ユーモアたっぷり動物のイラスト展「ぼくの動物美術館Ⅱ」に行ってきました

このちょっと愛嬌があって人間みたいな顔つきの動物、どこかで見たことありませんか?

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すべて、佐藤邦雄さんというイラストレーターの作品です。

動物を擬人化したイラストは、雑誌の表紙や広告などによく使われています。

芸術が苦手な人でも「あ!知ってる、かわいい!」と反応する、親しみやすいイラストですね。

この夏、7月12日(土)より東大阪市民美術センターで、特別展「佐藤邦雄の世界 ぼくの動物美術館Ⅱ」が開催されています。

なぜ「Ⅱ」かというと、1998年の夏に一度同館で開催されているから。パワーアップして帰ってきました。

当時小学1年生だった記者のミホロボットは、なんと偶然にもその特別展を見に行きました。表情豊かで人間味あふれる動物の作品を見て衝撃を受けたことを、今でも鮮明に覚えています・・・!

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当時の写真が出てきた!熊の前で写真を撮る私(左)と同級生。

その頃の思い出と新たな作品との出会いに胸を踊らせて、美術センターへ取材に行ってきました。

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花園中央公園内、ラグビー場へと続く道のそばにある「東大阪市民美術センター」。

出迎えてくれたのは、学芸員の酒野晶子さん。1997年の開館当時から2005年までこの美術センターの学芸員で、今年4月より再び担当されています。

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今回の展示に合わせて、佐藤先生イラストのTシャツを着られています。

「ゴリラが消防士の服を着ているポスターが、佐藤先生と私が出会った最初の作品だったんです」と、作品にものすごいインパクトを受たという酒野さん。

今回の展示では最新作はもちろん、第1回で人気のあった作品、佐藤先生の生い立ちを解説した資料や動物の擬人化を描くまでのイラストなど、初心者からコアなファンまでが楽しめる展示となっています。

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1階のエントランスでは、『招き乳虎』がお出迎え。

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2階ロビーは、写真OK!

作品数はおよそ240点と、かなりのボリューム。所要時間はじっくり鑑賞する派の私で1時間30分程度でした。

「同じイラストでも、子どもは動物たちがたくさん見られることに喜んで、大人はちょっとアンニュイな表情をしたウサギなんかに『これはどういう気持ちだろう』と考えたりするんです。人によって好きな作品がバラバラなんですよ」

子どもは動物を、大人はニュアンスの部分を楽しむ・・・それって佐藤先生の作品ならではの魅力ですね。

家族みんなで一緒にワクワクしながら見に行ける展覧会って、そうそうないです。

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ネコもイヌも小鳥もワクワク。

今回の特別展開催にあたったきっかけは、1回目でとても人気があったことに加え「私自身が、先生の作品が大好きなんです!」と酒野さん。佐藤先生が大阪府出身・在住という縁があることも理由の一つです。

「それに、この美術センターでは東大阪の方に喜んでいただけるよう、比較的バラエティに富んだ展示をしています。大きな美術館ではできない作品の展示が、ここでは可能なんです」と東大阪市民美術センターの魅力についても教えて下さいました。

と、お話を聞いていると・・・

「今日、佐藤先生がいらしてるんです。良ければお話されますか?」

なんと!本展覧会の作家である、佐藤邦雄先生が取材に応じて下さいました。

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物腰柔らかな佐藤邦雄先生。左は緊張してこわばった笑顔のミホロボット。

佐藤先生は23歳の頃にイラストの道を志し、以後動物の擬人化イラストの第一人者として広く知られるようになりました。

「とにかく絵を描くのが好きだったんです」と話す佐藤先生が最初に描いた動物の擬人化イラストは、ゴリラでした。

そういえば、他の動物に比べてイラストに登場する回数が多いような・・・。

「僕、ゴリラが好きなんです。映画の『キングコング』に影響されたところもありますし、何よりあの性格の良さがいいですね。モテない男が一生懸命尽くしているような、健気さがね」と佐藤先生。自分の中にある感情や思いが重なる動物だとを教えて下さいました。

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「キングコングが、女の人をかばって戦うところが好き」と佐藤先生。

本展の作品では、犬がぽつんと浜辺で立っている『生きるってなんだろう・・・?』や、ブタやペンギンなどたくさんの動物たちがムービングウォークを歩く『それぞれは先生』など、思わずクスッとするタイトルが並びます。

少し含みのあるようなタイトルを読むのも、佐藤先生の作品を楽しむ秘訣。

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こちらが、『それぞれは先生』。この意味は・・・?

「『それぞれは先生』は、よくタイトルにどういう意味があるのか聞かれます(笑)この絵をよく見ると、ギロっと睨んだりニッコリしたり、色んな動物がいるでしょ。自分にとって嫌だった人も素敵だと思った人も、後になって思えばみんなが人生の先生だったんだなぁと思ってつけたタイトルなんですよ」

なるほど、この絵にはそういう意味があったんですね。

描かれているムービングウォークは、実際に難波の四つ橋線の近くにあるものを撮影して参考にしたそうです。

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左から酒野さん、佐藤先生、佐藤先生のマネージャー川端さん。作品がよく見えるようにと、しゃがんでくださいました。

「絵を描く時、モデルになる場所には行きますね。実際に動いてみることが大切なんじゃないかと思うんです。それが無駄になったとしても、自分の中に蓄積されていく経験と引き出しが多くなる、それがいいんです」と佐藤先生。

今まで積み重なった経験や思いでが、イラストを生み出す暖かな種になっていくんですね。

ユーモラスで親しみやすい動物たちが首を長くさせて来館者を待っているかと思うと、これは行きたくなりますよね。

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この子は、「キタノザウルス」。文字通り首を長くして人を待っているうちに、眠ってしまった。

子どもの夏休みの思い出に、大人の美術鑑賞に。誰と行っても楽しい特別展は、8月31日(日)までです。

文・写真:@mihorobot

イベントデータ
名称:佐藤邦雄の世界 ぼくの動物美術館Ⅱ
期間:2014年7月12日(土)〜2014年8月31日(日)
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
場所:東大阪市民美術センター
住所:大阪府東大阪市吉田6丁目7番22号
TEL:072-964-1313
駐車場:あり
公式HP:東大阪市民美術センター http://www11.ocn.ne.jp/~ham/
佐藤邦雄公式サイト http://www.kunio.biz/

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mihorobot

mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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コメント

    • Yo.m
    • 2014年 7月 22日

    『佐藤邦雄の世界 僕の動物美術館Ⅱ』のポスターを、ある学校の前に置いてある掲示板で見かけててずっと気になってたんです。
    行こうかなー、どうしよーかなーと思ってたら、記事にしてくださってたので参考になりました。

    記者のmihorobotさんは子供の時、佐藤邦雄さんの特別展に行ってたんですねー。すごい偶然!

    しかも、佐藤先生のお話も聞けるなんて!
    読んでたらとても行きたくなりましたー。

    今度休みの日に行ってきますー。o(^∇^)o

    • mihorobot
      • mihorobot
      • 2014年 7月 23日

      Yo.mさん

      コメントありがとうございます!
      けっこう気になっている方がいらっしゃるようで・・・お客さんも、お子さんと一緒に来ていたり男性が1人で見に来ていたり、本当に老若男女問わずでした。
      ぜひ「それぞれは先生」の前で写真を撮ってください。佐藤邦雄ワールドの住人かのような気持ちになれますよ。
      mihorobot

    • Yo.m
    • 2014年 7月 27日

    行ってきましたー。
    「それぞれは先生」の写真、撮りましたよー。(2階のロビーの。)

    おかあさんといっしょの「ドレミファ・どーなっつ!」のキャラクターデザイン、佐藤先生がしてたんですね。
    全然知らなかったので驚きました!。
    愛着ある動物のキャラだったので、そうだったのかと妙に納得してしまいました。

    全体的にかなりボリュームあって、見応えありました。
    最初は行くの迷ってましたが、行って良かったです。

    ありがとうございましたー。o(^▽^)o

  1. mihorobot
    • mihorobot
    • 2014年 7月 27日

    Yo.mさん、週ひが読者の鏡ですね!笑
    親しみやすい動物のイラストばかりなので、本当にワクワクしますね。
    どうでもいいですが、「それぞれは先生」は横を向いて動物たちの横を歩いているように写真を撮ると楽しいですよ。

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