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- 「ホワイトライン症候群」が顔を出した日。ライナーズ、47-34勝利も課題が残る一戦
冬晴れの花園。観客3,677人の前で行われたディビジョン2第3節、花園近鉄ライナーズは日野レッドドルフィンズを47-34で下し、開幕3連勝を飾った。
スコアだけ見れば7トライ奪取。ただ、相手の強みをわざわざ引き出してしまった時間と、自分たちで首を締めかけた場面が、なかなか濃いめに詰まっていた。
太田春樹監督は試合後、「ペナルティが多く、日野の強みであるモールの機会を多く作ってしまった」と振り返る。
勝利という事実以上に、モヤモヤが残る試合となった。

ラインアウトがかなり渋い結果となった今節。
開始10分で14点。「ホワイトライン症候群」に片足を突っ込む
「こういう入りが見たかった!」という立ち上がりだった。
前半3分、8分とピーター・ウマガ=ジェンセンがトライし、14-0と先制。
今日は行けるぞ。開始10分でそんなムードが会場に漂った。
しかし、ゲームキャプテンのウマガ=ジェンセン自身が試合後に語ったのは、釘を指すひと言だった。
「最初の2トライをきっかけに『ホワイトライン症候群』が出た」。
我先にとトライを取りに行こうとして、役割が乱れたことを指す。
早い時間帯の良い流れが、逆に「自分が自分が」に繋がる。強いチームほど陥りがちだが、まさにそれが出てしまった一戦だった。

今季入団でありながらも、ゲームキャプテンを務めるピーター・ウマガ=ジェンセン(中央)。会見では落ち着いて的確にチームの課題を述べた。
モールに押し込まれた前半、クイックで修正した後半
前半は日野にモールを軸に押し込まれ、トライを重ねられた。徳田、谷口のトライなどでじわじわ差を詰められ、前半終了時点で21-17。
点差は勝っている。しかし、相手に飲まれかけている。
「エナジーは最初から日野の方が優っていた」と、ウマガ=ジェンセンは省みる。
後半開始早々レッドドルフィンズに逆転を許し、ここからしばらくは、相手の時間に見えた。
が、ライナーズは前半うまくいかなかったラインアウトを減らし、クイックスローインでテンポを変えた。
SH河村謙尚は、「自分がもっと早くクイックでテンポの早いプレーに切り替える判断が遅かった。」と話している。判断でゲームを動かし、シンビンでサナイラ・ワクァを欠きながらもスコアを重ねていく。
後半11分に木村朋也が取り返し、18分には河村がトライで再逆転。さらに終盤、上山黎哉、ミッチェル・ブラウンと重ねて突き放す。後半は26点奪取し、最終的には47点まで積み上げた。

後半18分、河村のトライ。
そして、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチはアキラ・イオアネ。押される時間帯がある中でも、突破でアタックのチャンスをつくったことが評価された印象だ。リーグワンの個人ランキングでは、現在オフロードパス1位(6回)、ディフェンス突破3位(15回)。
経験豊富なNo.8が、ライナーズ2年目にしてかなりフィットした。

今季のアキラはやるぞ。関西みらい銀行で1日支店長を務めたことが、彼の花園への理解を深めた。はず。
「強いライナーズ」としての課題
ライナーズはこれでディビジョン2首位(3戦3勝・勝点14)。
個人ランキングでも木村朋也がトライ5を積み上げて首位と、得点でも上位にいる。
結果も数字も、ちゃんと強い。
ただ、悶々する理由はシンプルで、太田監督とウマガ=ジェンセンの言葉に尽きる。
・規律が守れず、ペナルティが増える
・ブレイクダウンへの寄りが遅れ、スコア機会を逃す
・「ホワイトライン症候群」が出る
この辺りは、相手がさらに上がってきた時(特に入替戦を見据えた局面)に、命取りになり得るポイントだ。
一方で、ポジティブな面もはっきりしている。
太田監督は「後半相手を突き放した。フィジカルの結果が出ている」と語り、ラインアウトも「アップデート中」と前向きに位置付けた。
花園で勝つのは大事。だが、勝ってなお悶々できるのも、今季のライナーズが「上を狙う側」にいる証拠なのかもしれない。
次節はスカッとした勝利を持ち帰れるか。
1月17日(土)レッドハリケーンズ大阪との大阪ダービーで、強さを証明したい。

苦しんだ中での勝利は、必ず自分たちの糧となる。
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