前回、「大学と商店街の連携 小阪」の第1回として2012年1月18日に大阪樟蔭女子大学で開催された「講演会プラスワークショップ 小阪商店街の活性化に向けて」の模様をお伝えしました。
2回目となる今回は、講演会プラスワークショップの主催者であるKSK10 片山愛那さんにお話を伺いました。

KSK10は小阪商店街を中心に地域活性化のために研究・実践をする大学生主体の団体です。

 

―1月に開催されました「講演会プラスワークショップ　小阪商店街の活性化に向けて」を開催するにあたっての経緯を教えてください。

片山愛那さん(以下片山)：KSK10の活動目的は小阪商店街の活性化です。しかし、闇雲に活性化アイディアを出せば良いというものではなく商店街衰退の背景や要因、活性化に向けての法的裏付け、他の商店街の先行事例等を踏まえておく必要があります。そのため、講演会・意見交換の場が必要と考えました。

第1回　講演会プラスワークショップの様子(2011年11月)

―素晴らしいご講演だったのですが、講師の先生はどのようにして選ばれたのでしょうか？

片山：高橋保裕先生(阪急電鉄・関西学院大学)は企業人としてのお仕事のかたわら、大学生とともに市街地活性化の活動を実践なさってきた方ですので、そのご経験から多くの示唆をいただけるものと考えました。

 

―受講者のみなさんの反響はどうでしたか？

片山：「具体的な商店街活性化の例が挙げられており、商店街活性化へのイメージをより深めることができた」「小阪商店街を中心とした、地域住民、周辺大学、近鉄との関係を整理できた」「商店街と学生などが協力し、商店街の活性化につなげるには今回のような機会をもつことはとても重要」「小阪のことを改めて考える機会になった」という声があがっています。

 

―次にKSK10設立の経緯を教えてください。

片山：これまで、大阪樟蔭女子大学ライフプランニング学科の学生が中心となって、地元商店街の協力を仰ぎ、実態調査などを行ってきました。その活動も5年目を迎え、活動の活性化と地元商店会、コミュニティ、近隣大学などとの協力関係を築くことを目的にKSK10を設立しました。

 

－「KSK10」という名前はとても個性的だと感じるのですが、由来などはございますでしょうか。

片山：当初のメンバーが10名であったことからKOSAKAの10名を表す名称としました。

 

－現在までKSK10はどのような活動をしてきましたか？

片山：最初に活動したのは2011年6月。小阪商店会連合会、近畿大学教員学生の方々とワークショップを行い、意見交換をしました。その後、河内小阪駅前ピロティにて七夕飾りのお手伝い、商店街にて「わいわい夜市」や「こさかJAZZストリート」のサポートを行ってきました。また、小阪公民分館や商店街でお面・でんでん太鼓づくり、お遊戯、バザーなど親子で参加できる子供向けイベント「おいでよ☆ちびっこ」を2回にわたって開催しました。

「こさかJAZZストリート」サポートの記念に　(2011年9月)

 

－様々な活動を行われてきたとのことですが、それを通じて得られたものはありますか？

片山：学生時代に地域再生・事業再生にかかわる良い経験でした。例えば、イベント企画。まったく初めてイベントを企画するということでイベントの知識がないという課題がありましたが、市役所で開催された「イベント企画の極意」という講座に参加し学び、メンバーにプレゼンをして共有するなど、成果を出すために自ら行動することを学びました。社会に出ても今回の活動で学んだことは生かせると思います。

イベント企画「おいでよ☆ちびっこ」の様子(2011年10月)

 

－最後にKSK10の今後の活動についてお聞かせください。

片山：今後も商店街の活性化に近付けていくために地域との連携を深めつつ、イベント企画や講演会などの意見交換を通して研究と実践に取り組んでいく予定です。

 

片山の皆様、お忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました。KSK10の皆様のますますの活躍を期待しています。

次回は小阪商店街の方にお話を伺います。

写真提供：KSK10
取材・文：以西紋子

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