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- ライナーズよ信じてた!プレシーズンマッチはヒートに勝利で終了 勝って兜の緒を締め合宿へ
信じて良かった。やってきたことは間違いじゃなかった。
そう思えたゲームでした。
1月から始まるジャパンラグビーリーグワンに向け、強化中の花園近鉄ライナーズ。
10月30日(土)三重ホンダヒートと対戦し、48-12とプレシーズンマッチ4戦目にして初勝利をあげました。
プレシーズンマッチ=10月の練習試合の位置付けは、若手選手や昨年出場機会が少なかったメンバーを中心に全員のアピールの場を作ることと、経験値を上げること。
そしてボールを動かすアタックにこだわってきました。
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪に26-33、豊田自動織機シャトルズ愛知29-60、NTTコムシャイニングアークス東京ベイ浦安21-33と3連敗を喫していましたが、最終戦にライナーズは勝利という形でしっかり応えてくれました。
ヒート戦のテーマは「信」。トラスト。
やってきたことを信じ、仲間を信じる。今思えば、その中には「ファンがチームを信じること」も含まれていたのでしょう。
前半は5-5の同点。互いに見せ場が少なく、「スクラムをうまく組めなかったり、ボールを展開しきれなかったりと、スローダウンな状態になってしまっていた」と野中キャプテンは振り返ります。
ここ数年のライナーズなら、こういった接戦の後半に集中力が切れることがしばしばありました。
でも、この日は違いました。
後半開始早々、ライナーズはノーホイッスルでトライをあげます。
相手のキックオフで受けたボールを4タファが運ぶと、密集から左へ展開。BKでテンポよく13小野木、15竹田、11片岡とつないで一気に前へ。最後は片岡からパスを受けた9中村がトライを決めます。
さらにリスタートから間髪入れずボールを展開し、ワクァがトライ。
ターンオーバーで返される場面もありましたが、勢いは止まりません。FWがボールをキープし、BKが駆け回るラグビーができています。
これがライナーズがずっと言い続けていた「やりたかったアタック」。
野口のエリア取りも良かったし、竹田のステップも素晴らしかった。ゴール前ラインアウトからのトライはもはやお家芸。ステイリンのキックパスも見事だし、3トライ奪ったジョシュアはもうスーパーラグビーレベルのトライへの嗅覚を持っている。
前後半で違うチームを見ているかのよう。
「ハーフタイムに『後半は全部クイックで仕掛けて早いラグビーをしよう』と意思統一していました」と、後半最初のトライを決めた中村。
後半、ヒートがメンバーを変更したり、疲れていたというわけではありません。
勝利のポイントは、前半のスローな流れを断ち切り自分たちのペースにもっていけたこと。
先週のアークス戦からもその鱗片は感じられました。
自分たちを信じることができたからこそ、後半で修正しライナーズのラグビーができた。
自信をもったライナーズをようやく見ることができました。
野中キャプテンはこう言います。
「点数が開けば開くほど、ユルくなってしまわないようにしないと。どれだけ点差が空いても自分たちがやることは変わらないように」
良い試合ができた後は、勝って兜の緒を締めよ。
勢いに乗ると強いチーム。裏を返せば、一つほころびが出ると崩れていく…そんなライナーズは見たくない。
そうならないためのマインドセットがどこまでできるか。これからに注目です。
シーズンまであと3ヶ月弱。
ここで感じた手応えと課題を胸に、ライナーズは秋の合宿へと駒を進めます。
クーパー、ゲニアもチームに合流する予定で、シーズンに向けピースは集まってきました。
しばらく練習試合はなく、次の試金石は合宿後の11月27日(土)リコーブラックラムズとの定期戦。
定期戦は毎年ファーストジャージで、ベストメンバーで挑むガチ試合になるはず。
もう一皮向けたライナーズの成長を楽しみに、信じて待つのみ。
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