近鉄長瀬駅から近畿大学へと続くその名も「近大前商店街」。近大生が行き交うこの商店街で5月15日、「劇場通りプロジェクト・CMコンテスト上映会with震災復興チャリティーイベント」が催されます。「CMって何のCM?」「劇場通りって何?」など気になる今回のイベントについて、主催者の大学通り商店街連合会鈴木さんと村山さんにお話を伺いました。
全国の大学の中でも常に学生数トップ5に入る近畿大学。朝の近鉄長瀬駅から大学までの道のりは、学生の通学路としていつも活気ある風景です。そんな近大通りから少し脇に入ったお好み焼き屋「てらまえ」が今回の取材場所。大学通り商店街連合会の鈴木さんは「てらまえ」のオーナー。鈴木さんとタッグを組まれている村山さんは近大通りに「New Factory」というデザインワークショップを経営され、商店会の事務局も兼務されています。
「劇場通りプロジェクトとは」
―まず劇場通りプロジェクトとはどういう取り組みですか。
鈴木「もともとこの企画は『商店街や地域の魅力を映画などの映像を使って発信していこう』という発想から来てるんです。かつて東洋のハリウッドと呼ばれた帝国キネマの撮影所があった長瀬から、商店街と街全体を劇場に見立てて盛り上げていければ、というプロジェクトで、CMコンテストはその第一弾だと考えています」
―なるほど。劇場にという発想は面白いですね。第一弾がCMコンテストになった理由は何でしょうか。
鈴木「最初は映画を作るとか、街の魅力を伝える映像をと考えていましたが、まずは短くて、作りやすくて、みんなが参加しやすいものということで、各商店のCMということになりました。やっぱり学生さんや地域の方と一緒に作り上げていかないと意味がないですから」
―なるほど。近大通りは学生さんが多くいつも活気があり、劇場という言葉にピッタリですし、CMというのもとっつきやすい。とても若さが感じられる「らしい」イベントですね。
鈴木「ありがとうございます。ただ若さや活気が一種独特の雰囲気を作っているのも事実だと思うんです。他の商店街とは違って、地域に住んでおられる方が利用しにくい部分もあると思うんですね。そういう意味もあって、CMコンテストでは学生さんが地域の方と一緒に作品を作ることを条件にしました」
―確かに私も2年ほどこのあたりに住んでいましたが、近大通りでは外食以外の普段の買い物をした記憶はないですね。
鈴木「学生さんは基本的に通学路として利用されているので、そんなに多くの買い物をされるわけではありません。そういうわけで地域の方にもより多く利用していただける商店街でないといけないんですよ」
―なるほど。いつもにぎわっていて、活気があると思っていたのですが、外からでは分からない様々な課題があるんですね。
「CMコンテストとは」
―次にCMコンテストについてお伺いします。これはどういうコンテストでしょうか。
村山「近大前商店会が主催ですから、もちろん近大前通りのお店のCMコンテストです。学生・住民とお店が共同し、60秒以内であることが基本的な条件です。昨年末から今年の2月28日まで募集しました」
―コンテストということは優秀作には何か特典が?
村山「10チームが参加し、当日上映後に審査をして順位を決定します。1位10万円、2位5万円です。他にコンテスト参加10作品はYouTubeにアップロード予定です」
―賞金が出るんですか!それは良いですね。応募数も多かったのでは?
村山「エントリーは30件ありました。そこから著作権などの問題をクリアした上位10作品が出品されます」
―それは選りすぐられていますね。当日が楽しみになってきました。では、見所を教えてください。
村山「私たちが考えていた以上に完成度の高い作品が集まりました。多数のご応募をいただいた中からの10作品ですので、ぜひお越しいただいて上映会、審査風景を楽しんでください」
鈴木「当日は学生さんのパフォーマンスや長瀬地区の昔の街並みをテーマにした写真展も催され、皆に楽しんでもらえるイベントになっていると思います」
お二人はインタビューの合間にも分かりやすい例え話や昔話も交え、大学通り商店街の現状や課題を熱く語ってくださいました。楽しみなイベントがまた誕生しそうな予感です。
左・鈴木さん 右・村山さん
劇場通りプロジェクト・CMコンテスト上映会with震災復興チャリティーイベント
開催スケジュール
14:00 春まつり&写真展開場、学生パフォーマンス第1部
16:00 CM上映会&審査発表会
17:00 学生パフォーマンス第2部
18:00 結果発表
19:00 全イベント終了
ナビゲーターは「欣ちゃんの値切ってイレブン」でお馴染みの安田欣司さんです。
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