東大阪を本拠地とするラグビーチーム・近鉄ライナーズの新人選手を紹介する「ライナーズの新人さんいらっしゃ～い」も3年めに突入。今年も新人さんが続々と入団しています。
シーズンの到来に向け、新たな戦力となるプレーヤーをしっかり予習しましょう！

第1回は野口大輔選手。東海大学付属仰星高校、東海大学出身の23歳。高校日本代表候補(2011年)、関東大学リーグ戦ベスト15(2014年)にも選出されました。ライナーズではSOとして活躍が期待されるルーキーです。

「好物は白いごはんです！」と若者らしい、いい笑顔。

ー今日はよろしくお願いします。野口選手は、東大阪出身ということで少しテンションあがってます。

野口　あ、そうなんです！枚岡中学校出身です。

ーめちゃくちゃ地元っ子ですね。ラグビーを始めたのはいつからですか？

野口　中学の部活からです。それまではサッカーをしていたんですが、部がなくて。じゃあラグビー部に、と。

ー東大阪の部活あるあるですね(笑)そして東海大仰星高、東海大へ進学。大学選手権でかなり目立った選手だったので、ライナーズ加入のニュースを聞いた時「あの東海大の野口選手が？」と驚きました。

野口　いやぁ、ありがとうございます！大学選手権は、1年の時リザーブ、2年でスタメン出場できましたが、まだまだ強豪校に勝てなくて。自分たちでゲームプランを考え、チームを動かしていきました。3年になってようやく芽が出だした時、弟がチームに入ってきたんです。

ー現在日本代表として活躍している、野口竜司選手ですね。確か、高校・大学まで一緒だったと。

野口　そうです。なので、「こっち見とくから、そっちのマーク頼む」という感じで、試合中の視野が2倍になりましたね。2人で作戦を練って、補いあって。

ー野口兄弟の活躍で、大学選手権準優勝が成し遂げられたと言っても過言ではありません。でも、兄弟で同高・同大って珍しいですよね。

野口　そうですねー、仲は良いので全然嫌じゃなかったです。オフにはよく試合を一緒に見たりしてます。性格は反対ってよく言われますけど。弟がクールで、僕は明るい(笑)

「弟はクールなのに、ちょっと抜けてるところがあるんです。」と野口選手。

ー野口選手の明るさから、もう「ライナーズっぽさ」が漂ってます(笑)他チームからのオファーも多かったと思いますが、ライナーズへ入団を決めたきっかけは何ですか？

野口　それが、ほとんど迷わずライナーズに決めました。前田前監督に「あいつが来たからチームが強くなった、って思われたくないか？」と言われたことが、印象に残ったんです。

ーうわぁ、しびれる殺し文句！

野口　はい。本当にそう思ってもらいたいなと、めっちゃその気になりました。あとは、チームの雰囲気がよかったからです。

ーライナーズの自由な気風、いいですね。同学年の同期はPRの田中選手と尾池選手ですが、同期で遊びに行ったりしますか？

野口　この間3人でエキスポシティへ行きました。その時に僕がモデルのスカウトをされたんですが、なぜか3人でスカウトを受けたことにされてました(笑)どう見ても僕1人やろ！って。

ーまだ入団して間もないのに、めっちゃ仲良し(笑)チームにも馴染んでいますね。プレー面に関してはいかがでしょう。SOとして、手応えは？

野口　他のポジションも経験しましたが、SOが今一番楽しいです。戦略を練って、人の強みを活かすプレーを考えることが自分に合ってますね。

ーさすが東海大仰星出身。ライナーズのベテランSOといえば重光選手ですが、意識することはありますか？

野口　重光選手はすごい選手なので、常に意識してます。盗めるところをどんどん盗んでいきたいです！やっぱり、「野口が来てライナーズはさらに良くなった」って言われたいので。

ーその言葉はパンチ力ありますね。春のオープン戦では、キッカーとして高さや距離、正確さで周囲を驚かせてくれました。さらに両足でキックができるとのことですが…。

春のオープン戦、日野自動車戦にてコンバージョンを決める野口選手。

野口　サッカーをしていたことと、山中亮平選手(現神戸製鋼・サンウルヴズ)が左でも蹴っているのを見て、自分もやってみようと。中学生の時からボールを左足で蹴る練習をしていたんです。今は迷ったら右で蹴ってしまうシーンが多いので、左右差をなくすよう練習中です。

ー山中選手に憧れた世代ですか！若いなぁ（笑）ライナーズでも、左キックが見られる日を心待ちにしています。最後に、今後の目標を聞かせてください。

野口　えーと、今シーズンの目標と将来的な目標を1つずつ言ってもいいですか？

ーどうぞどうぞ。

野口　まずは試合に出場して、トップリーグの新人王を取りたいです。そして、これはずっと言い続けていることなんですが、大きな目標として、ラグマガ(Rugby Magagine：ラグビー専門誌)の表紙を飾りたいです！

ーおお～、こまで堂々と言い切った方は初めてです(笑)野口選手が表紙のラグマガ、絶対買います。

お姫様だっこも、軽くこなしてくれました。

人懐っこい笑顔と持ち前の明るさをもつ野口選手。チームを動かす司令塔となり、ラグマガの表紙を飾るまで週ひがは追い続けます！
次回の新人さんは、PRのあの選手を紹介します。

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