【主観的見どころ解説】花園近鉄ライナーズvs豊田自動織機シャトルズ愛知 入替戦進出を賭けた天王山、待ってろ刈谷。自力で行くぞ!

   

勝つ。それ以外考えなくて良い。
花園近鉄ライナーズは5月10日(土)、ジャパンラグビーリーグワン リーグ最終戦に挑む。
相手はディビジョン2優勝が確定し、すでに入替戦進出を決めている豊田自動織機シャトルズ愛知だ。
前節2位争いをしていたNECグリーンロケッツ東葛との直接対決を制したライナーズ。入替戦圏内に入る2位に浮上し、有利な状況を自らの手で掴み取った。
最終戦は敵地・刈谷ウェーブスタジアムにて12:00キックオフ。

ホスト最終戦では快勝!後半に粘れる、強いチームが出来上がってきた。

花園近鉄ライナーズとは
日本最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビーリーグワン」に所属するライナーズは、前シーズンでぶっちぎりの最下位。入替戦にも負け、ディビジョン1(1部)からディビジョン2(2部)に降格した。
1929年創部、日本有数の歴史ある古豪として今の立場に甘んじるわけにはいかない。今シーズンで絶対絶対絶対ディビジョン1に復活を遂げるんだ!と意気込んだものの前半戦でまさかの連敗。徐々に体制を整えて、6連勝で現在2位。リーグ最終戦で入替戦への進出が決まる。

週刊ひがしおおさかがライナーズ特設サイトを作ったよ!

シャトルズ戦の意味合い

ライナーズの入替戦進出がかかったラストゲーム。
負けもしくは引き分けの場合グリーンロケッツ東葛の結果に委ねることになるため、ライナーズがこの試合ですべきことは勝つことのみだ。
勝てば、グリーンロケッツの結果は関係なく入替戦への切符を手にすることができる。

相手のシャトルズには開幕戦で20-24の僅差の敗北を喫した。
シーズンを通して、シャトルズのスタイルは一貫している。先日退団を発表したSOフレディー・バーンズを中心にゲームプランを立ててくるだろう。
FWでボールを奪われ、バーンズへと繋げられると脅威だ。
シャトルズはすでに優勝が決定しているとはいえ、手を抜かないメンバーをぶつけてきた。
相手に左右されず自分たちを信じ切ってプレーをすることが、ゲームの明暗を分ける。

前回のシャトルズ戦。メンバーもずいぶん変わった。

ライナーズメンバー

1岡本 慎太郎
2松田 一真
3ラタ・タンギマナ
4サム・ジェフリーズ
5サナイラ・ワクァ
6ミッチェル・ブラウン
7菅原 貴人
8宮下 大輝
9ウィル・ゲニア
10クウェイド・クーパー
11片岡 涼亮
12岡村 晃司
13トム・ヘンドリクソン
14江川 剛人
15雲山 弘人
16金子 惠一
17井上 優士
18三竹 康太
19セル ホゼ
20野中 翔平
21人羅 奎太郎
22丸山 凜太朗
23ティモ・スフィア

前節とまったく同じメンバーで挑む。現時点でのベストメンバーということだ。
キャプテンのパトリック・タファ復帰が叶わない中で前回同様、世界的SHゲニアがゲームキャプテンを務める。
1岡本、7菅原ら経験豊富な安定感あるプレーヤーがボールを奪い、成長著しい8宮下、2試合連続ハットトリックを達成した14江川など若手たちが躍動した前節。ディフェンスの精度をあげ、前半から相手に得点を許さない状況を作っていくことが勝利への鍵だ。
10クーパーとリザーブの22丸山が同じ時間グラウンドに立てば、ボールが動く。後半遅い時間の得点源となることに期待したい。

江川のトライが見たい!

泣いても笑ってもこれがラストの天王山。この目で勝利の瞬間を見届けよう。
自力で入替戦へ。勝つぞ、ライナーズ!

パッセンジャーがついてる。みんなで行くぞ、入替戦!

キーマンインタビュー

向井 昭吾 ヘッドコーチ
Q.まさに負けられない試合。
普段通りやれれば。初戦とは違い、私たちはエボリューションしている。選手たちも自信があるだろう。名前のある選手が抜けているが、チームとしては大きくなっている。ちゃんとやれば結果は出る。

Q.選手はプレッシャーを感じているように見えるか?
全くない。コーチ陣も選手も絶対勝つと心の中には思っているだろうが、今週過ごしてきた中でプレッシャーの中で勝つというポジティブに今日まで過ごせている。 以前は綱渡りのチームだったが、落ち着いた大きな橋になっている。

Q.自信はあるか。
僕は思った通りに作ってきたつもり。昨年までの出場選手は、60人以上を使ってゲームを作ってきた。 今年は40人弱ぐらいで、メンバーが大体固定されてきている。そこに日本人が入っている。去年より底上げも図られているので、本当にチームはどんどんどんどん上ってきいてる状態。

Q. 火曜日に雨を想定して練習していたが。雨で気をつけるべき点は。
いつも(雨じゃない状態)と同じようにやればすごくリスクがある。リスクをどう減らしていくか。一つのタックルとか一つのスクラムのペナルティで決することもある。雨だけどプレーの精度を。

Q.松田選手の成長は。出ていない時期もあったが。
スクラムワークやプレーの激しさ含め、段階を経ている。 ヘンドリクソンもちょっと出していない時期があって、その後戻ってきたら伸びている。 悔しさをバネにしてプラスで帰ってくるみたいなチームになりつつある。みんな一生懸命自分で考えたり、私達もサポートしたりというのが、うまく相乗効果でチームにエネルギーを与えているのではないかと思う。

Q練習後、雲山にアドバイスを送っていたように見えたが。
彼はハイボールで高いボールをマークできる身長がある。ハリソンだったら届かなくてトライされたかもしれない(が、カバーできる)し、良いところを見たい。彼自身もジャパンになりたいと思っているだろう。うちのレギュラーで甘んずることなくもっと自分を出して、10、11、14番も含めた4人の中でリードしコントロールできるようにと。アタックは非凡なものがある。僕が好きな自分でトライするタイプじゃなく活かすタイプなので、そういうプレーを普段通りやってもらえれば。

QHCと同じFBの雲山選手だが、どう見るか。
セミシ・マシレワは攻撃的なFBで、彼はボールを持ったら自分で突破していく。相手は2人でマークして止めにくる。そこでボールを放れると、どこかにスペースが空く。 なのでそういう緩急含めた使い方ができるし、抜くときのスピード変化もあり、味方を活かしてボールを運ぶという意味で雲山は今、非常に面白い。
キックは今までクウェイドに任せっきりだったが、そこはバランスよく雲山だったりCTBもキックができるようになってきている。相手にしてみればどこからキックが来るかわからない。バリエーションを持つということは相手がディフェンスしにくいということ。そこにおいてもチーム力がアップしている。

Qメンバーに入れ替えなかったが。
習熟してきたところ。先週の試合では22の内側に入ったチャンスでラインアウトのミスがあった。確実に入っていればもう少し取れたはず。自分たちのボールは相手に渡さずトライまで、という精度の高いプレーができれば、より自信がつく。かつ相手が20分アタックするんだったらこっちは21分アタックしてその差で勝つ。

Q以前も2週続けて同じメンバーで戦った試合で負けたが、緩みなどの懸念は。
それはない。選手層が厚くなった分、自分のチャンスをしっかりものにするためにはベストを尽くさないと駄目だという状況になっているので。すぐ入れ替えらるメンバーが、去年はいなかったが今年いる。選手層の厚さが選手たちの緊張感にも繋がっている。

ウィル・ゲニア
Q.2試合連続キャプテン。最終戦をどう戦うか。
楽しみ。勝てば入れ替え戦にいけるので。それだけです。

Q.シャトルズは開幕戦で負けた相手だが。
当時と今のチーム状態は全然違う。シーズンを通してチームをビルドできているので、自信はあります。みんな自信を持ってます。

Q.チームの雰囲気は。
ここ3〜4週間で、チームが固まってきた感覚がある。うまくいかない時にメンタルを切らさずに準備をしっかりすることで流れは変わってくると思う。誰かのすごいプレーがきっかけなのか良い練習ができたからなのか、何がきっかけかわからないけど、何かがきっかけで変わったという感覚。

岡本 慎太郎

Q.試合に向けて、どんなプレーで貢献したいか。
入替戦がかかった試合なので、気合い、モチベーションはすごく高いですね。 ただ、自分でやらないといけないことをまず優先してやっていきたいなと思います。

Q.大一番の試合で、チームとしてナーバスにはなっていないか。
みんないつも通りです。本当に負けたら終わりっていう緊張を持ちながらも、自分たちがやらないといけないことをやろうとしてるという雰囲気を感じてます。

Q.セットプレーの手応えは。
いやもうあります。めちゃくちゃあります。シーズン通してスクラムが良くなってるいるのは僕自身も感じることで、パッセンジャーや見てくれてる皆さんも感じてくれていると思います。ラタや松田がいてくれて、2人がすごい強いから、僕はほとんど何もしてないです。

Q.モールやラインアウトが良くなってきてるのは感じる?
よく喋るようになったなって感じです。うまくいかないときって、お互いが何をしていいのかわからないときだと思う。お互いがよく喋ろうとしてるなというのは見えてきてます。ラインアウトは、練習中にうまくいかないことをスロワーとジャンパーがちゃんと話しています。(ラインアウトの練習に)すごい時間もとってくれてるし、ケフコーチもサポートしてくれて、そこがだいぶ大きいです。

Q.フォワードとしてフォーカスポイント的は。
いつも通り、シーズンが中盤になるにつれて、何かをこう変えようとかっていうよりは、自分たちがシーズンに向けて半年間やってきたことやるだけの話なんで。特別何か変えようとかっていうのはないですね。

Q.開幕戦ではリザーブで出場。その時からの反省を活かせるか。
開幕戦はメンバーとかチョイスとか、やっぱり難しいところ。僕らディビジョン1から2に降格したチームでいろんなプレッシャーもあったと思うんで、今そういうものをとっぱらって、自分たちはチャレンジャーだということを自覚しながらやっているので、メンタリティの部分はだいぶ変わった。

Q.シャトルズに対しこうしていこうというイメージは。
難しい質問ですが、本当に自分たちのラグビーをすることだけ考えてます。何よりも自分たちのやらないといけないことをやることが一番大事。僕だったらスクラム。ディフェンスも大事になってくるポジションでもあるので、そこができてやっとチームが勝てる要因になっていけると思います。

江川 剛人

Q最終戦、自力での入替戦進出を決めたいところだが。
チームの調子は上がってきているので、相手関係なしに、また入替戦向けて良い調子でいけるように、勝点5を取りに行くつもりででがんばります。

Q自身は4試合連続でのメンバー入り。
プレシーズン結構出してもらってて、チャンスもらったんすけどそれで答えれなかったんで。自分のパフォーマンスを出せなかった自分が悪いと思っています。チャンスが回ってきたのはたまたまですけど、そこで結果を残せて今も出してもらえてるのかな。

Q,シャトル戦は何トライとりますか。
チャンスがあったら。この間はトライキャンセルもあったんすけど。チームのFWが前に出れば、自ずと外に回ってウイングがトライを取れると思います。そういう場面があったらいいですね。

Q周囲からの期待は感じる?
ファンの方も声をかけてくださって、期待されてると感じます。でもプレッシャーになってるとかは全くなく、自分も楽しんでます。トライ取りたいな、みたいな。

Qシャトルズには開幕戦で敗北。BKとしてフォーカスすることは?
何で負けてんねんと思ってました、正直。今はチームとして上がってきているし、全員がうまくキックを使ってという話はずっとここ最近してて、それができてるからチームが前に出てトライに繋がったり、良い雰囲気になってます。BKの誰からでもキックで裏取ってチェイスしてという感じ。

ライナーズのメンバーを考察する動画

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編集長 前田

編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:花園近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

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