新型コロナワクチンの職域接種(企業や大学等において職域単位での接種を行うこと)の実施を目指していたサンコーインダストリー株式会社が、7月12日に賛同仕入先企業や協力飲食店に向けて「スケジュールは8月開始も含めてスケジュールは未定」とする連絡を行いました。
同時に、安心してワクチン接種ができるよう諦めずに取り組むとして、あくまで職域接種の実施は行う方針。加えて、「自治体等で接種には積極的に申し込んでほしい」としています。
さらに同社奥山淑英社長は豊中市内の「つじクリニック」にて1回目の新型コロナワクチンの接種を受けてきたことも公表。
「接種のチャンスがある人は、私達に遠慮せずにいち早く受けてほしい」
と週刊ひがしおおさか公式Youtubeチャンネルの取材にコメントしました。
実施の遅れの背景には連日報道される、ワクチンの過不足による混乱があると見られます。東大阪市も国からのワクチン配布量が少ないことを理由に新規接種の受付を停止しています。
当初は「いち早く接種してほしい」という趣旨で始められた職域接種ですが、新型コロナ禍特有の急激な状況変化により実施時期が不確定になりました。そしておそらくですが、今後のワクチンの接種は丁寧な列を作って理路整然を行われるものではなく、多くのその他ワクチンと同じようににじみ出るように広がっていくことが予測されます。
そうなると、必ず接種から取り残される人が出てきます。職種や年齢、性別とは関係なく「タイミングが悪かった」が続き、感染リスクが相対的に高まるという事態が容易に想像できます。
「みんなが自分にとって一番いい選択をすれば、社会全体がいい方向へ向かう」
というのは週刊ひがしおおさかの根本的な理念でもあります。しかしそれを実現するには「絶対に接種できる場所」が必要なのも現実です。
多くの人が、より早く接種に動きさらに安心して受けられる場所が複数ある。選択肢が用意されている。
その確かな選択肢の一つになる。
今回のサンコーインダストリーの動きは、一つの大きな覚悟が表れています。
どうか皆様、混乱に振り回されることにのない冷静な行動を。そしていち早い接種を。完璧でないまでも、少しでもあのなんでもない日常に近づくために。
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