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- 知ったか高校ラグビーレポート③ 〜ラグヲタまであと一歩〜
世間がお休みに入り、花園にも多くの観客が。今週からシード校も登場で、ラグヲタにはたまらない試合が目白押しです。
週刊ひがしおおさかでは、全試合を戦評と写真付きでレポート!同時に”その日の出来事”と題し、早わかり高校ラグビーガイドをお送りします。
大会3日目(12月30日)の出来事
・2回戦屈指の好カード、常翔学園対天理は5-3で天理の勝利
・常翔・天理戦、観客が多すぎて第3グラウンドのキャパを超える
・近鉄ライナーズサイン会に行列。大盛況
・仰星、成章、東福岡など優勝候補が順当に勝ち上がる
・深谷が新潟工業に勝ち、3回戦で天理と対戦
全試合レポート
第1グラウンド
第1グラウンド
光泉17-19國學院栃木
1回戦、壮絶な接戦を演じた光泉がシード校國學院栃木に挑む。個々のスキルとパワーで勝る國學院栃木が常にリードするも、光泉がBKの展開力と小刻みなパスワークで食らいつく。前半を5-7と僅差の國學院栃木リードで折り返し、後半2トライずつ取り合って12-19出迎えた後半29分。左隅に光泉・木村がトライ。決まれば同点のGは、角度が難しく失敗。大接戦に大きな拍手が送られた。
京都成章71-12朝明
隠れた優勝候補、京都成章と三重県の強豪・朝明の一戦。開始からしばらくは一進一退するも、9分の京都成章がPGを決めると一気に試合が動く。前半で4トライ、後半に入ると更に加速し合計10トライの猛攻で、朝明を圧倒した。FW、BKともに押されていた朝明だったが、グラバーキックでのトライなど2本を返し意地を見せた。
東福岡88-21黒沢尻工
王者・東福岡が満を持して登場。センスあふれるアタックから、14トライを上げて黒沢尻工を圧倒した。黒沢尻工もキックを織り交ぜながらなんとかディフェンスラインの裏を突き、3トライ。チャレンジし続けた、胸を張れる敗戦である。
静岡聖光7-35国学院久我山
1回戦で100点ゲーム。静岡のラグビーの火を感じさせた静岡聖光が強豪の国学院久我山と対戦した。開始早々静岡聖光10中村がインターセプトしてトライ。その後もディフェンスで粘り、期待を抱かせる。国学院久我山は前半終了間際に1トライを返すとペースを掴み後半は猛攻。結局7-35でシード校の貫禄を見せた。
石見智翠館71-3遠軽
久々に2回戦に進出した遠軽高校が、シード校・石見智翠館と対戦した。前半1分に石見智翠館9濱端が好判断でラックサイドを抜けトライを上げると、その後もトライラッシュ。遠軽は判断、フィジカル、スキル全てに上回る相手に、良く食らいついたがノートライに抑えられた。
第2グラウンド
日川14-24長崎北陽台
前半、FW戦のプレッシャーをかけ続けた日川は各々の局面で優勢に立ち2トライ。14-5とリードして折り返す。後半、9末がテンポアップ。素早い球出しから3トライを演出し、日川を逆転した。チームを一変させた好判断は、今大会の目玉の一つだ。
つるぎ17-57関西学院
強豪関西学院がつるぎの前に立ちはだかった。序盤からFWで前に出ようとするつるぎに、関西学院は総合力の高いラグビーで打ってでる。試合を通して着実にトライを取っていく関西学院。最後は15碓井がキックキャッチから一人で走りきりトライ。9トライの猛攻で勝利をおさめた。
関商工19-19大分舞鶴
モールが強みの大分舞鶴と展開ラグビーの関商工。前半は両者流れをつかめず、関商工が上げた1トライのみで折り返す。後半に入ってから、大分舞鶴がモールで前進するスタイルを敢行し、逆転。関商工も悪い流れを断ち切るべく、5佐藤が果敢にチャージ。そのままトライを奪うと関商工ムードに。終了間際に大分舞鶴のトライで同点となるとそのまま試合終了。抽選の結果関商工が3回戦に駒を進めた。
秋田中央15-40桐蔭学園
1回戦を大勝し、調子の良さがうかがえた秋田中央に、対するは強豪校の桐蔭学園。前半立ち上がりから桐蔭学園が接点で優位に立ち、トライを量産する。秋田中央は前半終了間際のトライで息を吹き返し、後半は互角も前半のアドバンテージを桐蔭学園が活かした。
佐賀工業71-3明和県央
佐賀工業が圧倒した。なんとか強みであるセットプレーを活かしてアタックしたかった明和県央だが、流れに乗った佐賀工業の連続攻撃を止められず。佐賀工業はやることすべてがうまくいく試合だった。
第3グラウンド
大阪桐蔭31-10筑紫
1回戦屈指の好ゲームで勝ち上がってきた筑紫と、シード校大阪桐蔭が対戦。開始早々、大阪桐蔭9杉山がディフェンスのギャップをうまくつきトライを上げ、主導権を握る。筑紫は強豪校相手にディフェンスで対抗できず徐々に差を開けられ、PGの3点のみで迎えた後半30分。ゴール前ラックから8久保山がサイドを抜けてトライ。大声援が送られた。
青森北21-36伏見工業
モールを中心にFWを武器に攻める青森北に対し、BKでディフェンスを切り裂きたい伏見工業。前半は予想に反して取って取られての接戦となった。後半は伏見工業が力を見せる。FWからもトライを取るなど地力の差を感じさせる2トライ。青森北は攻め込んでからペナルティで戻されたりと、あと一歩及ばなかった。
東海大仰星93-0和歌山工業
優勝候補筆頭の東海大仰星が登場。ボールを停滞させない「ノーラックラグビー」が和歌山工業に襲いかかる。和歌山工業はキックを使ってエリアをとるラグビーを仕掛けるも、巨人を相手になす術がない。15トライの猛攻で、最高の形での出発となった。
仙台育英17-69流経大柏
シード校流経大柏が実力校仙台育英に力の差を見せつけた。開始早々、自陣で高校日本代表候補の5粥塚がボールを持つと、BK並の総力と強さでディフェンスラインを突破。当然のように走りきってトライを奪う。その後はBK、FW一体となったアタックで高い総合力をしめし、これから対戦する強豪に宣戦布告した。
新潟工14-45深谷
新潟工業は序盤よりポゼッションにこだわる。モールとラックでキープを重視するが、深谷の15山沢のキックでエリアを奪われ力が発揮できない。深谷はリアクションよく好判断を繰り返し、新潟工業を寄せ付けなかった。
常翔3-5天理
3大会ぶりの優勝を目指す常翔と、奈良県でギリギリの戦いを乗り越えてきた天理。まるでワールドカップを思わせるような、ロースコアの熱戦になった。前半10分のPGのみでスコアできなかった常翔は、初戦の硬さが随所に見られた。対する天理は接戦の戦い方を経験的に知っていた。試合後、スタンドから天理に「めっちゃかっこいい!」と黄色い声援が。こんな時代が、やって来ました。次戦は同じくノーシードの深谷戦。
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