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【主観的見どころ解説】花園近鉄ライナーズvsグリーンロケッツ 我々は8点差以上の勝利を希望する
さあ大一番だ。逆転でのディビジョン1昇格を目指す我らが花園近鉄ライナーズは、現在3位。リーグ戦残り2戦2勝が求められる。今週末は2位のグリーンロケッツと。圧勝は必要ない。とにかく勝とう。その上で、勝点が4-0となる8点差以上での勝利が得られれば、ほんの少し優位になる。

前節圧勝!そうそうこれがやりたかったこと!!
花園近鉄ライナーズとは
日本最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビーリーグワン」に所属するライナーズは、前シーズンでぶっちぎりの最下位。入替戦にも負け、ディビジョン1(1部)からディビジョン2(2部)に降格した。
1929年創部、日本有数の歴史ある古豪として今の立場に甘んじるわけにはいかない。今シーズンで絶対絶対絶対ディビジョン1に復活を遂げるんだ!と意気込んだものの前半戦でまさかの連敗。徐々に体制を整えて、現在3位、あと2試合、逆転での入替戦出場(2位以内)へ向けて爆進中だ。
グリーンロケッツ戦の意味合い
「必ず何かが起こる」と言われた前節。2位のグリーンロケッツが1位のシャトルズに勝利し、入替戦争い(上位2チーム)で一歩先んじた。
3位ライナーズ(勝点41)とグリーンロケッツ(勝点44)の勝点差は3。グリーンロケッツは最終節でチーム状態が良くないレッドハリケーンズと対戦する。勝点5(3トライ差以上の勝利)を積み上げられるのは想定しなければならない。
ライナーズが連勝し2戦で勝点8を加算すると総勝点は49。グリーンロケッツとは直接対決で連勝しているとするなら、総勝点は49で並んでも2位になれる。
ライナーズの最終節は1位のシャトルズで、勝点5は至難の業。
ライナーズにとっては
・まず勝利すること
・相手に勝点を与えないこと
が優先順位となる。

地味にうれしい、セルホゼの復帰。前のグリーンロケッツ戦で大活躍やったし。
ライナーズメンバー
1岡本 慎太郎
2松田 一真
3ラタ・タンギマナ
4サム・ジェフリーズ
5サナイラ・ワクァ
6ミッチェル・ブラウン
7菅原 貴人
8宮下 大輝
9ウィル・ゲニア
10クウェイド・クーパー
11片岡 涼亮
12岡村 晃司
13トム・ヘンドリクソン
14江川 剛人
15雲山 弘人
16金子 惠一
17井上 優士
18三竹 康太
19セル ホゼ
20野中 翔平
21人羅 奎太郎
22丸山 凜太朗
23ティモ・スフィア
キャプテンのパトリック・タファが不在。アキラ・イオアネについで、アタックの核が抜け大きな影響がある。
6ミッチェル・ブラウンは働き者タイプでタファのような破壊力には乏しい。硬いグリーンロケッツのディフェンスを破るには、菅原、宮下を含めたFWの戦術的な攻撃が必要になる。前節前半のようなペナルティの連続は命取りになるだろう。
そんなチームを締めるのはウィル・ゲニアだ。今季12戦中11戦に出場し、POM(プレイヤーオブザマッチ)が2度。8トライでトライランキング1位バーンズ(シャトルズ)とは1差の2位につける。序盤に、ライナーズに勢いを与えるプレーを期待したい。もう、コンバージョンもやってくれ!

活躍し過ぎのゲニアさん。
キーマンインタビュー
向井 昭吾 ヘッドコーチ
Q.決戦を迎えますが。
それはもうずっと。一戦必勝。前回(2月2日)当たったときよりはうちが上がっている。もう一段上げていく。
Q.好調の要因は。
今年のテーマであった「ミスを少なく」「ペナルティを少なく」「プレーをし続ける」というこの3つのターゲットの中で、やっぱりミスが減ってきてる。ペナルティが減っている。ボールに早く動きを仕掛けている。
ブレークダウンで相手より早く行く。そういうのがやれる選手が増えてきた。うちの普通のレベルが上がってきたのが今季だと感じている。
Q.終盤に来て、クーパーとゲニアがさらに活躍しているが。
彼らはこれくらいやってあたりまえ。
去年を思い返すと、彼らがプレー中に時間を止めて喋る場面がたくさんあった。しかし今年はみんなが、彼らが思う通りに動く。
Q.グリーンロケッツ戦で重要になっていくことは。
セットポイントとエリアマネジメント。たとえ入替戦に行ってもどこも代表クラスの外国人選手がいる。普通にそういうことをやってくるし、結果ロースコアになる。
残りの2試合でうちは「こうなれば勝てる」というのを作る。先を見ないで一戦必勝だ。
Q.怪我人も出ているようだが。
今年はけが人が出てもガクッと力が落ちない。今年の強みだと思う。
Q.序盤出ていなかったが片岡が活躍いているが。
彼はプレシーズンで怪我をして、そのときに出ていたメンバーが調子が良かった。ただ、片岡もいれば木村もいる。そこに江川が入ってきて、計算できる選手をそこに当て込めている。
両ウイング、そして日本人バック3でコミュニケーションをとり、自分たちのストラクチャーのなかで3人で上手くボールを回してくれると思う。
やってきたことをちゃんとやれて、例えばクーパーやゲニアがいなくても、自分たちで同じようなことができると思えるほど成長できればいい。
Q.江川に期待するところは。
彼とは試合後話をして。彼と丸山がラッキーボーイだと感じている。チームに勢いをもたらすプレーをする選手たちだ。
丸山には「試合に入ったらスイッチオンで行くんだ」というプレーを期待する。江川には1対1のところに常にいて、決めきってほしい。
Q.丸山の良さとは。
センターが動きやすい。早く素直にパスを出せる。だからクーパーも動きやすい。どういう使い方で出すかは、状況を見て判断する。
Q.タファのポジションにミッチェル・ブラウンが入ったが。
ミッチェルはタファのようにぶちかますのではないが、惹きつけて違う形で突破もできる。
クウェイド・クーパー
Q.残り2戦、連勝しかない状況。
楽しみです。私たちは落とせない試合を戦ってきました。その要因はシーズンの入りが良くなかったからです。
しかし、プレッシャーの掛かる試合が続くことでチームはいい状態にあります。この大切な時期にです。
シーズン初めの頃は、今季を諦める人もいたと思いますが、いちばん重要なのは今。この時期です。
Q.残り2試合落とせないというのは、逆にやりやすいのでは。
プレッシャーがかかっていたのは6週間前(ブルーシャークス戦の敗戦)から。それから毎週プレッシャーを乗り越えたということが今のチームにはある。このまま連勝し入替戦に。こんな困難を乗り越えてきたチームは、今ないはず。
3年前(2022シーズン)もダイナボアーズに負けた時点で「もう終わりか」という人はいました。しかしそのシーズンに昇格しています。
私達のシーズンの目標は、この時期にこの位置にいること。シーズンの最後まで、チームを構築し続けることです。
Q.状況を楽しんでいるように見える。
みんなから見えるところとは違うところで楽しんでいるのかもしれない。それは立ち上がれなくなっているときかもしれない。だからこそ、誰かのために体をはれる。今週末は強いチームが相手。ハードな試合になるのはわかっています。それも楽しみの一つです。
Q.リーグ戦最後の花園での試合。入替戦に進めばもう1試合花園で試合ができるかも。
我々のファンはスペシャル。世界中でプレーしましたが別格です。声援を送るために大きな距離を移動して、遠くまでも駆けつけてくれたりもします。人となりを知れる機会すらあります。もう1試合多くここで試合を見せられるのが、そういう人たちへの感謝を示すことになる。自分自身もここでもう1試合やりたいですね。
片岡涼亮
Q.チームの状態について。
連勝しているので雰囲気がいいですね。勝って反省するのでいい流れです。
Q.厳しい負け方(ブルーシャークス戦)を経験しているが。
いろんなことがあって、僕もよくチームを良くするにはと考えますが、まず自分の武器にしていることをやらねばと。それがチームにいい流れを生む。だからブルーシャークス戦の敗戦から落ちることはありませんでした。あとは、絶対に負けることはできませんから。
Q.昨年はリーダーとして降格を経験。
責任を感じました。特に試合に出られないメンバーに対する申し訳なさがありました。送り出してくれた中で2回負けてしまって。同じことを2度繰り返したくないです。
Q.先週、グリーンロケッツが勝利してライナーズは連勝が必須に。
準備の段階で勝負は決まっていると思います。先のことは考えずに、まずグリーンロケッツ戦。彼らもシャトルズに勝って勢いに乗っている。フィジカルで優位に立とうとしてくるはずで、そこで勝って相手のミスを誘発すれば。
Q.まずフォーカスしたいことを。
僕はディフェンスです。ミスなく、前のプレーヤーは100%止める。アタックは正直、みんなできると思うので(笑)すごいキャリアとか足速いとかあるんで。
Q.シーズン序盤は出番がなく、ここにきて出場が増える。
プレシーズンを怪我で全く出場できていなくて。シーズンに入るとなかなかアピールする機会がなく、そこから練習を重ねて選んでもらったと思っている。
出られない時に、出ているメンバーと自分を比較することなく、さらにそこからもっと上に高めることを考えていたし、高められた。出られない経験が役に立ったと思う。
ライナーズのメンバーを考察する動画
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