2014年3月9日(日)、東京国立競技場で、ラグビー日本選手権・決勝が開催されました。2020年開催の東京オリンピックにむけて建て替えが決まっているため、今の国立競技場で行われる最後の日本選手権決勝。ということで、週刊ひがしおおさか中の人は思いっきりミーハーに1ファンとして楽しんできました。
こちらが国立競技場。そんなに大きくないと思うでしょ?ところがこれは「代々木門」です。国立競技場は大きすぎるので、出入口が3つ。代々木門は一番小さいゲートで、
こちらが青山門。大きいでしょ。あとこれより大きい千駄ヶ谷門もありますが、歩くのが嫌だったので撮影していません(笑)
国立競技場は1958年に完成。1964年の東京オリンピックではメイン会場になり、聖火ランナーが点火したシーンは今でも日本スポーツ史の名シーンとして語り継がれています。
ラグビーは国立競技場と密接な関係にあります。毎年大学選手権の準決勝と決勝を行い、日本一を決める日本選手権では決勝戦が毎年行われます。
特に1990年代のラグビー人気全盛期には5万4000人収容のスタジアムを満員にし、「国立を売り切れにしたのはラグビーだけ」がラグビーオールドファンの合言葉でもあります。私も明治大の元木由記雄が、同志社大のディフェンスを突破した際の大歓声が今も耳に残っています。
さて、この日はトップリーグを征したパナソニックワイルドナイツと昨年の覇者サントリーを破った東芝ブレイブルーパス。試合開始1時間30分以上前から、大勢の観客が列を作っています。ラグビーなのに開門ダッシュ?と新鮮な光景に、中の人のテンションもマックスに。
代々木門から入って、席を確保。まずはS指定席に陣取ります。
よく国立を「トラックあるから遠くて見難い」といいます。確かに半分あたっています。席数が多いこともあり、上の方の席になると選手たちは豆粒。しかし、いい席で見ると。
こんな感じ。そりゃ、開門ダッシュするわけです。席によって満足度は大きく変わるでしょう。
スタンドに目をやると、くっきりとパナソニックのチームカラー青と東芝のチームカラー赤に分かれています。そして、試合開始前から大歓声!鳥肌もんです。
戦前の予想では、トップリーグを優勝しているパナソニックが東芝を圧倒するであろうという見方が多かったのですが、東芝がペナルティ覚悟のプレッシャーをかけて、僅差の展開。
後半23分に東芝マイケル・リーチが力のみでトライを上げると、歓声は地響きになり、敵味方関係なく賛辞が送られました。
結果は、パナソニックの9田中史朗と10ベリック・バーンズの大活躍の前に東芝が及ばず。30-21でパナソニックが優勝しました。
かつてラグビーの日本選手権は大学日本一のチームと社会人日本一のチームが対戦し、日本一のラグビーチームを決定する場でした。
ところが、社会人のセミプロ化が進み大学生との実力差が顕著に。1997年よりカップ戦となり、今年は大学4強とトップリーグ6チームがトーナメントを行っています。
かつて、いや今も日本選手権と国立競技場は日本ラグビーの象徴です。この日の観客数19571人。新しい国立競技場は収容人数8万人だとか。ラグビーワールドカップでは、満員にできるくらいラグビー人気が再燃して欲しい。いや、させなくてはならない。そう感じた、1日でした。
また、国立で泣こう!
文・写真:前田寛文 @MaechanYK
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