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参道に戻ってブラブラしていると、色とりどりのアメちゃんがずら~りと並んだお店を見つけました。「おやつ処 遊心庵」さんです。もともと学校の先生だった店長さんは、定年退職後にお店を始めたそう。
「やっているうちに、商売の楽しさに気づきましたねえ」と話すその隣には、お客さんからのプレゼントがいっぱい。お客さんとのおしゃべりや関わり合いが元気の素なんですって。「遊心庵」という名前も、遊び心を持ち続けるこのお店にぴったりですね。
今度は何やら香ばしい匂いがしてきました。匂いの元を辿っていくと、そこにあったのは胡麻屋の「三上商店」さん。ちょうど胡麻を煎っているところだったみたいです。「ちょっと食べてみる?」と炒りたてをいただきました!
温かい胡麻の香りとプチッと弾ける食感に、ほっこりした気持ちになります。そして、なぜか懐かしい気持ちになります。ご家族でお店をされているからこそ、ちょっと幸せになる味を作れるのかなぁ、なんて思いました。
胡麻の香りを後にして、その向かいに見えたのは石切名物のかた焼きせんべいを売るお店。昭和元年創業の老舗「布一屋」さんです。こちらもご家族でお店を切り盛りされています。お店の奥では、ご主人が団子状の生地を木の板でぎゅ~っと押して焼いています。
「石切一硬い」と名高い布一屋さんのかた焼きせんべい。一つ食べさせてもらいました。か、硬い!でも、噛めば噛むほど甘さがにじみ出てきます。ぎゅ~っと詰まった、3代続く変わらない思いを一緒に噛み締めながら、布一屋さんを後にします。
胡麻とかた焼きせんべいで食欲が刺激され、お隣の「お食事処 わかば」さんでお腹を満たすことに。店頭で売っているおでんにそそられます。なんと、おでんのじゃがいもにマヨネーズをかけて食べるのがわかば流だそう。「お店のまかないからできたんですよ~」と店員さんも太鼓判を押す美味しさでした。
あれ、すると今度はそのお隣の「寿々屋」さんから「お餅食べてみて~」と嬉しいお誘いが。パクっといただいた白いお餅は、「パイナップル大福」!甘酸っぱいパイナップルが白餡と相性バツグン!いちご大福は冬と春しか作らないため、夏と秋はパイナップルを使うことにしたんですって。ありそうでなかったアイデアです。
文:mihorobot
写真:前田寛文 @MaechanYK
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