見せたぞ魂、下剋上！
6月4日、FC大阪はホームスタジアム東大阪市花園ラグビー場にてAC長野パルセイロ(以下長野)を1-0で撃破。ホーム2勝目をあげました。

4勝7敗で迎えたJ3リーグ第12節。FC大阪、歓喜の瞬間。写真提供：FC大阪

拮抗した試合で、両チーム無得点のまま迎えた後半41分。ゴールを決めたのはFW28古川でした。
FC大阪はコーナーキックのチャンスを得ると、MF25西矢が左足で中央へクロスをあげ古川がヘディングシュート。
まるでお手本のようなシュートでした。「日頃から練習しているし、ポイントに入れば良いボールがあがってくるのであとは叩くだけでした」と古川は振り返ります。

ヘディングシュートを決めた古川。彼自身、愛媛戦以来のゴールだ。写真提供：FC大阪

この時間帯での先制点に、大いに沸くスタジアム。
互いにカウンターを得意とするチームで勝機をなかなか見出せない中、高い集中力を最後まで見せたFC大阪の粘り勝ちとなりました。

志垣良監督もこの笑顔。写真提供：FC大阪

前節までの時点で、FC大阪は下位に沈む17位、長野は2位と首位争いに参加していました。
リーグ随一の攻撃力で首位返り咲きを狙う、強豪・長野に勝ち点3で勝利したことは、大きな一歩に。

スタッツを見ると、
シュート数　FC大阪6　長野8
コーナーキック　FC大阪4　長野6
と、やや長野に分がある数字。
しかし最後に決めたのはFC大阪という、紛れもない事実。
初のJ3リーグで揉まれる中、勝負を制する力を育んできている証です。
さらに今日は守備もパーフェクトで、GK1永井が何度もファインセーブでピンチを切り抜けました。

今日もありがとう守護神！初戦からナイスセーブを見せ、存在感を示す永井。写真提供：FC大阪

前へ出る姿勢は、試合立ち上がりから見て取れました。
ルーズボールに素早く反応し、カウンターでボールを運び、時には接触でFW32島田の歯が抜けるアクシデントも…。
そして最後は全員が「勝利」という同じ方向を見ていたからこそ落ち着いて通ったコーナーキックからのヘディングシュート。

何度でも見たい古川のゴール後ガッツポーズ。写真提供：FC大阪

「ホームで1勝しかできていない中で、みんな気持ちが入っていました。肉弾戦になることはわかっていたし、失点せずに最後まで来たので、自分は決めただけ。まだまだ物足りない」
血の気盛んに古川は続けます。
これで満足していたら、J2、J1なんて見えてこない。まだまだ行くぜ俺たちは。
そんな魂の叫びが聞こえた長野戦でした。

次節は6月11日、福島ユナイテッドとのアウェイ戦。とうほう・みんなのスタジアムにて15:00K.O.です。
ハングリー精神を忘れずに、次節も勝利を！

飛び跳ねる感激。良い試合だったよ。写真提供：FC大阪