2012年6月21日、台風5号から変わった温帯低気圧と梅雨前線の影響で、近畿地方は強い豪雨に見舞われました。
各地で被害が相次ぐ中、東大阪市の花園中央公園にも恩智川から洪水が流入。公園内の花園多目的遊水地が池と化しました。
花園多目的遊水地は、大阪府が東大阪市の花園中央公園と共同で建設した治水緑地。3つのゾーンに別れ、洪水規模にあわせてAゾーン(池及び周辺)、Bゾーン(広場)、Cゾーン(多目的球技広場・野球場)へと洪水を貯水。恩智川の水位が一定以上に達すると遊水地へ川の水を流す越流堤(えつりゅうてい)で、水害が発生するのを未然に防いでいます。
今回の大雨による貯留量は約39 000トン。2007年7月以来の貯留となりました。また過去に最も貯留量が多かったのは2004年10月20日、台風23号接近による豪雨によるもので62 000トン。大阪府都市整備部寝屋川水系改修工営所によると、現在は恩智川の水位が依然高いため排水門に寄る排水は行わず、常時管理用のポンプを使って排水しているとのこと。恩智川の水位が下がり次第、排水門を開ける予定で、排水後の遊水地・公園の掃除などの日程も決まっていません。
また、市南部池島から八尾市福万寺にまたがる恩智川治水緑地でも洪水を貯留。府立みどり清朋高校の周囲が池のようになっています。
取材・文:前田寛文@MaechanYK
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