田尾 安志

1954.1.8生
76-84中日
85-86西武
87-91阪神
外野手
左投左打
1683試合
5414打数1560安打
149本塁打
574打点
58盗塁
738得点
打率.288
●タイトル他
新人王(76) ベストナイン3度(81-83)オールスター出場7度(80-86)

 76年中日にドラフト1位で入団。一年目から左投げ左打ちの一番打者として活躍。 中日の一番と言えば、ライトと言えば田尾。
スマートで鋭いスイングからヒットを量産し 4年目に規定打席到達。5年目の80年は初のオールスター出場に加え、
打撃面でも3割にあと一歩の打率.299をマーク。 翌81年にすぐ.303をマーク。
そして、82年中日はリーグ優勝までマジック1、田尾自身は大洋の長崎の打率.351についで 打率.350。打率2位でシーズン最終戦、10月18日の大洋戦を迎える。
 試合が始まると大洋バッテリーは当然であるかの如く、田尾を徹底的に歩かせる作戦に出た。
大洋は優勝争いなどどうでもよい。チームメイト長崎に首位打者のタイトルを取らせるため、 初回から徹底的に敬遠四球。当然ナゴヤ球場は嵐のようなブーイング。
しかし田尾は「チームの優勝に貢献できる」と試合中盤までは考えていた。 実に4打席連続四球。そして迎える5打席目、田尾は「もしかしたら勝負してくれるかも。」
と言う思いを捨てきれず、打席に入った。だがもちろん大洋はここも敬遠。 カウント0-3として4球目大洋バッテリーは左打者田尾の大きく外へ山ボールを投げる。
 田尾は「こんなことが、許されていいのか。」という気持ちでこの明らかなボール球を空振りする。 続く1-3からも空振り。
結局、最後の最後はコーチの進言により1塁に歩いた。 結局この年の首位打者は396打数139安打の打率.351で大洋長崎。
田尾は497打数174安打の打率.350で2位。 でシーズンを終了した。
 その後も84年まで4年連続3割に3年連続最多安打。しかし抗議の空振りが示す通り、 頑固で一途な性格からフロントとはつねに衝突していた。
ついに85年のキャンプも目前となった1月24日、 西武への電撃トレード。
 西武ではほとんど活躍できず、87年阪神にトレード。
88年に年間満塁本塁打3本。91年引退。
 OBとなってからも野球への情熱は衰えず、体作りを怠らない。OB戦では本塁打を量産している。


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