東大阪ではあまりにも有名な「小阪城」。
小阪の理容店の上に店主自ら建てた手作りの城郭で、住宅地に突如現れるその姿は一大ネタスポットとして数々のメディアに取り上げられてきました。

在りし日の小阪城。今で言うDIYで作られた城。

内装も豪華絢爛。金の色紙で作った黄金の茶室など、こちらもすべて手作り。

その小阪城が落城した、というニュースが飛び込んできたのは2018年9月。
日本に上陸した台風21号の影響で天守閣が飛んでしまったのです。

「イソノ理容」の上にあった小阪城が、跡形なし。飛んでしまったのは天守閣だけで、内装は元のままだが…。

Twitterでは「小阪城吹っ飛んでる」「店主はもう作らないって言ってる」など注目度も高く、ネタに…いや、心配されていました。
そんなネットでの噂を聞きつけたNHKさんが、やってくれました。
BSプレミアムの番組「まいど！修繕屋です」で、小阪城を復活させるプロジェクトを立ち上げたのです。
修繕するのはよしもとの芸人・ダイアン。

ダイアンの2人とミホロボット。つなぎの下は素肌でした。

「再建はもうよろしいわ」と言う店主の気持ちを汲み取り、小阪城の絵を描くことに。
選ばれたのは八戸ノ里駅から高架沿い西に徒歩2分の不動産店「ハッピーホームジャパン」の壁。

描くのはこの壁。誰や、八戸ノ里やって言うたヤツは！住所が小阪やから小阪やねん！

なかなか壁に絵を描く許可が出なかったなか、OKを出してくれたのがハッピーホームジャパンなのです。よっ、太っ腹。
決行は12月4日。雨の降るなかプロの塗装屋さんにレクチャーしてもらい、1日がかりで描いていきます。

本格的な足場。テレビっぽい大掛かりさに興奮。けが防止のダンボールに不安感。

ダイアンはじめ、小阪の商店街、大商大などから数十名が塗装に参加。週ひがもお手伝いしました。
約8時間をかけた塗装。最後は店主…いや、城主の磯野さんが天守閣のシャチホコに色を塗り、ついに完成！

シャチホコに色を塗るため、高所作業車に乗って高く上がっていく城主と作業員さん。

殿の衣装を着た城主磯野さんと小阪城。完成時にはすっかり夜に。

5階建てほどの高さに、壮観な小阪城が復活。
城主は「余は満足じゃ」と新たな城の門出を祝いました。

テレビの力ってすげー！最後は協力者全員で撮影。

本放送は1月5日に終わっていますが、再放送あり。
見逃した人はNHKオンデマンドを契約するか、海外に行って見るか。

・NHKオンデマンドにて、見逃し配信（放送の翌日から２週間）1月6日(日)～1月20日(日)23:59まで
・NHKワールドプレミアムにて、1月12日(土)22:25～(日本時間)。

ハードルが高いって人は、週ひがに会ったときに根掘り葉掘り聞いてください。
ちなみに壁に描かれた新・小阪城は、いつでも誰でも見学できます。近鉄奈良線・奈良方面へ向かう電車からもよく見えそう。高架沿いだからね。

緑の壁が目印。新たなインスタ映えスポットになるかも。

八戸ノ里…いや、小阪の新たなシンボルとなった小阪城。一回見に来てね。

「小阪城の石垣を登る忍びごっこ」もできちゃうぞ。

■小阪城(新)
住所：東大阪市小阪2-14-5(ハッピーホームジャパン西側の壁)
アクセス：近鉄奈良線八戸ノ里駅から西へ徒歩2分