花園近鉄ライナーズ贔屓の週刊ひがしおおさかが、試合の見どころとスコアを予想！
前節、「もしかしたら勝てるかも？」と思ったのもつかの間、後半にボッコボコにやられたライナーズ。希望の光はどこにある。3歩進んで2歩下がる。いや、4歩下がってないか？

2023.02.28

今できることは成長　ライナーズ衝撃的大敗から学ぶ、もう一度チームを信用する方法とは

負ける。負け続ける。それもただの敗北ではなく激烈な負け方。 90余年のライナーズの歴史の中で、間違いなく今は最も辛い時期だ。こんなに何十点も毎試合とられるなんて、多くの古参ライナーズファンも新しく好きになってくれた...

後半に入っても大敗が続くライナーズ。第10節は、因縁のライバルにして同じ昇格組・三菱重工相模原ダイナボアーズとの対戦だ。

花園近鉄ライナーズプロフィール
1929年創部。ホストエリアは大阪府東大阪市。日本ラグビー界屈指の伝統を持つ超老舗だ。1950年代に黄金期を過ごしたものの近年は低迷気味。しかし2021-22シーズンに2部で優勝をし、5季ぶりにトップカテゴリーへ昇格した。今シーズンからはリーグワンディビジョン1(D1)で上位を狙う。

ダイナボアーズ戦の意味合い

開幕から9連敗、下位争いをするライバルたちが混戦模様になったため、最下位ぶっちぎりの様相ですがだからなんだ。私達はライナーズとともにある。常に。

8カパにボールが回るのか？ライナーズの正念場、なにかが起こる。

注目選手

ライナーズメンバー

1 高橋 虎太郎　2 樫本 敦　3 ラタ・タンギマナ　4 松岡 勇　5 菅原 貴人　6 横井 隼　⑦ 野中 翔平　8 ワイマナ・カパ
9 ウィル・ゲニア　10 ジャクソン・ガーデン-バショップ　11 シオサイア・フィフィタ　12 ステイリン パトリック　13 岡村 晃司　14 ジョシュア・ノーラ　15 南藤 辰馬
16 福井 翔　17 田中 健太　18 三竹 康太　19 宮下 大輝　20 ジェド・ブラウン　21 中村 友哉　22 小野木 晃英　23 金澤 春樹

＼＼48時間前メンバー発表／／

3月5日三菱重工相模原ダイナボアーズ戦　メンバーおよび試合詳細のご案内https://t.co/zDVzxaGJVJ#花園近鉄ライナーズ pic.twitter.com/6NHQ17Lcih

— 花園近鉄ライナーズ(公式)🐰🏉🚝 (@liners_players) March 3, 2023

ライナーズ原理主義者から見たダイナボアーズとの対戦は、とにかく心に傷を負うことが多い。トップリーグ発足(2003年)以後は、要所でライナーズの前に立ちはだかる。昇格を2度阻止されたと思ってる。

2007年1月27日、トップウェスト(降格)2年目。全勝して当時の3地域1位対抗戦・トップチャレンジシリーズへ。3チーム中2位までで自動昇格の条件も、1戦目のキューデン戦で負けて2戦目のダイナボアーズ戦。下馬評はライナーズ有利で、後半31分まで31-15で勝っていた。
ところが結果はロスタイムに逆転トライを奪われて、昇格を逃す。その後の入替戦はIBMに同点でトップリーグ復帰失敗。

2018年は2回目の降格1年目。このときは下部も全国リーグになっており、レッドハリケーンズとライナーズが本命視されてた。1stステージの総当たりはライナーズが全試合で圧倒。ダイナボアーズにも50点以上をあげて勝っている。
その後2ndステージは上位4チームで総当たり。12月1日駒沢でのダイナボアーズ戦は戦前からチーム全体で「勝てるし」って雰囲気でフワフワしている。
ところが試合が始まるとスクラムで負け、コンタクトの弱さも露呈。19-30で、圧勝から1ヶ月ちょっとでひっくり返される。ここからが悪夢の始まり。
次のドコモ戦でノートライの敗戦。まさかのリーグ3位で入替戦に進むと、日野に惜敗。
この後ワールドカップと新リーグ以降の影響で、ライナーズは昇格の機会すら与えられず結果5シーズントップカテゴリから離れることに。

この流れがあり、昨季リーグ戦で2度負けたときは悔しかった。

俺らはいくら強くなってもダイナボアーズにはやられるんか。ライナーズの歴史に立ちはだかるのはいつも緑のジャージなんか。

そんな運命を呪った。だからこそ、5月8日の秩父宮で勝って昇格したのは大きなことやった。ただの昇格じゃない。
で、今季ディビジョン1。ライナーズは盛大にやらかしてる。やばい。ダイナボアーズはスタートダッシュ抜群も、このところ元気がない。
今このタイミングで当たることに運命を感じる。歴史的瞬間を目に焼き付けよう。

ダイナボアーズメンバー

1 細田 隼都　2 宮里 侑樹　3 蜂谷 元紹　4 リンディ 真ダニエル　5 ウォルト・スティーンカンプ　6 鶴谷 昌隆　7 坂本 侑翼　8 エピネリ・ウルイヴァイティ
9 岩村 昂太 （C）　10 ジェームス・シルコック　11 タウモハパイ ホネティ　12 ヘンリー ブラッキン　13 カーティス・ロナ　14 韓 尊文 　15 アライアサ 空ローランド
16 安江 祥光　17 坂本 駿介　18 川俣 直樹　19 サム・チョンキット　20 佐藤 弘樹　21 柴田 凌光　22 マット・トゥームア　23 奈良 望

ライナーズが勝利するために必要なのは
・セットプレーの安定
・ブレイクダウンを4:6くらいで耐える
・11フィフィタ、14ジョシュア、8カパまでボールを回す
の3つ。
セットプレーは、スクラムで6:4で勝利するとみる。ラインアウトは現在のライナーズはその日にならないとわからないが、8カパが入ってからは安定傾向にある。
ディフェンス自慢のダイナボアーズから奪えるトライ数は2本が限度だろう。もう1本奪うために、11フィフィタと14ジョシュアが動ける場所でアンストラクチャの状態を作りたい。10ジャクソンと9ゲニアの手腕が試される。

ポジティブスコア予想

ライナーズ19-12ダイナボアーズ

ここ数試合調子を落とすダイナボアーズに勝たないといつ勝つんだ。勝ってみんなで泣こうじゃないか。