白穂石切店が堂々のオープン！あの若江岩田の和菓子屋が、改革し未来へ羽ばたく様を見た

いやぁ恐れ入った、すごい光景だ！！
あの若江岩田の和菓子店「菓匠庵白穂」が、9月16日(水)中石切町に2号店となる石切店をオープンしました。
当日10：00の開店時には店舗から数十mはあるであろう長蛇の列が。

旧外環を車で走っていたら思わず「なんじゃこの列は!?」と二度見してしまうほど。

すごい、すごい光景だ。
「若江岩田の小さな和菓子屋」だったあの白穂が、満を持して石切へ。それも、旧外環沿い。
並々ならぬ思いと戦略をもって歩んできたこの道のり、どうして語るまいか！
あますところなくたっぷりと紹介します。

目次
１．旧外環沿い、目立つ「白穂」の文字
 ２．みんな大好きあんことバターの新メニュー①バター白穂焼
 ３．石切といえば、の新商品②よもぎカステラ
 ４．東大阪のツボを抑えた新メニューその③ええとこ
 ５．業界初!?セミセルフレジ導入
 ６．若江岩田と趣を変えた紺のカラー
 ７．実は2階もある！白穂の野望

１．旧外環沿い、目立つ「白穂」の文字

駐車場は店舗入口前に。ロゴの影がかかっこいい。

なんてったって立地抜群。旧外環状線沿い、芝交差点を北へ行くと白と黒のコントラストが美しい「白穂」の文字がど〜んと現れます。こりゃ目立つ。
新石切駅から徒歩で17分…というと使い勝手が悪いように見えますが、ノンノン。それは違うぜ。
店舗周辺は芝の交差点を中心に生活圏が成り立っていて、車社会。旧外環なしじゃこの辺りのことは語れない。
駐車場は7台完備、車で行くべし！

２．みんな大好きあんことバターの新メニュー①バター白穂焼

バター白穂焼。ちらりと見えるバターが憎い。

石切店の開店に合わせ、新メニューも続々。まずは名物の「白穂焼」に新顔が登場ッ！
どら焼きの生地に、つぶあんとバターの最強コンビをはさんだ「バター白穂焼」(1個180円)です。
「新しい白穂焼は塩バターと決めていました。絶対おいしいから」と店主の新澤さんも太鼓判。これを食べずして白穂を語ることなかれ。

3種の白穂焼をもつ店主の新澤さん。黒のパッケージがこしあん、茶色がつぶあん、黄色がバター。

３．石切といえば、の新商品②よもぎカステラ

緑の落ち着いたカラー、ふんわり香るよもぎが上品。

石切といえばよもぎ。よもぎといえば石切。この土地らしいメニューを、と考案されたのが「よもぎカステラ」(1本1080円)です。
新澤さんは、石切に進出すると決まったときから迷わずこの商品をつくろうと考えていたとのこと。そういえば、よもぎのカステラってあまり見たことない。石切の名物にしてやるぜ、という気概をビシビシと感じる逸品です。

４．東大阪のツボを抑えた新メニューその③ええとこ

北海道バターをふんだんに使って風味豊かな「ええとこ」。

こちらももちろん東大阪フレーバー。石切から見える大阪平野の夕景をイメージしたミルクまんじゅう「ええとこ」(1個140円)。
「パッケージは、ホテルセイリュウさんから撮影した写真を元に、うちのスタッフがイラスト化しました」って、新澤さん、またまた東大阪人が喜びそうなツボを抑えてます。

５．業界初!?セミセルフレジ導入

「セミセルフ」なのは、商品の受け渡しが対面式だから。

今回の目玉のひとつ、セミセルフレジ。現金、クレジットカード、PayPayや交通系ICカードなどの電子決済が可能ってだけでもうれしいのに、外国語対応もありのハイスペック・レジなのです。
和菓子屋でセルフってかなり珍しい。
電子決済でのお会計が増え、さらにコロナ禍で現金触ることに抵抗ある人が多くなったことから導入。新澤さんいわく、「自分で調べたなかでは業界初です、たぶんね。」

６．若江岩田と趣を変えた紺のカラー

紺色の紙袋。一新した経営理念「和菓子で繋ぐ未来の笑顔」の「未来」の文字も、紙袋に印字。

白穂のイメージカラーはえんじ色ですが、石切店は紺色に統一。シックな装いはそのままに、新しいイメージ。
制服をはじめ、紙袋などのパッケージも紺になりました。和菓子屋でありながらも、シュッとした感じが今どき感あり！

帽子に襟付きシャツ、エプロン。紺でまとめた制服。かっこいい制服に嫉妬！

７．実は2階もある！白穂の野望

な、なんだこの部屋は！ゲームの隠れステージのように現れた2F。

ここはまだ何にするか色々考えているところですが…と案内されたのは2F。そう、実は2Fがあるのです。
広〜い鏡張りのフローリングは、以前はここが空手道場だったから。
「和菓子教室のようなイベントができるな、と。それから、今若江岩田ですべての商品を作っていますが、近い将来工場を石切に移そうと思っています。うちのスタッフのために、託児所のようなものもつくれたらと…」。
壮大な計画をポロっともらしちゃって良いんですか、新澤さん！

セミセルフレジに、東大阪を意識した新商品に、店舗イメージの一新。さらにはスタッフの支援策まで出てきたもんだ。
和菓子屋のイメージを覆し、行政改革ならぬ白穂改革を推し進めるのにはこんな理由が。
「セルフレジってほかの業界だと当たり前ですし、託児所がある企業だってあります。和菓子界では珍しいかもしれませんが、ほかと同じように普通のことをやっているだけ。若い人たちに、和菓子界が少しでもかっこいいなと思ってもらいたいですね」。
白穂改革が目指すのは、次の世代に渡すバトンを自らの手でつくっていくこと。
さあ、新しい白穂内閣が誕生だ。万歳三唱で讃えよう、白穂の未来を！