- Home
- ライナーズ応援日記, ラグビー
- 強いぞライナーズ!絶望の開幕戦から一変、大差の勝利をつかんだキーポイントを解説
ワクワクした、めっちゃワクワクした。
当たり前だけど、やっぱりライナーズには花園が似合う。
1月22日(土)花園近鉄ライナーズは、ジャパンラグビーリーグワン第2節で三重ホンダヒートとホームスタジアム花園で対戦。62-10の大差で今シーズンの公式戦初の白星をあげた。
今日の勝利のポイントは、球出しの速さと外への展開。
前節、ブレイクダウンの弱さが顕著になり自分たちのプレーがまったくできなかった悪夢のような敗北から一転し、すべてが噛み合った。
前節のようなモタモタ感はなくなり、スパッとキレのあるテンポの速いラグビーが実現した。
特に今シーズン強化してきた展開ラグビーは随所に表れた。
前半早々ゲニアの先制トライは、見事なものだった。
相手ボールラインアウトでオーバーしたボールを2樫本が奪うと9ゲニアに回し、右端の14南藤へ。内返しのパスでもう一度ゲニアにボールが渡ると、危なげなくトライを決める。後ろから追ってきていた5カパも余っていた。
この1トライで、勝利を確信した。もう大丈夫だ、と。
後半最初に先制トライをあげたことも、大きな意味を持つクーパーのキックパスから、右端を走っていたカパが取ったトライだ。
世界レベルの2人が織りなす芸術のようなトライシーン。多くのファンは花園でのスーパープレーに魅力されたことだろう。
後半35分の2金子のトライも良かった。15野口からの良いパスを受けて、インゴールに飛び込み雄叫び。
中央大学出身、入団3年目の金子は、決して「鳴り物入り」での入団ではなかった。
どちらかといえば目立たない方の彼は、毎年一つずつ課題を咀嚼し乗り越え、じっくり成長してきた。現在、チームの主力となりつつある。
そんな彼が決めるトライには意味がある。ライナーズの育成は間違っていない、という意味が。壁を着実に乗り越えればホームのファンの前でプレーすることができる。若手の多くがそれを信じることができれば、チームの層は厚くなるのだ。
あえて、あえて今日の試合に苦言を呈するなら、「緩んだ時間」があったこと。
前半終盤に自陣に釘付けにされたり、終了間際にトライを取られたり。やりきること。80分続けること。
ディビジョン1にあがるチームなら、一瞬の気の緩みでも許されない。
これで1勝1敗。
新型コロナ禍でまだまだ試合自体が開催されるか予想できない状況だ。
そんな中でも1つずつ勝ちを積み上げ、ディビジョン2優勝、そしてディビジョン1昇格を目指したい。
本日の要素分析
スクラム
ライナーズ7:3ヒート
ファーストスクラムでペナルティを取られたが、後は良く押せていた。経験豊富な1佐々木、2樫本もさることながら、ルーキーの3文のパフォーマンスも高かった。
文は「2人にうまくついていけた」と自己評価。さらなる進化に期待が高まる。
コンタクト・ブレイクダウン
ライナーズ5:5ヒート
前節の直接の敗因と言えるブレイクダウンでも、遅れを取ることはなかった。が、2人目のフォローが早くなったわけではない。徐々にしか改善しないだろうが、毎試合の積み重ねを期待したい。アタックでの当たりは、4タファ、5カパを中心に勝っていた。コンタクでの勝利が外での優位を作っていた。
ゲームコントロール
ライナーズ7:3ヒート
10クーパーのファンタスティックなプレーが炸裂した。「普通そんなとこパスが通ると思ってディフェンスしない」ってパスを立て続けにされては、ヒートもたまらないだろう。
決定力
ライナーズ6:4ヒート
よく外までボールが回り、CTB、WTBの見せ場が多い試合だった。が、最も強烈だったのは10クーパーのキックパスを右端で受けた5カパ。FWをやりながらBKをやり取りきっていた。
キック
ライナーズ7:3ヒート
空中戦を制したのもライナーズ。エリアを取りに来るヒートに対し真っ向から勝負を挑み、蹴り勝つ(キック合戦が始まった場所よりも優位な場所でプレーが再開される)シーンがよく見られた。また試験的ルール・50:22もライナーズが活用していて、9ゲニア、15野口が1度ずつ決めてチャンスを作っていた。
ディフェンス
ライナーズ7:3ヒート
前半の後半、自陣でのプレーが大きなったライナーズだが、粘って守り切ることができた。後半もその流れを手放さず、ほぼヒート陣内。最後の被トライに「残念だ」と思えるほど前進を許さなかった。
次戦は1週あいて、2月6日12時キックオフ。スカイアクティブズ広島と、広島総合運動公園にて。
総合力で見ればライナーズが上回るが、緩みのないプレーで完封勝利を目指したい。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。