「たまちか」という言葉を知っていますか?デパートの地下でも、玉造の近辺でもありません。八戸ノ里周辺の学生がお昼時や下校時間になると唱えはじめるこの呪文。「たまちかのオムライス食べて行こうや」
そう、「たまちか」とは、八戸ノ里唯一のオムライス専門店「たまごのちから」の略称。
八戸ノ里駅から徒歩6分、布施高校や近畿大学など高校・大学が多い地区に店舗を構えます。
■カウンターで食べるオムライス
「こんにちは~」と一歩入ると、カウンター席。オムライス屋でカウンター!?と意外な店内レイアウトに一瞬目を疑いますが、居酒屋のような、でもどこか落ち着く空間。オーナーシェフの中弥さんが切り盛りしています。
■推定3センチ、ふわふわの卵
オムライスは全13種類。すべてのメニューに味噌汁がついてきます(サービスオムライスは除く)。人気は「ケチャップオムライス」(500円)や「とりからオムライス」(600円)、「カレーオムライス」(500円)など、どれを頼んでも間違いない!通いつめて全種類制覇も夢じゃありません。
中でも、「ケチャップオムライス」は入門編としておすすめ。
このふっくら感!テリッとしたケッチャップ!オムライスの王道を行く、定番中の定番です。見た目からしておいしさはすでに保証されていますが、驚くのは卵の厚さ。下のライスとほぼ同じです。
■なんでこんなにふわふわ?
オムライスの卵といえば「薄い派」と「分厚い派」の2大勢力に分かれていますが、「たまちか」ではすべてが厚いふわふわ卵。
「家で食べるオムライスって、薄い卵が多いですよね。やから、うちでは『家ではちょっとできひん』と言ってもらえる分厚さにしてるんです」と話す中弥さん、実は元・板前。40年近く厨房に立ち続けてきたベテランです。
約2個分の卵と水を混ぜた「タネ」を、早く、でも丁寧に混ぜながら焼いていきます。卵2個で、そんなに分厚くできるものなのかな?と疑問をぶつけてみると…。
「長年の勘やね」と、いぶし銀な答えが。その日の気温によって卵と水の分量を微妙に変えたり、フライパンへ投入するタイミングを見計らったり…その繊細な技術は板前そのもの。
今年で6年めを迎える「たまちか」。創業当初は学生が多く、口コミで少しずつ広がりました。今ではサラリーマンや主婦などいろんな層から愛されるように。
「今日は部活休み?」「久しぶりやな~」とカウンター越しにお客さんと会話する姿は、ちょっと粋な小料理屋さんのよう。
「たまちか」は、割烹と洋食が融合した新しいスタイルのオムライス店なのかもしれません。
学生気分でオムライスが食べたい時、洋食だけどオツなものが食べたい時。「たまちか」に寄ってみて。小粋な店主とふっくら卵があなたを待ってます!
■たまごのちから
住所:東大阪市中小阪2-13-8
TEL:06-6722-1010
営業時間:11:30~14:30、17:00~20:30(LO)
定休日:火
アクセス:八戸ノ里駅から南へ徒歩6分
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