4月は新年度。学校が始まり、新入社員が来たよって職場も多いはず。
そんな出会いと別れの季節に、新1年生でごった返す近畿大学の話題。
近鉄長瀬駅から近畿大学西門まで続く商店街「近大前商店街」のアーチ型看板が新しくなりました。以前の「まなびや通り」から「近大通り」に。フラットなフォントの両脇に、ロゴ化されるマグロが配置されています。4月2日に除幕式が行われたので、見に行ったんです。
なんと、30年ぶりのリニューアルということ。30年前といえば、昭和48年生まれの編集長前田は、大学生。子どもの頃から、模試や遊び場として「近大」は非常に近い存在。しかし、現役浪人と散々受験してことごとく落とされちゃった。都合8回くらい。
商店街のゲームセンター(UFO)やファストフード店(なか卯)にもお世話になって
「なんかこの商店街『まなびや通り』って呼ぶことになったらしいよ」と、バイトの先輩と話していたのを覚えています。
今はなきキッチンカロリーで。
当時は「親不幸通りって呼ばれるのが嫌らしいで」と、噂になりました。
1992年をピークに、減り続ける日本の18歳人口。当然のことながら、大学の事業スタイルが変化します。近畿大学はそんな激動の時代に「変革の成功者」として全国に名を轟かせていると言っていいでしょう。
僕らの青春時代には単なるマンモス大学でした(失礼)。イメージ改善とともに、学生の大学に対する意識も前向きになります。今の近大生は、所属することが誇らしげ。僕らの頃は体育会に所属でもしない限り、そんなプライオリティは働いていませんでした。それは、近畿大学だけでなく多くの大学生がそうだったのかもしれませんが。
そんなポジティブな学生たちが毎日商店街を通り、授業やゼミで地元店舗と連携すると、30年前よりも両者の距離がグッと近くなります。昔々にありがちな「一見お断り店舗と常連客によって成り立つビジネス」が多かった学生街から、当たり前の「ノイジーマイノリティの声をいかに拾うか」が商売の肝になっていく。
今や、近大通りの人気店は、本当に優秀なお店ばかり。結果、商店街と大学と学生がフォーマルに生活をともにする関係になりました。
新デザインは、この30年の近大と近大通りを象徴します。
ポップでかわいくて、視認性の高い新デザインを考案したのは近畿大学文芸学部文化デザイン学科4年の藤井いちのさん。マグロがあしらわれたデザインは「学生も大学のシンボルだと感じているから」と、30年の近大奮闘を感じさせます。
商店街の魅力は「居酒屋がたくさんあるところ」。ラーメンも大好きで、イチオシは「つけ麺いろは」とのこと。新しい時代を感じさせます。
近大は大改革の途上なれど、圧倒的な仕事量で独自のブランディングを突き進む。私たちメディアもそれに追随する。
面白いから目立つのか、目立つから面白く感じるのか。
様々な想いと課題を自ら作りつづける東大阪随一のコンテンツビルダーに、これからも期待せずにはいられません。
あと私事ながら、編集長前田は人生のどこかで近畿大学の入学試験に合格して18,19の頃のリベンジを果たしたいと思っています。それが週ひが流の近大との付き合い方。近大生として、いつか近大通りを歩いてやるぜ。
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