週刊ひがしおおさかにてたびたびお知らせしている靴メーカー・コージ製靴のファミリーセールが、3月22日からスタートします。最近人気なのは、1年ほど前から始まった 「ワンコイン(500円)の靴磨き」。
プロによる本格的な靴磨きを体験でき、回を追うごとに利用者が増え、セールの目玉コンテンツに成長しているのです。
取材に訪れた大阪市中央区のビルの一室には、柔和な表情をながらも、緊張感をまとった男性が。名刺には 「株式会社中井商店 営業部 稲本次朗」と記されています。

高校生の頃から靴が好き。「初めて履いた革靴はマレリー」という稲本さん。
稲本さんは、業界歴50年以上の大ベテラン。1952年生まれで、大学を卒業後にインポートシューズの販売業に就かれます。それ以来、靴一筋の職業人。
現在はシューケア用品を扱う株式会社中井商店に所属し、販売や靴磨き、靴のメンテナンスの実演を行っています。

取材は中井商店さんの会議室で。
記者の探るような不躾な質問に対し、稲本さんは
「最初は輸入商社で販売をしていました。20年ほど経って転職し、製造の仕事に。海外の工場にノウハウを伝えるために滞在したこともあります」とさらりと答えます。しかし、その言葉には経験の重みが。

クリームを落とす作業は、豚毛ブラシがいいらしい。
コージ製靴のファミリーセールとのコラボレーションは、「より多くの人に靴を知ってもらい、靴を通じて幸せになってほしい」という思いから始まりました。自らの腕を披露するというよりも、自身が愛する靴の文化を多くの人に広めるため。
実際に実演をすると
「靴が好きだけど、知らないことが多くて困っていた」
という声が多く寄せられます。稲本さんとの会話を通して、靴への理解と愛着を深める場となっているのです。

靴の構造から手入れのポイントまで。丁寧に説明してくれます。
取材時、稲本さんに靴磨きの実演をしてもらうと、流れるような手さばき。靴に対する知見の高さと深さが垣間見えます。

道具の手入れも怠らないのがわかる、ケア用品一式。
「豚毛のブラシの良いところは」「タオルを使わない理由は」「本来ならもう少し慣らすべきで」――。
どの工程にも専用の道具があり、それぞれに意味があります。稲本さんは惜しげもなく、靴と向き合い続けてきた物語を伝えてくれました。それを一言で表すなら、ただ 「かっこいい」 という言葉に尽きます。

ご本人曰く「今日は赤い靴下がポイント」とのこと。
「生き様として、みすぼらしいのは嫌。人前に出るときに、ヨレヨレの格好はしたくない」。
その言葉通り、取材中の60分間、稲本さんは常に パリッとした佇まいでした。靴だけでなく、姿勢や心持ちまで整えていることが伝わってきます。
「靴は高い・安いではありません。手入れをすることで美しくなり、身につける人の印象まで変わります」と稲本さん。
コージ製靴のファミリーセールでは、稲本さんが扱う靴磨き製品もセール価格で販売。
革靴はもちろんメンズ、レディースシューズやスーツも販売しています。
靴好きの方、おしゃれが好きな人。そして稲本さんに会いたい人はこの機会にぜひ。良いものをより安く。
プロの技を体験してみてください。

毎度お馴染み、荒本の倉庫にて。
■コージ製靴
セール開催日:2025年3月22日(土)〜3月30日(日) 各日10:00〜17:00
会場:株式会社コージ製靴 大阪営業所
住所:大阪府東大阪市荒本北3-4-2
お問い合わせ:06-6748-7161
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