いよいよ決勝戦を迎えた全国高校ラグビー大会。
準決勝では京都成章を40-14で下し、チャンスを確実にトライに結びつけた御所実業。
対するは、60分間走り続けるBK陣中心のラグビーで尾道を制した東福岡。
開始早々から東福岡は猛攻を仕掛ける。素早いパス回しとスピードで前に出ると、御所実業はディフェンスに回り前に出られない。みるみるうちに東福岡が前進しプレッシャーをかけると、一気に主導権を握る。
ゴール直前中央ラックまで迫った東福岡は7分、右に9古川、10松尾、12永富とつなぎ、パスを受けた13萩原が右に先制トライを挙げる。
そこから完全に東福岡ペース。勢いに乗り、BK陣でつなぐトライを中心に連続トライ4本挙げる。
立て直しを図る御所実業。前半の後半でなんとか敵陣でのプレーに持ちこみ、ラインアウトからモールで前進を図る。ここからフェーズを重ねて押し込みトライを狙うが、パスミスでチャンスを逃してしまう。
26分にはまたもや東福岡が6本目のトライを挙げ、0-40で前半が終了。
後半に入り、取り返したい御所実業は序盤から攻め続ける。ここでもモールにこだわり、意識的に形成して相手ゴール直前まで近づくものの、強固な東福岡のディフェンスを突破できない。
一方東福岡は御所実業の攻撃に臆することなく、BK陣へ展開するプレーで2トライを重ねる。
それでも気持ちを切らさない御所実業。徐々に主導権を握り、24分5m左ラインアウトからモールを押し込み9吉川が左に初のトライを奪って5-50に。
しかし東福岡は28分、御所実業が5m自陣スクラムから展開したところのキャッチミスを24山縣が中間右で拾い右隅に最後のトライを挙げた。
5-57で試合が終了し、東福岡の優勝が決定した。
BK陣でパスを回す展開プレーでトライを重ねる東福岡と、とにかくモールにこだわり最後まで粘った御所実業。「自分たちのプレー」を続ける両チームが会場を沸かせた最終ゲームとなった。
選抜、セブンズ、そして高校ラグビー大会を制した東福岡は3冠となり、冬の花園を大いに熱くした。
イベントデータ
第94回全国高校ラグビーフットボール大会
期間:12月27日(土)、12月28日(日)、12月30日(火)、1月1日(木)、1月3日(土)、1月5日(月)、1月7日(水)
公式サイト:http://rugby-kansai.or.jp/?page_id=6089
駐車場:あり(帰りにかなり混みます)
文:@mihorobot
写真:@M.Yamaguchi、@mihorobot
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