中小企業で働くぞ!#1 これ、何の「ばね」かわかりますか?光洋の広報さんは今日も発信中

   

東大阪の中小企業で働く人たちを訪ね、その仕事や会社の魅力を紹介するシリーズ「中小企業で働くぞ!」
独自の技術や文化を持つ中小企業で、働く人たちはどんな思いで仕事に向き合いどんな毎日を過ごしているのか。
第1回で訪ねたのは東大阪市布市町の「株式会社光洋」。1966年創業、今年で創立60周年を迎えた精密ばねメーカーです。
今回の主役は営業部で広報を担当する吉澤舞さん。
モノづくり企業の中で、ばねや会社の魅力を外へ伝える仕事に取り組まれています。

吉澤さん(左)に、週ひがが根掘り葉掘り聞いていきます。

珍しいからこそ飛び込んだ、モノづくり企業の広報職

2023年に新卒で光洋へ入社した吉澤さん。担当しているのは、Instagramやブログ、社内報を中心とした広報業務です。

 

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入社のきっかけはハローワークで見つけた広報職の募集でした。
「モノづくり企業で広報職というのが珍しいなと思いました。」と吉澤さんは当時を振り返ります。

祖父が趣味で鉄道模型を作っていたこともあり、もともとモノづくりの世界には親しみがあったといいます。しかし、ばねについて詳しかったわけではありません。
最初は社内報の作成からはじめ、少しずつ仕事を覚えていきました。

渦巻き状の形だけがばねじゃない。力を加えると形が変わり、手を離すと元の形に戻ろうとする=ばね。

現在担当している光洋のInstagramでは「知らない人にもわかりやすく」を意識し、製品紹介に加えてクイズや社内の様子も発信。
ブログでは電池ケースに使われるばねの仕組みといった専門的な内容も扱っており、媒体によって伝え方を変化させる工夫が。
知られていない技術をどうすれば伝わる形にできるのか。吉澤さんは日々、その答えを探しながら発信しています。

中の人として、毎日お昼ご飯をInstagramのストーリーズへアップ。地道な更新が、光洋の歴史となっていく。

会社のマスコットキャラクター「こいるん」の活用にも取り組んでいます。
もともと先輩社員が作ったキャラクターをブラッシュアップし、LINEスタンプは第3弾までリリースされました。

手足がばねのうさぎ「こいるん」。社員さんと同じようにオレンジの作業着を着ている。

実際にデザインしているところを見せてもらうと…吉澤さんの席には、なんとペンタブレットが置かれています。
ま、まさかここでペンタブを見かけるとは。

ペンタブやイラストソフトを駆使し、雨バージョンの「こいるん」を作り上げていく。

アイデアは一人で決めるのではなく、社内で意見を出し合いながら形にしていきます。
部署や役職の垣根を超えて接することができるところも、光洋の魅力なのです。

60年続く会社の軽いフットワーク

光洋は今年で創立60周年を迎えました。
長い歴史を持つ会社ですが、「フットワークが軽い会社」だと吉澤さんは言います。
オーダーメイドのばねを主に扱う光洋では、これまで対面での打ち合わせや営業活動を大切にしてきました。しかしコロナ禍で、その当たり前が難しくなりました。
今まで通りではいけない、自分たちから発信していかなければならない。
そう考え、広報職の採用に踏み切ったのが2018年に代表取締役へ就任した石割幹記社長でした。

新しいものをどんどん取り入れる石割社長。現在は国内外に協力企業を増やし、次のステージへと繋げる。

創業以来、代を継いできた光洋。リーマンショックやコロナ禍など幾度もの危機を乗り越えてきた会社だからこそ、時代の変化にも向き合う覚悟があります。
モノづくり企業としては珍しい広報職も、その象徴。
吉澤さんたちは新しい会社の形を一つずつ作ってきました。

円形に巻いたばねの材料から、ばねを作っていく工程。これが光洋の根幹。

その柔軟さは社内の雰囲気にも表れています。社員が社内行事を企画する「行事運営委員会」がそのひとつ。
「こうした場をコミュニケーショントレーニングの機会ととらえています。部署や役職を超えて交流することで、日々の相談や提案もしやすくなることに期待しています」と石割社長。

 

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部署を超えた距離感の近さも、こうした文化から生まれています。
広報職の採用も社内行事のあり方も、共通しているのは「まずやってみよう」という姿勢です。

布市に本社を構える光洋。敷地内に社宅もあり、顔が見える環境に身を置くこともできます。(写真提供:株式会社光洋)

未経験から学び、ばねの魅力を外へ伝える

ばねの仕事に、最初から詳しい人はほとんどいない。
だからこそ光洋では、未経験からでも段階を踏んで学び、金属ばね製造技能士の資格取得に挑戦できる環境があります。
吉澤さん自身もその資格に挑戦中。
「毎日現場や製品を見てはいますが、知識だけでは伝えられない部分もあるはずなので。実技を通してさらに知識を深め、広報活動に繋げていきたいです。」
自分で体験したことを次の発信に活かしたい。そんな気持ちが吉澤さんを動かします。

ばねの形状や材料について、わかりやすく説明してくれる吉澤さん。

小さな部品の価値を、どうすれば知らない人にも伝えられるのか。吉澤さんは今日も、Instagramやブログを通して外へ届けています。
自分から少しずつ会社の中にある魅力を見つけ、伝えていく。光洋の広報の仕事には、中小企業で働く面白さが詰まっています。
さあ、中小企業で働くぞ!

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mihorobot

mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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