近鉄ライナーズの選手にファーストステージを振り返ってもらう、「ライナーズのセカンドステージにトライ！」。

第4回はライナーズの不動のスタンドオフ(次のプレーを決定する司令塔)・重光泰昌選手です。ファーストステージ初戦NTTドコモとの1戦で、マン・オブ・ザ・マッチ(以下MOM)を獲得しました。

重光選手を抜きにライナーズを語ることは出来ません

 ―重光選手、ファーストステージお疲れ様です。MOMを獲得したドコモ戦他見事なゲームメイクでした。

重光　ありがとうございます。スタンドオフなのでより多くのトライを演出できるようにしていますが、ドコモ戦はチームを代表してもらったMOMですね。

―ドコモ戦以外ですと、トヨタ自動車戦で豊田選手のトライ(重光選手から豊田選手への少しずらしたパスがトライに繋がった)はまさに”演出”でした。これは一瞬の判断でしょうか？それとも練習して準備されてたんでしょうか？

重光　状況判断ですね。しっかり前を見て、コミュニケーションをとって。

―誰がどこにいるのか把握するんですね！

重光　あの時は(パスを受けた豊田選手に)感じ取って欲しいと思って出したら、うまくハマりました。

―他にもこの試合では4PG、3G。今年もキックは好調です。ついつい「決めて当然」と思ってしまうのですが、プレッシャーを感じられることはありますか？

重光　そんな風に思われてるんや(笑)

―あ、いや、すいません(笑)

重光　毎回めっちゃ緊張してます。でも死ぬほど、というのはまだ今シーズンでは無いですね。もちろん「サントリー戦(1点差で惜敗)で決めてたら」など反省点はありますが。

「息子が五郎丸の真似をします」とプチ情報も

―現在77得点でリーグ4位。得点王も狙える位置です。34歳の今に至るまで、熾烈なポジション争いに勝って司令塔として活躍されていますが、その秘訣ってなんでしょう？

重光　「こんちくしょう根性」です。

―こ、こんちくしょう？！

重光　それしかないですね(笑) 僕が声をかけてもらった中で、その時一番強かったのが近鉄なんですよ。

―当時の強豪チームに誘われたり、条件で選んだりするスター選手ではなかったと。

重光　だから「選べた奴らには負けへんぞ」って思ってやってます。

―ライナーズファンはそんな「こんちくしょう根性」を感じるから重光選手が大好きなんですよね！セカンドステージ、全勝で終えたいですね。 

物静かですが、熱い思いを語ってくださいました

重光　そうですね。自分たちの弱点を認めて、良さを理解する。ファーストステージも「つなげてつなげて」が出来た時はいいトライができているし、増えてきましたから。

―今日はありがとうございました。重光選手の抜けそうにないところを抜けてくるトライを、後半戦も見せてください。

重光　そう言ってもらえると嬉しいですね。がんばります。

不死身の司令塔として、寡黙なイメージのあった重光選手から熱い想いをいただいて、セカンドステージがより楽しみになりました。

次回は前半戦の総まとめ、我らが頼れるキャプテンの登場です！

関連記事

ライナーズのセカンドステージにトライ！File1　山口浩平選手(2014.11.07)
ライナーズのセカンドステージにトライ！File2　ジーン・フェアバンクス選手(2014.11.10)
ライナーズのセカンドステージにトライ！File3　タウファ統悦選手(2014.11.13)

文：@mihorobot
写真：@MaechanYK