9月7日(土)近鉄ライナーズ(http://www.kintetsu.co.jp/rugby/)は秩父宮ラグビー場(東京)でトップリーグ2013-2014の第2節を戦いました。対戦相手はクボタ。スターティングメンバーは以下のとおり。

1.豊田 大樹 2.吉田 伸介 3.才田 修ニ 4.トンプソン ルーク 5.松岡 勇 6.天満 太進 7.タウファ 統悦 8.佐藤 幹夫 9.金 哲元 10.重光 泰昌 11.島 直良 12.ジーンフェアバンクス 13.森田 尚希 14.リコギア 15.高 忠伸

16.太田 春樹 17.田辺 篤 18.前田 龍佑 19.大隈 隆明 20.トムホッキングス 21.森 雄祐 22.田中 優介 23.壇辻 勇佑

一体何が起こったのか。初戦で大敗し、勝つことが絶対条件だった、東京遠征での対クボタ戦。結果は17-22。今年再昇格を果たしたばかりのチームに、7点差以内の勝ち点ボーナス1を獲得したとは言え、痛すぎる敗戦。ライナーズに何が起こったのか。

試合後、整列する両チーム。青いジャージからは、少しさみしさが・・・。

試合後、整列する両チーム。青いジャージからは、少しさみしさが・・・。

心配された雨も降らず、外苑前駅を上がる(地下鉄の駅なので)と、秩父宮ラグビー場までの道すがら、たくさんの飲食店が「ラグビー場の中よりも安いですよ~」と声を上げ、売上を競います。あゝ、これが秩父宮だ!大都会の真ん中にある、秩父宮ラグビー場だ!と感じながら入場門へと向かいます。

 

カツ丼や親子丼も販売されています。勝つ丼とは書いていません。さすが東京。

カツ丼や親子丼も販売されています。勝つ丼とは書いていません。さすが東京。

ライナーズファンブースでチケットの交換を済ませ(ファンクラブ会員はファンブースで入場券をもらえる)、視界に入ってきたのは巨大なアフロヘアー。も、もしや、、、

サモ、中の人、探検隊准隊員、シオネバツベイ。准隊員さんはサモの偉大さもシオネバツベイのお兄さんのことも知りません。

サモ、中の人、探検隊准隊員、シオネバツベイ。准隊員さんはサモの偉大さもシオネバツベイのお兄さんのことも知りません。

やっぱりサモだ!ワラビーズ(オーストラリア代表)のナンバー8にして今年からライナーズに加入した、ラディキ・サモ!初戦で怪我をして、今節はお休みのスーパー助っ人!次は出てくれないと、ライナーズ大変だよ!!

スタジアムに入ると、ライナーズが試合前の練習をしています。この時はまだ「今日はさすがに・・・」という気持ち。全く、無垢で疑いを知らない子どものようでした。

試合前練習をするライナーズ。練習ジャージはセカンドじゃなくてもいい

試合前練習をするライナーズ。練習ジャージはセカンドじゃなくてもいい

クボタ10高橋のキックオフで始まった試合は、開始2分で早々に動きます。クボタ8タキタキがトライ寸前の密集からボールを拾い出し、体格を活かしてそのまま押し込みトライ。ゴールは決まらず0-5となります。

試合前の円陣。確認事項がたくさんあったはず・・・。

試合前の円陣。確認事項がたくさんあったはず・・・。

いきなり後手を踏んでしまったライナーズ。この時点で「も、もしかすると・・」と思いっきり悪い予感がします。

前節、決して好調とは言えなかった10重光のキックはこの日は絶好調。前半だけで3PGを決めて、9点を奪います。が、クボタは8タキタキがさらに1トライ。加えて1PGと9-13。拮抗した展開で負けてはいるものの、十分逆転可能な点差で前半を終えます。

この日の重光は、キックが絶好調。このアングルで撮れて中の人は幸せです。

この日の重光は、キックが絶好調。このアングルで撮れて中の人は幸せです。

後半に入っても、試合の展開は変わらず。チャンスを両チーム作るものの、汗のためにツルツルと滑るコンディションでノックオンを連発。プレーがつながらず、どちらのファンからも疲れの表情が見て取れました。

トライをアピールするライナーズ。レフリーから確認できないとして、トライは認められず。あとでビデオをみると・・・(笑)

トライをアピールするライナーズ。レフリーから確認できないとして、トライは認められず。あとでビデオをみると・・・(笑)

未だ今シーズンノートライだったライナーズは後半13分。ようやくゴールまで10mのラインアウトからモールを組み、7統悦がサイドアタックでトライをあげます。

ようやく今シーズン初トライが統悦のサイドアタックで

ようやく今シーズン初トライが統悦のサイドアタックで

キックは決まらず、14-13。わずかにライナーズがリードします。

その後は両チームともPGを狙うキック合戦。途中からキッカーとなった日本代表のクボタ12立川が確実に決めます。

クボタ立川に負けず、重光もしっかりPGを決めます。

クボタ立川に負けず、重光もしっかりPGを決めます。

一本ずつ決め、17-16となった後半23分。なんとか、なんとかこのまま、、、というライナーズファンの思いも虚しく、焦って不用意な反則を連発するライナーズ。そして、確実にPGを決めるクボタ12立川。17-19でその差は僅か2点。PG1つでひっくり返る差です。

この日は比較的優位に立っていたスクラム

この日は比較的優位に立っていたスクラム

ところがライナーズは攻めるものの、ボールが手につかず、ノックオンどころかノットストレートの反則も犯してしまい、なかなかトライにまで持ち込むことはできません。

試合終了が見えてきた39分にはPGを献上。17-22と追う立場ですが、点差を広げられてしまいます。

あきらめないライナーズは、残りの時間のない中ホッキングスと田中を投入。キックオフを短く蹴り、長身のホッキングスがキャッチして、、、と思い描くも10mに達せず。クボタボールのスクラムで再開し、若干のファンブルがあったものの、試合終了。

最後のスクラムをコントロールして、なんとか球出しを乱したのですが・・・

最後のスクラムをコントロールして、なんとか球出しを乱したのですが・・・

まずは、ハンドリングエラー。あまりに多すぎて、試合に継続性がなく見ていてもテンションの上がるものではありません。

次にディフェンス。クボタに奪われた2トライはいずれもディフェンスのミスマッチから生まれたもので、全体的に相手のアタックを受け気味。

そしてもう一つ。プレーに焦りが見られること。

どないしたんや!目を覚ませ!

と試合終盤に秩父宮のバックスタンドから聞こえました。

ファーストステージで4位以上に入らなければ、つまらないシーズンとなりかねません。10月末まで残り5試合、全勝で乗り切らなければセカンドステージで上位プールに入るのは不可能です。

目を覚ませ、ライナーズ!

WE ARE LINERS!
WE ARE LINERS!!

文・写真:前田寛文 @MaechanYK

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編集長 前田

編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:花園近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

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