夏の花園を高校生ラガーが駆けまわる光景が拝めるとは…!
新型コロナウイルスの影響で、部活動が制限されている大阪府下の高校ラグビー部。
そんな状況を鑑みた東大阪市は、8月23日(日)から東大阪市花園ラグビー場メイングラウンドを無償開放を始めました。
全国高等学校体育連盟を通して募集をかけ公立・私立の30校が集まりました。
グラウンドは8月23日(日)、30日(日)、9月13日(日)の3回に分け1日10校ずつ使用。
初回は近畿大学附属高校、大阪緑涼高校の2校がグラウンドを駆け回りました。
東大阪市職員の廣田さんは「学生さんたちは、朝早くからスタジアムの前で開場を今か今かと待っていました」と、当日朝の様子を話します。
「花園で飲む水、うまいなー!」って、本気で聞こえたこの日。
ラグビーの聖地では、ウォーターブレイクでさえも特別です。
近大附属は春に休校期間があり、ラグビー部の活動は各自自宅でのトレーニングに制限されていました。
休校が明け徐々に部活動を再開できたものの、むろん、夏合宿はありません。
「感染症対策をしないといけないので1つ1つに時間はかかります」と木平雅之監督。「だからこそ、ラグビーができる喜びを感じますね。今日はトップバッターでしたし、至福の時間でした」
「部員は前日から緊張気味でした」と話すのは山本大誠主将。
そう、花園の芝を踏むとはそういうことなのです。全国大会で試合をしないと入れない、特別な場所。
夏の花園を無償で開放するのは史上初の出来事であり、東大阪がラグビーのまちだからこそできる支援なのです。
練習前の円陣では、「このグラウンドでプレーできることに感謝して、めいっぱいがんばろう!」と山本主将の声がグラウンドにこだましました。
照りつける太陽も何のその、2時間の練習で清々しい汗を流したラガーたち。
コンタクトありの試合形式の練習や、大阪緑涼とセブンズの試合も行われました。
年末年始の全国大会は現在予選を含め開催を決定しており、どのチームも活動が制限されるなか、目標を定め練習しています。
高校生ラガーよ、今度は冬の花園へ帰ってきてくれ。
この陰鬱としたコロナ禍を吹き飛ばすようなプレーをして、時代の希望となるのだ!
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