こんにちは。週刊ひがしおおさかの代表探検隊・前田です。
本日4月1日(日)7時に週刊ひがしおおさかよりエイプリルフール企画のうそニュースを配信しました。
ある意味想定通りに拡散され、大きな反響を得てしてやったりと思うと同時に本当に信じてしまう方の数は想定以上。
これには私達も相当に驚いています。

今回の記事、完全なウソ。今風に言うとフェイクニュースです。
7時に公開した時点では、ほぼ無風でした。おそらく読んでくれた人は「はいはい」とエイプリルフールの企画として受け止めてくれたのかと思います。
その後9時36分からTwitterをはじめSNSで配信すると、一気に拡散されます。タイトルのみでリツイートしたであろうアカウントもちらほら見受けられるようになり、12時23分には野田東大阪市長もSNS上でボケで参戦。一気に広がりました。
同時に「やりすぎだ」「信じてしまった」「東大阪の発展を心より…」という反応が増えてきます。いわゆる「釣れた」と言う現象が見られるようになったのです。
その後は勝手に広まり、収集はつきません。
SNSによってフェイクニュースが拡散され、インフルエンサーの参戦で真実になっていく。
まさに「Post Trues」です。

週刊ひがしおおさかでは、なるべく毎年エイプリルフールの企画記事を配信しています。過去には「トライくんが生駒市民に」という、毒にも薬にもならないネタを実施したりしましたが、今年はあえて毒の強い記事を書いてしまいました。

今回の記事配信で、私が伝えたかったことは2つあります。
まず、記事の信憑性とは非常に危ういということ。全世界的にフェイクニュースが問題視される中、タイトルと写真だけで多くの人がこの記事を真実だと判断し意見し、それにまた多くの人が反応する。
気づいていただいた方も多いと思いますが、今回の記事には随所に「嘘だよ」というポイントを埋め込んでいます。具体的な組織名は一つも書いていませんし、日時など具体的な数字も出していません。嘘がつけないところは書いていないのです。
最後にも丁寧にまちのコメントとして、弊社の主力2人の遊びコメントを掲載。書き手としては「これで嘘だってみんなわかるだろう」という意思表示でもあります。しかし、結果はそうではありません。エイプリルフールでもあるのに。

もう一つは、自治体の存在意義です。東大阪市は今年51周年め。人工的に作られた市はようやく1つにまとまり、生まれたときから東大阪市が存在する市民にようやく愛着を持ってもらえるようになりました。
しかし、人口減少は顕著でついに50万人を割り込み、そして有効な手を打てないでいます。
このような状況で私は「東大阪市の存在意義とは」と問題提起してみたかったのです。
みんなが愛着を持っている”東大阪市”てやつはこんなにも脆弱で、みんなが無関心な”自治体”ってのはこれくらい重要なもんだ。
とエイプリルフールで伝えたかったのです。
皆さんはこのニュースで東大阪市に対しどんな感情をもったでしょうか。

週刊ひがしおおさかは11年前に私が始めたときには考えられないくらい、影響力を持つことになりました。
これもすべて定期的に記事を読み、SNSをチェックしてくれる読者の皆さまのおかげです。
紆余曲折あり、掲載している情報も時代によって変わってきました。
そしてニュースに対し真剣に取り組んできた結果が今の
「役に立つことは載せない」
です。
今期も役に立つことは掲載せずに、多くの人の背中を押していけるように。
重要なニュースは載せなくても、読者の皆さんの身の回りが楽しくなれるように。
スタッフ一同精進してまいります。

今後ともよろしくお願いいたします。