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- 合い言葉は「キープ・ザ・ボール」!ライナーズ、次戦へ課題残しサニックスに惜敗
「『キープ・ザ・ボール』をテーマに試合に臨んだが、まさにそこができなかった試合」。有水HC(ヘッドコーチ)は、今回の試合を総括します。
6月16日(土)、玄海グラウンドにて行われた宗像サニックスブルースとのオープン戦は、26-29で近鉄ライナーズが惜敗。ボールロストが多く、アタックのチャンスを活かすことができませんでした。
樫本キャプテンはこう振り返ります。「ボールキープして攻めるには、クリーンアウトを速くするなど細かなところを意識しないと。それができず相手にターンオーバーされてアタックにつながってしまったので。」
点差以上に、課題をクリアできない苦しい内容。
ただ、克服できた課題もありました。点差が開き始めた後半、諦めずに粘ってトライを決めて僅差に迫ったのです。
今回のポイントとなったシーンを、振り返ってみましょう。
なお、今回のメンバーは以下の通りでした。
1 浅岡 勇輝
2 樫本 敦
3 才田 修二
4 寺田 桂太
5 MICHAEL STOLBERG
6 萩原 寿哉
7 田淵 慎理
8 IOPU IOPU-ASO
9 金 哲元
10 重光 泰昌
11 島 直良
12 タウモエピアウ シリベヌシィ
13 井波 健太郎
14 PATRICE OLIVIER
15 PARK HAN GYUL (トライアウト選手)
16 豊田 大樹
17 熊崎 伸治朗
18 尾池 亨允
19 山口 浩平
20 尾上 俊光
21 野中 翔平
22 村下 雅章
23 福居 武
24 野口 大輔
25 ANTHONY FAINGA’A
26 森田 尚希
27 トゥキリ ロテ
28 南藤 辰馬
今季初出場は17熊崎、そして同志社大学出身の新人・21野中です。
天候は晴れ。強風の追い風でスタート。
開始早々にトライを奪われ、0-7で迎えた前半10分。相手陣ゴール直前まで迫ったマイボールスクラムから、8イオプアソが左にサイドアタック。ディフェンスを振り切ってトライを決め、5-7に。
互いにミスが多く両者ボールを奪ってはすぐ奪われる展開ですが、コンタクトで勝るサニックスが一枚上手。
18分、32分にもサニックスにトライを重ねられ、5-21と離されます。
しかしライナーズはまだまだこれから。慌てずディフェンスでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、得たチャンスを活かします。
アタックに回り、イオプアソのゲインを起点に相手ゴール直前まで迫った39分。密集から9金が自ら持ち出すアクションで相手を寄せ付けると、後ろに控えていたノーマークの14オリビエへパス!中央やや左へトライします。Gも決まって12-21で前半終了。
後半戦はメンバーを大幅にチェンジ。ただ、やはりコンタクトで負けボールをすぐに奪われてしまいます。サニックスから2人シンビンが出ましたが、後半24分にも1本トライを奪われ26-12。
以前のライナーズなら、ここで心が折れて勝負が決まっていたことでしょう。しかし今季は違います。ここから2本取り返し、同点に持ち込んだのです。
後半1本めはトライアウト選手の15パク。31分、相手ボールをインターセプトし、自陣10mライン付近から一気に走ってトライを決めます。
そこからはライナーズがゲームの主導権を握り始めます。
後半2本めのトライは40分。相手陣22mライン付近でのラインアウトからフェーズを重ね、縦にアタック。ゴールまで残り5mに迫り、密集から23福居が24野口へパスすると、ディフェンスを抜けてトライ!Gも自ら決め26-26の同点に持ち込みます。
しかし、最後はミスの多さが表れた結果となりました。
47分自陣ゴール手前でペナルティを犯し、PGを決められて26-29で試合終了。
なんとか追いついただけに、痛い失点です。
それでも、得るものはありました。気持ちを切らせず、粘って勝ち取ったトライ。今日は「気持ちで負けない」ことは達成できたのではないでしょうか。
「ブレイクダウン、コンタクトをもうワンランク上へ。特にディフェンスにフォーカスしたいです。リコー戦、ヤマハ戦は春のベストメンバーで挑みます。」と次回へ向けて意気込む有水HC。
もちろん勝利は見たいけれど、まずはチームの立て直し。
次回は6月23日(土)リコーブラックラムズとの対戦です。一歩ずつ、少しずつ前進するライナーズ。トップリーグへの道は、そこから始まる!
【週ひがピックアップメンバーの試合後】
尾池享允選手(PR)
ー今日の試合で意識していたことは?
スクラムでプレッシャーかけたいと考えて挑みました。手応えはかなりありました。
ースクラムが崩れることが何度かありました。
相手チームが、耐えきれずに落としてきました。プレッシャーをかけられないようにしたかったんだと思います。こちらは問題なくいけました。
ーサニックスの倉屋選手(この日は出場なし)とは関西大学の同期ですね。
はい。ぼくがライナーズに入って4回サニックスと対戦しているんですが、すべて直接倉屋と当たったことはないですね(笑)次こそは!
樫本敦選手(キャプテン/HO)
ー強風で、ラインアウトが乱れましたね。
風が強いことは最初からわかっていたので、グダグダする可能性を考えて準備はしておこう、とチームで話していました。どちらのチームも成功率が低かったですが、自分たちのサインミスもありましたし、相手のラインアウトディフェンスが上手かったので取られることもありましたね。
ー次回に向けて。
ボールをキープしたら波に乗っていけるので、ブレイクダウンとボールキャリーを意識し、ボールを出せるようにしないといけません。
マイケル・ストーバーク選手(LO)
ー今日の手応えは?
昨シーズン以上に、ハードワークできました。今日の試合も、前ならスコアボードを見て諦めていたところですが、持ち直すことができました。各選手がそれぞれの役割を果たして、より良いチームを作ろうとしていると感じています。ぼくも闘志をもってチームを改善していきたいです。
ーラインアウトでは相手に取られることもありました。
練習でもセットピースの改善に取り組んでいますが、質を落としてしまいました。次のリコー戦では必ず改善できるよう、約束するよ!
野中翔平選手(FL)
ー今日、収穫はありましたか?
自分のパフォーマンスは全然ダメでしたが、思っていたよりは通用するところもありました。
ー初のオープン戦です。
100%のゲームは始めてでしたが、緊張はしませんでした。ただ、自分がまだチームにコミットできていないことに課題を感じました。
ー今日の試合で、その課題を感じたんでしょうか?
練習でもチームにハマれていないなと思うことがあり、今日で浮き彫りになりました。相手のレベルが…という以前の問題ですね。がんばります。
アンソニー・ファインガ選手(バイスキャプテン/CTB)
ーバイスキャプテンとして、今日の試合をどう見ますか?
サニックスは強いチームでしたが、まだ僕たちは100%の力で戦えていません。修正して100%の力を出せば、どのチームにも負けないはず。
ー来週への課題は?
今は各々がパフォーマンスを作ろうとしている段階で、それを最後まで作りあげないとね。最後のパスなど、トライにつながるプレーの精度を高めないと。「キープザボール」は来週もクリアしなければいけない課題です。
【おまけ】
元ライナーズの王鏡聞(ワン キョンブン)選手、アンドレ・テイラー選手に、試合後声をかけました。
テイラー選手は「久しぶり~元気~?」と相変わらず人懐こい笑顔でお元気そう。王選手は「今、弟(王授榮 ワン・スヨン選手)も同じチームで一緒にプレーしているんです」と近況を話してくれました。
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