- Home
- おでかけ, まず密にならない東大阪名所案内
- 花園商店街と東側の坂 〜まず密にならない東大阪名所案内12〜
花園商店街と東側の坂 〜まず密にならない東大阪名所案内12〜
- 2020/9/13
- おでかけ, まず密にならない東大阪名所案内
- 大和川付替え工事, 花園商店街
- コメントを書く
旧大和川の名残を現代に伝える、挑戦者たちの戦場
■概要
近鉄河内花園駅北の商店街東側に位置する店舗は、どこも坂に沿うように立っています。

商店街東側のお店は全部「2階が玄関」な状態。
これはかつてこの周辺が旧大和川の支流である「吉田川」であり、商店街の位置がちょうど右岸(東側)の堤防だったからです。
河内平野をうねるように流れていた大和川は、1704年に今の柏原市から堺港へまっすぐ西に流れるように付け替えられました。
そしてできた川底を埋め、開墾してできたのが商店街から西側の土地です。大和川は川底が周囲の土地より高い天井川だったため、埋め立てると坂だけが残りました。
南から現在の玉井交差点を通っていた玉串川は、河内花園駅北付近で東西に分かれて、東に向かったのが吉田川。西に向かったのは菱江川です。

生駒が見える東向きに低い土地が広がっています。
■歴史
堤防を利用する形で栄えた花園商店街は、1961年にアーケードを設置。周辺に密集していた住宅にとって、生活の基盤となる重要な役割を担っていました。

アーケードがあった頃(2017年)の花園商店街。
しかし、モータリゼーション化と駅前の再開発により商店街の規模も縮小。役割の変化を求められると「なごみ横丁」をはじめとする飲食店が多くなります。
2018年9月の台風21号によりアーケードが破損。補修にも多額の資金が必要になることから、撤去を決しました。
撤去をきっかけに、商店街はリニューアル。2019年8月、ラグビーワールドカップ直前に新しい商店街としてお披露目を実施。

花園リニューアルセレモニー中におっちゃんがチャリで通行。
入り口にはゴールポストが立つ「ラグビー風商店街」として生まれ変わりました。
かつて日本の経済成長を支えた活気と生活熱に溢れた商店街も、今は日常と非日常の間を行き来する場になりつつあります。
■関連動画
河内花園駅北の定点観測
■データ
歴史度 ★★★★★
密にならない度 ★★★★☆
写真映え度 ★☆☆☆☆
■アルバム
■アクセス
〒578-0924 大阪府東大阪市吉田1-7
人気の密にならない名所
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。