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【主観的見どころ解説】花園近鉄ライナーズvs三重ホンダヒート プライドを取り戻せ!4点差をひっくり返し、Div1 昇格へ鍵になるのはディフェンス

敗戦を糧に。俺達は強い。
泣いても笑っても、今季最後の戦い。2025年5月30日(金)、ライナーズは入替戦第2ラウンドを戦う。

まだ前半が終わったところ。5点差をつけて勝てばいいのだ。
三重県・鈴鹿で対するは盟友、三重ホンダヒートだ。先週は、本拠地・花園で一時10点のリードを奪いながら、25−29と逆転で敗戦している。
昨年5月、ライナーズは2シーズン過ごしたDiv1から降格。1シーズンでの昇格・復帰は先週の結果から、5点差以上の勝利が必要となる。ズタズタになったプライドを取り戻すために。この1年の努力を結実するために。内容はどうでもいい。とにかく、圧倒しよう。
花園近鉄ライナーズとは
日本最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビーリーグワン」に所属するライナーズは、前シーズンでぶっちぎりの最下位。入替戦にも負け、ディビジョン1(1部)からディビジョン2(2部)に降格した。
1929年創部、日本有数の歴史ある古豪として今の立場に甘んじるわけにはいかない。今シーズンは前半戦で連敗したものの、徐々に体制を整えて、後半は7連勝。最終的にリーグ2位に。入替戦第1ラウンドでは4点差で敗北も、第2ラウンドで5点差の勝利であれば、ディビジョン1に返り咲く。
ライナーズメンバー
1 岡本 慎太郎
2 松田 一真
3 ラタ・タンギマナ
4 サム・ジェフリーズ
5 サナイラ・ワクァ
6 菅原 貴人
7 野中 翔平
8 アキラ・イオアネ
9 ウィル・ゲニア
10 クウェイド・クーパー
11 片岡 涼亮
12 岡村 晃司
13 トム・ヘンドリクソン
14 木村 朋也
15 雲山 弘貴
16 金子 惠一
17 田中 健太
18 三竹 康太
19 ミッチェル・ブラウン
20 セル ホゼ
21 人羅 奎太郎
22 丸山 凜太朗
23 ティモ・スフィア
入替戦第1ラウンドから変化があったのは、宮下の離脱とアキラの復帰だ。

止まらぬ前進。さすがアキラ・イオアネ。
脚の故障から6試合ぶりの登場で、キャリアーとしての役割を期待される。枠の関係から、ここ数試合3列に入っていたミッチェル・ブラウンがリザーブに回る。変わってスタートから出場するのは野中翔平。密集での仕事量に注目が集まる。
抜群の仕事が光った宮下が、前節でHIA(脳震盪)の陽性。最終決戦への出場は叶わなかった。
ワークレートとキャリー力のトレードオフになった感は否めないが、後半に登場するセル ホゼやミッチェルともども相手のアタックを止めるディフェンスが鍵になる。

トライ後の木村。ライナーズ人生で1番の気合いを感じた。
FW戦で勝利することは必須。BKもぶつかり合いで負けないためには、13トム・ヘンドリクソンと11片岡涼亮のディフェンス力に注目が集まる。システムの中で絶対に止める能力がある2選手のパフォーマンスは、昇格への大きな要素となる。
また、前節の最終局面では、残り30秒からマイボールスクラムのペナルティを起点に逆転を許した。79分まで試合を制圧していたにも関わらずだ。
リベンジに燃えるリザーブの1列、特に最年長の田中健太の静かなる闘志を感じたい。

近鉄でPRを始め、スクラムとともに成長してきた男・田中健太。
課題として大きく出たのはセットプレー、特にラインアウト。一貫して取れていなかったシーズン序盤よりは改善しているが、まだ揺れのある状態。前節は荒天の影響もあり悪い方に出てしまった。スロワーだけの問題ではなく、サイン違いやジャンパーのミスも目立つ。最終決戦でピッタリと合わせてくれば勝機は遠くない。
ライナーズの歴史の中で、入替戦に勝って昇格したことはまだない。
頼むぞライナーズ。勝ってくれライナーズ。「頑張れ」だけでは言い表せないが、我々パッセンジャーにできることはただ一つ。全力で応援するのみ。
一枚岩となって戦おう。絶対行くぞ全員でディビジョン1へ。入替戦を勝ち抜くのは俺たちだ!
キーマンインタビュー
向井 昭吾 ヘッドコーチ
Q.4点差を追うことになったが
負けは負けだがこれから後半戦が始まる。ミスが少なくペナルティが少なくゲームを運べれば。結果がついてくる。
Q.前回、最後のスクラムがペナルティだった
ラインアウトから相手のボールを取り返すチャンスはあった。そこを守りきれなかった。今日の練習もタックルせしめる。販促を誘う激しいタックルを見せやりきれば。そこにこさせないようにできれば試合を制することができる。
Q.タックルが鍵になる?
ボールを持っていないときはそう。ボールを持っているときは、自分たちのストラクチャーをやればトライは奪える。前回も相手のミスより私達のミスの方が多かった。ミス少なくペナルティ少なくできれば、アタックチャンスが増える。
Q.雨予報です
前回は最後の最後まで攻めきった方が勝った。今年最後の2試合はライナーズのテストマッチだと言っているし、テストマッチはそんなもの。
上手くいくところとうまくいかないところがあって、相手がうまくいって得点で上回られた前半。次の後半は私達のうまくいくところを増やし、スコア的にも上回って勝ちたい。
Q.手応えを感じたところは
ディフェンス。何倍も多くやって精度も高かった。今度のゲームもやり続けて、相手のミスを誘いかつ私達のアタックをやりきる。これができるチームになってきている。
Q.相手に上回られたと感じたところは
ないです。相手をリスペクトしないわけではないが、勝てない相手ではなかった。
Q.アキラ選手が復帰。期待するのは
普通なことを普通にやって欲しい。ボールキャリーとディフェンス、マテーラや代表クラスの選手を前に出させない。逆にこっちは前に出る。
Q.修正する部分は
セットプレー。スクラムとラインアウトでちゃんとマイボールにできれば、アタック回数は増える。
Q.今年の集大成になる
去年僕が落としてしまったので、ちゃんと上げて、また飛躍できる年に向かっていきたい。
トム・ヘンドリクソン/CTB
Q.先週は悔しい逆転負け
我々ができることは1戦目で証明できました。その最後のところであのような結果になってしまったのは残念だったけど、自信を持って2戦目に臨める、そんな状態です。
Q.Div1のチームだったが
相手がどうかは関係ないです。今、チームには自分たちを信じる雰囲気があります。おそらく自信を持って2戦目に挑めると思います。
Q.BK陣でなにか共有していることは
状況に応じたゲームコントロールをやっていくことが必要。BKの能力は高く、その選手が勝負できるスペースに配置できるようなゲームを実行したいですね。
Q.対ヒートで注意していることは
フィジカル勝負に持ち込みたいというのが相手の戦術でしょう。マテーラに仕事をさせないというのは、我々のフォーカスするところでもあります。仕事をさせないディフェンスをし、ちゃんとシーズンの仕上げをしたいです。
Q.ライナーズでの最後の試合になるが
負けて去るのはしたくありません。1年、ここに来るまでチームは大きな努力をしてきたし、自分もそれに貢献したと自負しています。
少しでも良い状況にチームを持っていって去る。という形にしたいですね。
片岡 涼亮 / WTB
Q.ショートウィークですが、今の気持ちを。
楽しみですね。普通にやってきたことを出すだけなので。前回ゲームの方点差とかもあるんですけど、あんまり意識せずに。自分たちにしっかりフォーカスしてやることやれば、5点差で勝てると思うので楽しみしかないです。早く試合したいです。
Q.前回を振り返って
ヒートは、エリア取りと、バックスリーがすごいいい選手が揃ってるんで。僕は特に対面を止めたいです。
Q.前回はトライをあげるなど大活躍。コンディションもOK?
はい、バッチリなのでしっかり試合で出すだけです。ディフェンスでしっかり止めていい流れを作れるように。アタックは多分みんなできると思うので。そこでしっかり貢献していきたいです。
前回はあまり良くなかったので。勝ってディビジョンに上がって終われるように。
田中健太 / PR
Q.緊張感ある戦いになりそうです
スタートではなく、リザーブから出場になるので、試合の状況を見つつ自分の力を出せるところでしっかりがんばりたいです。
Q.スクラムの改善点は
一貫性を持って80分間、どんな時間でも同じスクラムを組み続けのが僕たちでやってきたこと。それをやり続けるしかないです。(Div1のチーム相手でも)僕たちがやってることを間違ってないので信じてやるだけです。
Q.FW戦でも負けていなかった
大きな選手もいますけど、コリジョンバトルでどんだけ押し返せるか。やっぱりゴール前でちょっと食い込まれたところあるので、どれだけ我慢できるか。
Q.FWとしてのフォーカスポイントは
やっぱりセットプレーの安定と、ミドルでしっかり戦ってフィジカルで勝つことです。
Q.前回は荒天でした。
雨よりも風の影響が大きかったです。ラインアウトで手こずったかなと思います。僕らはスロワーを信じてやるだけですよね。今までやってきたことをどれだけ試合で出せるかですよね。
Q.チームの雰囲気は
今チーム雰囲気いいなって思ってて。自分たちを信じ、プロセスを信じ、それをしっかりグラウンドで表現する。この間負けたからといって落ち込んでるわけではなくて。自分たちの良いところを試合で出すのが大事なんで。
Q.入替戦が2回あるのも面白い
一発勝負じゃないんで、相手のことも80分で大体わかってくるし、面白いですよね。1年目のときから九州電力との入替戦に出て、2年前にD-Rocksに勝ったときも出たし、去年も出ましたし。
緊張感ありますが、その緊張感の中でラグビー選手として楽しめるかがほんまに大事かなと思います。
ライナーズのメンバーを考察する動画
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