「菊の香に くらがり登る 節句哉」
松尾芭蕉が奈良から大阪に向かったときに、暗峠を通った際に詠んだ句です。松尾芭蕉の生きた江戸中期には大阪と奈良を結ぶ道と言えば、暗峠だったのです。と言うことで、今回の探検隊は、暗峠。
Wikipediaを引用すると
国道とはいえ自動車で通行するのは困難なほど道幅は狭く、関西酷道マニアにとっての聖地であり、ハイキングコースとしても有名である。 |
・・・。車で行ってきました(笑)
暗峠に続く道は国道308号線。地図ではあたかも大きな道のように書いてありますが、それは国道だから。
しかもこの日は枚岡公園辺りで工事が行われており、ちょっと迂回をしなければなりませんでした。
興味のある方は是非チャレンジしてみてください。30分程度とは思えない冒険を堪能できます。
道に迷う心配はありません。国道ですから「308」の表示を追いかければいいんです。
ふう。。。枚岡神社から登って来て、30分程度だったと思うのですが・・・・。なんかとっても疲れました。
もうすぐ暗峠のはずです。だって地面が石畳っぽくなってきましたから。
と言うことで車を止めて撮影。 どうやらあそこが暗峠。峠ってのは山のてっぺんのことです。これを越えたら、基本的に下り坂です。
ノロノロと車を進めて、暗峠の目印となる石碑をパチリ! 後方を見ると「東大阪市」の文字が。
やったー!峠越えだー!!
と、峠を越えてすぐ(生駒市側)右手に茶店が。
ん?おみやげ屋さん? ハイキングをされている方々が立ち寄られています。
・・・。そうですよね!普通、ここは登山道ですよね(笑)
そして店先には梟の置物が。そして
「すえひろちゃや」
と書いてあります。
おお!これは峠の茶店!?
なんか格好いいな!! 中を見ると店主さんっぽい男性が。
「まあゆっくり休憩していってんか」
な、なんか峠っぽい!!
お店の中を散策させていただくと、飲み物や食べ物のメニューがあります。茶店だ茶店だ!
何にしようか迷っていると、とてもとてもいいにおいがしてきます。
これはどう考えてもカレーのもの。
そう、20代の男女が想像するお袋の味No.1であるカレーのにおい。
そしてメニューには
「やさいカレー500円」
の文字が。
これは食わなアカンやろ!と言うことで注文しちゃいました。
しばらくすると、お店の奥の縁側にカレーを用意してくださいました。
「ゆっくりしていってな」
はい、もうお言葉に甘えまして・・・。
有名なお店のようで、色んなサイン色紙があります。
空豆ピースケにも負けないくらい。
・・・て言うか、カレーです、カレー。
どや!これが峠茶屋すえひろさんのやさいカレーやで!! お味の方は、まさにやさいカレー。あっさりした味ですが、カボチャやナスの味がルーにしっかり出ていてとても深い。
そして何よりこれは、おふくろの味。カレーは日本人の国民食であることを確信させてくれる味でした。
食べ終わった後に「こんなホームページやってるんですが・・・」と名刺を渡すと
「ここに来るまでの道、『怖い』って書いたらアカンで。『楽しい』って書いてや。」
すいません。怖いって書いちゃいました(笑)
この後色々と楽しいお話を聞きました。どんな話かは、行って確かめてください。
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