【前乗りライナーズ】3/14 vs キューデンヴォルテクス アキラ不在のアタックに注目!ライナーズ成長の大チャンスが来た

   

釜石での悔しい敗戦から1週間。花園近鉄ライナーズは3月14日、リーグワン第8節で九州電力キューデンヴォルテクスと対戦する。会場は敵地福岡・東平尾公園博多の森陸上競技場、14:30キックオフ。前回花園で顔を合わせた際は50-38で勝利した相手だけに、敵地で再び白星をつかめるかに注目が集まる。
前回のダイジェスト↓

配信はJ SPORTSオンデマンド/DAZN、放送はJ SPORTS 3(録画)。

九州電力キューデンヴォルテクスと戦うことの意味

リーグワン以後の対戦
対戦成績(※公式戦)
2026/02/14(D2)50-38 ○
2025/04/18(D2)54-21 ○
2025/02/22(D2)39-12 ○

リーグ戦全14節も、今節から後半戦。首位の花園近鉄ライナーズはここまで7試合で6勝1敗で勝点26。対する九州電力キューデンヴォルテクスは7位とライナーズが優位に見えるが、前回2月14日の対戦は前半はビハインドで折り返し、結局殴り合いの末に50-38の辛勝だった。
そして、前節はシーウェイブス戦で22-30の黒星。ここ数試合、ディフェンスがソフトなシーンが見られる。問われるのは「立て直す力」だ。

2月14日のキューデンヴォルテクス戦。ピーター・ウマガ=ジェンセンが2トライを奪った後半中盤から、流れが相手に行ってしまった。

ライナーズメンバー

1 田中 健太
2 金子 惠一
3 ラタ・タンギマナ
4 パトリック・タファ
5 サナイラ・ワクァ
6 梅村 柊羽
7 野中 翔平
8 宮下 大輝
9 藤原 恵太
10 マニー・リボック
11 林 隆広
12 ステイリン パトリック
13 ピーター・ウマガ=ジェンセン(C)
14 木村 朋也
15 ウィル・ハリソン

16 福井 翔
17 井上 優士
18 文 裕徹
19 横井 隼
20 薄田 周希
21 河村 謙尚
22 岡村 晃司
23 丸山 凜太朗

(C)…ゲームキャプテン

前節からは、6人の入れ替え
メンバーに新たに入ったのは、スタートでは1田中健太、11林隆広。リザーブには19横井隼、20薄田周希、22岡村晃司、23丸山凜太朗。逆に23人から外れたのは、岡本慎太郎、アキラ・イオアネ、中川湧眞、バーガー・オーデンダール、雲山弘貴、牧野内翔馬だが、コンディションの影響と見られるのはアキラだけと見られる。
リザーブから先発に回るのが、6梅村柊羽、12ステイリン パトリック、15ウィル・ハリソンと、より多くの選択肢からメンバーも戦術も試せている「いい状態」だと言っていいだろう。

練習試合、そしてシーウェイブス戦で力を発揮した梅村。

ディフェンスで粘れる時間を作れるか

前節のシーウェイブスとの敗戦で露呈したのは、守り切る時間の短さだった。22-30で敗れた試合後、太田春樹監督は「コンタクトで受けてしまう場面が多くあった」と振り返っている。これは突発的な話ではなく2月14日、前回のキューデンヴォルテクス戦に50-38でも短時間に連続トライを許していた。
実際、ライナーズは7試合で255得点を挙げて首位に立つ一方、失点は175。上位陣の中でも、守って締めるという意味では物足りない。

キューデンヴォルテクスも、ここまで7試合で162得点。前回対戦の花園でも前半は17-14とリードしていた。前節のシャトルズ戦では68-28と敗れながら、後半だけで21点を返している。
点差が開いても攻撃の手を止めない相手だからこそ、今節の鍵はまずディフェンス。
そのキーマンに11林を指名したい。WTBなので走力は言わずもがな。今季は体も強くなり、良いチェイスとタックルで常にメンバーに絡む。今節の起用も、監督から「ディフェンスに期待している」と明言されている。
ライナーズの課題はソフトなディフェンスだからこそ、我慢する時間をどれだけ伸ばせるか。敵地・福岡での白星を左右する。

ランだけじゃない、ディフェンスの要となるのだ林。

アキラ・イオアネ不在で問われるアタックの形

前節途中、今季ここまで全試合で8番を背負ったアキラ・イオアネが負傷交代した。
今季のライナーズは、アキラとウマガ=ジェンセンの2人の突破を起点にトライを取るケースが多く、相手にとって格段にディフェンスしやすい布陣となる。
代わりにNo.8に入る宮下もペネトレータタイプではなく、6梅村、7野中も強烈な前進が強味ではない。だからこそ今節は、誰がゲインラインを切るのかが大きなテーマになる。どんな形でトライに結びつけるのか。

頼りたいのは、個の突破力だけではないはずだ。12ステイリン、15ハリソンを含めたバックスの前進、そして10マニー・リボックのゲームコントロールで、ひとりの破壊力に寄りかからない連続攻撃を作れるか。今のライナーズに必要なのは「アキラの穴を誰が埋めるか」ではなく、アキラ不在でも前に出られる形をどう作るか。アタック全体の完成度が問われる。

前節で負傷したアキラ。不在を逆手に取り今までなかったアタックの形にも期待したい。

人類として優秀、薄田周希という萌芽

今節のメンバーで目を引くのは、リザーブに入った20薄田周希だ。東海大大阪仰星高から東海大を経てライナーズに加わった22歳のフランカーで、身長180cm、体重101kg。未だ大学に籍を残しながらリーグワンの試合に出場する「アーリーエントリー」で今節、キューデンヴォルテクス戦の登録23人に名を連ねる。
2月末に非公開で行われたトヨタヴェルブリッツとの練習試合で活躍し、抜擢となった。大きな体と強いキャリー、そしてBK並みの走力を持ち「目を見張るプレー」を期待できる逸材である。

ファーストキャップなるか。ランとコンタクトに強みをもつ薄田。

マスコミへの受け答えも大学生ばなれする。
明確な言葉と周囲への配慮が両立する話ぶりは、ラグビーを超えて好かれる振る舞いだ。
ヴェルブリッツ戦で見せた走力も「ライナーズに来てから足が速くなった」とリップサービスも忘れず、まさに「人類として優秀」な逸材と言っていい。
もちろん、いきなりここで大活躍とはいかない。救世主として背負わせるのも違う。ライナーズにとって、期待の若者をここに送り出せたことに意味があり、チームの厚みと希望を象徴する。
前節の敗戦を受けた今節、ライナーズに求められるのは、80分を通して接点の強度と運動量を落とさないこと。薄田が後半に送り出されるなら、見たいのは派手なワンプレーではなく、最初のタックル、接点への寄り、そしてテンポを切らさない仕事ぶり。
その上で一つ贅沢を言うなら、彼が試合展開を考えず、早い時間から精一杯のプレーができる展開を先輩たちが作ることができれば、満点の試合になるだろう。

セットプレーの鬼、金子惠一が50cap

今節、2番で先発する金子惠一は、ピッチに立てばリーグワン通算50キャップ。前へ出るタイプというより、スクラム、ラインアウトといった試合の土台を静かに固める、まさに職人だ。

しかも今節、ライナーズはアキラ不在でどう前に出るかもテーマになる試合。そんな中でもまずセットプレーを乱さず、敵地での試合を落ち着かせる。50capは通過点かもしれないが、彼の節目の試合だからこそ、ライナーズらしさがいちばん出る。派手さより信頼。今節も、最初に注目したいのは2番の仕事ぶりだ。

前回のキューデン戦でトライをもぎ取った金子。金子がトライすると、花園が沸く。


監督・選手インタビュー

太田春樹監督

Q.薄田がメンバー入り。期待は。
スピード、ボールキャリア、コンタクトが良いですね。ヴェルブリッツとの練習試合も短い時間ですが良かった。特にコンタクトに期待しています。

Q.中川・林が入れ替わりましたが。
強みが違う2人。中川は先週スピードが強みになりトライが取れました。林はコンスタントなパフォーマンスとディフェンスが良いですね。

Q.先週の釜石戦の敗北を踏まえて。
シーズン途中で痛い目に会うことは、前に進むエネルギーになります。今週、厳しい話をしながら1週間を過ごしたので、変わった姿を見せたいです。

Q.今週も金子がスタメン入りしましたが。
彼の強みはセットプレー。リザーブから投入し、セットプレーで結果を出したので今週も。持ち味をコンスタントに出し続けているので、それが実ったというか、「当たり前」という感じ。ライナーズのセットプレーを託します。

Q.金子選手は50キャップ目の節目。
50にとどまらず100を目指してほしいですね。勝利という形で祝いたいです。中に秘めた強い気持ちもある選手。セットプレーにこだわりを持って、チームを引っ張ってくれています。


薄田 周希 選手(Re.)

Q.初めての公式戦。緊張は。
緊張よりは「いったろう」という気持ち。チーム内で怪我人も出ていたので、チャンスが回ってくるかもと準備はしていました。

Q.トヨタ戦で良いパフォーマンスができたと感じた?
自分の強みを出せる機会が多く回ってきたので、発揮できました。手応えはあり。

Q.BK並の快速との情報も。
なんか、そうなんですよね?大学の時はあまりそんな感じではなかったですが、ライナーズ入団で気合いを入れ直して…気合いで早くなりました(笑)

Q.キューデン戦でどんな試合をしたい?
後半から出たら、足の速さと気合いで体張ってやろうと思っています。


隆広 選手(WTB)

Q.ヴォルテクス戦の意気込みを。
ディフェンスでメンバーに選ばれているので、しっかりディフェンスでオーガナイズしていきたいです。

Q.シーウェイブス戦の影響は?
負けた時は正直、各々ちょっと落ち込んでいましたが、入替戦にいってディビジョン1に上がるところが目標なので、切り替えてやっていけてると思います。今週のチームの雰囲気も良かったです。

Q.リーグ後半戦。キューデンの印象は。
前回のヴォルテクス戦に出場していて、あと一歩抜かれたらやばいなというシーンもあったので、どれだけ相手のアタックを封じられるか。勝ちに行きますが、油断大敵で挑みたいです。

Q.BKのフォーカスポイントは。
BKでは「勇気をもってやり切る」ところにフォーカスしています。今まで色々なオプションを使ってきていますが、試合でやり切れるように。


ライナーズの試合の日の夜はライナーズspace

ライナーズの試合の日はもちろん「ライナーズspace」です。ラジオ感覚で皆さんお集まりください。


ライナーズ考察動画

編集長前田とミホロボットが、今節の試合を動画で考察。ぜひご覧ください。

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mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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