東大阪の新町、大阪外環状線のすぐ近くに粉砕機の専門メーカー「株式会社三力製作所」があります。1947年に創業し、現在従業員数は10名。創業者の三人が「力を合わせて頑張っていこう」という意味をこめ、「三力」と名づけました。
日常生活の中であまり接することがない粉砕機、いったいどんな機械なんでしょう。そんな疑問に答えてくださったのは、営業部長の岩西聡憲さん。おしゃれなイケメンです。
「ものを作るときに廃棄したものや、使わなくなったものを細かくする機械です。樹脂、空き缶、繊維、鰹などあらゆる物を粉砕できます。」
鰹…鰹ですか。
「そう、鰹がとても硬くて、粉砕するときは鉄のような金属音が出ます。」と岩西さん。効率的に粉砕するために刃を4か所にするなど工夫し、他のメーカーでは難しいものでも粉砕できるとのことです。
でも、実物を見ないとなかなかイメージのわからない記者は、実際の機械を見してもらいました。
もっとも売れている小型粉砕機の「SF-1 7.5HP」。値段は約200~300万円。
「高い!」と思いましたが、一番安いものだとか。
「個人にとっては高く感じるかもしれませんが、企業にとってはなくてはならないものです。」と岩西さん。
安くない商品なので、故障しにくくなる工夫もしています。まず、本体には熱や振動に強い鋳物を使用。回転軸を支えるベアリングを通常の2倍である4つにして、熱の発生を抑えます。また本体フレームには独自開発の水冷式で冷却するなど、製品に値段以上の高い価値を与えています。
さて、そんな三力製作所の粉砕現場を見せてもらいました。
大量な空き缶が一瞬で粉砕され、圧倒されました。
ベアリングや刃にもこだわりがたくさん。在庫もたっぷり揃えています。作るだけでは終わらない、良いサービスの提供を心がけているのです。
「難しい仕事ほど燃えますね」と話す三力製作所のみなさんは「顧客の要望に応えることが、何よりの喜び」とも言います。
自分の仕事に誇りを持ち続け、困難があればあるほど燃えていくことは、とてもかっこいいと感じました。
■株式会社 三力製作所
住所:東大阪市新町14-3
TEL:072-984-7347
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