ラグビーワールドカップ花園誘致の話

どこから書けばいいのかわからないくらいに、この話に対する東大阪市内での認知度には個人によって大きな差があると思うのですが、、、

東大阪市は、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップの花園ラグビー場への誘致活動を行なっています。市には「ラグビーワールドカップ誘致室」なんて部署まであります。

2002年でしたか、サッカーのワールドカップが日本と韓国の共同開催された時に、試合会場や練習場、選手の宿泊先などを巡って、多くの自治体が名乗りを上げて、言わば取り合いのような状況になりました。

それが今、2019年のラグビーワールドカップで行われていると考えていただければ、話はわかりやすいかと思います。

東大阪市が手を上げているのは、試合会場にです。高校ラグビーの全国大会が行われる、近鉄花園ラグビー場でワールドカップを開催する。それが東大阪市の目標の一つとなっています。
まずは話を簡略化するために、日本がワールドカップに立候補してから、現時点までの流れをまとめてみます。

2004年 第7回大会(2011年)への立候補表明
2005年 第7回大会はニュージーランドに決定
2006年 日本が第8回大会への立候補を表明
2008年 IRB(国際ラグビー評議会)が第8回大会と第9回大会を同時決定すると発表
2009年5月 日本は第8回、第9回大会への入札を行う
2009年6月 IRBが第8回大会をイングランド、第9回大会(2019年)を日本に決定

日本協会がIRBへのプレゼン時に、候補として上げた会場に近鉄花園ラグビー場が含まれていない事が判明


聖地花園でワールドカップやらないのは、なんか嫌と一部ラグビーファンの間で話題に

一部報道で、ワールドカップの開催には
・ナイター設備
・5万人規模の観客席
・リプレイ映像を会場に流す大型ビジョン
が必須であるとされる→後に根拠が無いことが判明

野田東大阪市長が「誘致しよう」と発言

2010年4月 ラグビーワールドカップ誘致室が設置

日本協会は「先に上げた候補はあくまでIRBに対してのプレゼンに使用しただけ。会場は今から決める」と東大阪市に伝達

試合会場、練習場含め、様々な自治体が立候補を始める

2012年春頃にIRBから、立候補している自治体に条件提示がなされる事が判明 ←イマココ!

以上のように今の段階で「できる」「できない」の話にはなっていません。条件提示すらまだなのですから、具体的な話ができるはずもありません。相当微妙な時期が今であると思って間違いありません。

かと言って、 花園が有利かといえばそういう訳でもありません。それは次に上げる点があるからです。

・設備が不足している
報道された3条件(ナイター、観客席、ビジョン)が確定要素でないにしても、先日まで開かれていた第7回ニュージーランド大会を見るかぎりでは、条件としてつけられることは十分予想されます。私の記憶では、ナイター設備の無い会場でワールドカップが行われたことはありません。さらに近年の国際試合は必ずビデオジャッジの模様を会場内の大型ビジョンで流しています。

・交通インフラが不足している
会場へのアクセスが東花園駅と吉田駅のみ。試合が行われれば、外国人客(特にオーストラリア)が大挙してすることが予想され、上記2駅では賄い切れないことは確実です。

・ラグビー場内がバリアフリーにはできていない
1991年に大改修が行われ、スタジアムとしての体はなしていますが、身体障害者用トイレが少なかったり、車いす用のスロープがなかったり、エレベーターが観客用には1基も設置されていなかったりと、バリアフリーの概念が持ち込まれていません。

・花園ラグビー場自体が、市の持ち物ではなく私企業である近鉄の所有物
他の立候補地の会場がすべて「公営」であるのに対し、花園は近鉄が所有している言わば「私物」です。いくら東大阪市が力を入れたところで、所有者である近鉄の協力なしでは実現はしない。上記のような設備を整える場合、建設費用や設置後の固定資産税などの問題あります。私企業にとって採算性の怪しい事業を行うのは株主に対する背信行為です。

と、思いつくだけでも大きな問題が積み上がっています。IRBや日本協会がこの辺りをどう評価するのか。とここまで不利な点ばかりあげてきましたが、花園が有利な点も沢山あります。

・ラグビーの聖地である
何よりのアドバンテージがこれです。日本のラグビー関係者にとって、花園は特別な意味合いがあります。誰もが心の底では「花園で開催したい」と思っている。とマニアの私は感じています。

・交通の便がよい
矛盾するようですが、花園は全国のラグビー場(や球技場)の中では、アクセスはかなり良い方です。IRBへのプレゼンで上げられた会場でも秩父宮や国立は別格(地下鉄外苑前駅から徒歩3分程度)で、あとは駅から歩いて20分はざら。レベルファイブ(福岡)なんて、最寄り駅が存在しません。 徒歩10分は大きなアドバンテージです。

・周囲が花園中央公園
街中にある球技場なのに、ヤル気になればなんだってできる土地が周りに広がっています。日本にこのような環境の球技場は少なく、まさに「街を上げての大イベント」としてラグビー場を中心に開催できるのは、花園と東大阪市以外にありません。

以上のように有利不利入り乱れているのが現状です。 全ては来年春に条件が提示されてからになりますが、不利な点を補えるくらいの利点が花園にはあります。誘致できるかどうかは、本当に皆んなの力次第。世界三大スポーツイベントを開催できる可能性ってそうそう持てるもんじゃありません。

2019年にテンヤワンヤしている自分を想像して、今日のところは眠りにつきます。質問あれば、コメント欄、Twitter、Facebookで。ボチボチ答えてきます。

 

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