やったぞ強いぞライナーズ！
勝利しなければ入替戦進出が厳しくなる中、5月3日(土)花園近鉄ライナーズはNECグリーンロケッツ東葛とのホスト最終戦を42-19の快勝で終えた。勝ち点5を得て、入替戦圏内の2位に浮上しリーグ最終戦に挑む。

2位を争うチーム同士の直接対決での勝利。格別に嬉しい。

この日、キャプテンのパトリック・タファが欠場していたライナーズ。
さらにアキラ・イオアネやセミシ・マシレワといった代表キャップの選手を欠く中での一戦だった。

ゲーム序盤に2つのトライを奪われたが、焦りはなかった。
タファに代わってゲームキャプテンを務めた9ウィル・ゲニアは、「0-12で負けていたが、『やってきたことを、仲間を、チームを信じよう』と言ってこの結果になった。我々は本当に良いチームだ」と振り返る。

後半28分トライを決めたゲニア。自身はディビジョン2のトライランキング2位となった。

自陣で我慢し、敵陣に入った前半17分。マイボールラインアウトから繋ぐと10クウェイド・クーパーが相手ディフェンスを4人かわしてゴール前10m内へ。後ろから追ってきた1岡本慎太郎がボールを受け取り力強くトライを決めた。
続く前半25分も、クーパーはパスダミーでトライをアシストするなど多彩なアタックで相手を翻弄。
ライナーズはさらにトライを重ね、前半を21-19の2点リードで折り返した。

コンバージョンもすべて成功させたクーパー。すべてにおいてキレッキレだった。

この日訪れた6004人の歓声を背に、後半15分11片岡涼亮が先制トライを奪うと、完全にライナーズのリズムで試合を展開。相手にの得点を許さない。
35-19、勝利を確信し迎えた後半40分。再びゲームが動いた。
密集から出したボールが22丸山に渡ると、相手ディフェンスを越えるキックを放った。
すかさず反応した23ティモ・スフィアが大外から猛烈なスピードで追いかけ、右端のインゴールに飛び込む。会場は大歓声に包まれた。

丸山からのキックパスで、トライへ向かうティモ。

ライナーズは最後の最後に、勝ち点5を獲得した。「3トライ差以上での勝利」に届いたスーパーキックだ。

試合終了後の会見で引っ張りだこだった丸山。

丸山がグラウンドに立ったのは後半35分。勝ち点5がほしい場面だった。ボールを動かすことを意図し、丸山をSO、クーパーがCTBに入っていた。
「キックの精度が高い選手。トライを引き出せるプレーができる。思った通りの仕事をしてくれた。」と向井HCは丸山をこの時間に投入した狙いを話す。

最後のコンバージョンキックも落ち着いて決め切った。

丸山はキックパスについて振り返る。「時間もない中で、トライにつながる自信があったので蹴りました。残り5分で出て勝ち点5を取りに行くというのは頭の中にあったので」と、淡々と語った。

入替戦進出を賭け、1ポイントでも得たいライナーズにとって大きなボーナスポイント。自ら引き寄せられたことは、最終戦への大きな自信となった。

現在、豊田自動織機シャトルズ愛知はディビジョン2優勝が決定し入替戦に進出。残り1枠の切符をグリーンロケッツと争う。
ライナーズは勝ち点46、追うグリーンロケッツは44。
リーグ最終戦で必要なことはただひとつ、シンプルに「勝利」のみ。勝ち点は関係ない。
ラストゲームは5月10日(土)、刈谷ウェーブスタジアムにてシャトルズとの対戦だ。
一戦必勝。言葉通りの戦いを。今こそ、魂をともに！

待ってろ刈谷！

↓試合後の夜、テンションが上がってライブ配信しました。今日のベストトライはどれ？とかダラダラ話してます。見てね。