らしさ見せるもまだまだこれから、マイキー伝説はまだ序章

   

サンウルブズのラストシーズン2試合めはホームスタジアムと言っていい、秩父宮ラグビー場。
2月15日(土)初戦でレベルズを下す番狂わせを演じたサンウルブズを応援に来ようと、18,603人の観客が集まりました。
週刊ひがしおおさかはもちろん近鉄ライナーズから参加しているマイケル・ストーバーク推し。行って!撮って!会って!
ストーバークの現在地を見極めに、東京へ遠征してきました。スーパーラグビーラウンド3、サンウルブズ対チーフス。
チーフスは、前節で昨年チャンピオンのクルセイダーズを破った優勝候補です。

アップからマイキーに注目。よし、今日も気合い十分だ。

初戦、204cmの長身を活かしラインアウトで存在感を見せたストーバーク。サンウルブズが過去4年、圧倒的に苦手にしていたセットプレーでほぼ完璧にキープした働きは、多くのサンウルブズファンの心をつかみました。さらにスーパーラグビーの「チームオブザウィーク(週間ベスト15)」にも選ばれ、近鉄の巨人から、日本のいや世界のマイキーへと脱皮しようとしています。
この成長、見届けずにいられるか!

12:45、さあキックオフ!赤のジャージも板についてきた。

必須事項は、安定したラインアウトキャッチ。そしてディフェンスでのタックルとチェイスです。
加えて、ボールを持った時のパフォーマンスに注目。世界で戦う男になるには、ライナーズで見せる強烈なラインブレイクを見せつけないといけません。

チェックポイント1 ラインアウト
今日のサンウルブズ、マイボールラインアウトは13回中11回成功です。そのうちストーバークがキャッチしたのが8回。逆に、失った2つもストーバークへのスローを奪われたもの。彼の高さとスキルは効いているものの、完璧とはいかず。
相手ボールを奪ったのは2回。1回は高さでプレッシャーをかけてミスを誘いました。
昨年までの弱みを強みに変えるのは、204cmのさらなるチームフィットです。チームとのコミュニケーションをとって、より高い成功率を目指してほしい。

その長身を活かして、飛べ、つかめマイキー!

チェックポイント2 ディフェンス
もともと、強烈なタックルを相手にするタイプではありません。ディフェンスラインを守りしっかり止めて、相手のキックの軌道を殺すチャージに出る。動きづらくするプレーをしなければなりません。
今日のストーバークのディフェンスは、少し目を切ることがあり横を抜かれるシーンも見られましたが、及第点。今はしっかりサンウルブズのシステムを自分に落とし込んで、身に付けることです。

低く鋭く、刺されマイキー!

チェックポイント3 ボールを持った時
今のところ、ストーバークはサンウルブズにとって「仕事をしてくれる人」ですが、ライナーズファンにとっては「すごいラインブレイクするやつ」なはず。
前半35分にタックルを受けながら、10mを前進しゴール前に迫る姿は彼の持ち味の一つ。
ほかにも何度か相手のディフェンスに体を当てて起点になるシーンがありました。
しかし後半13分、敵陣に入ったチャンスで孤立してしまい、ノットリリースザボールを犯してしまったのは反省点です。
前傾の姿勢で大きな体と長い手足を動かし、ゴールラインに向かってビッグゲインを見せるには、もっともっとチームメイトのことを理解し、自分のプレーをチームに浸透させる必要があります。

ビッグゲインを見せてくれ、マイキー!

そして、今日もボール付近でよくカメラに入ってきました。ボールを持つより、持って前進する仲間のサポートや、ラックでのクリーンアウトを繰り返しこなして、いいアタックができるように役割を果たします。

試合は、前半7分10エイプリスのトライでサンウルブズが先制するものの、ブレイクダウン(密集でのボールの争奪)でチーフスが激しくファイトしてきて後手に回り、多くのターンオーバーを許してしまいます。
前半は12-24でついていきますが、後半早々に自らのミスからトライを奪われ悪い流れに。サンウルブズは攻め込むも取りきれない時間が続き、最後は根負けの2トライを許し、17-43で敗戦しました。
一発でトライを奪ってくるチーフスのラグビーは敵ながらあっぱれです。

勝敗を分けた鍵は、ブレイクダウン。サンウルブズの一瞬の隙や遅れを、チーフスは許してくれません。
ストーバークも「私たちは80分自分たちのプランに基づいて悪くない試合をした。でもチーフスのプレッシャーはとてつもなく、80分間続いた」と言います。

しかし、スーパーラグビーで戦い抜き、日本代表に選ばれオールブラックスやヨーロッパの強豪と戦うときに
「相手のプレッシャーが激しかった」は言い訳にしかなりません。
孤立しないフィールディング。ワールドクラスのブレイクダウンスキル。チャンスをモノにする自信。スーパーラグビーでしか味わうことのできない緊張感の下で身につけて、スーパースターへの階段を登ってほしい。

試合後は、いつもの優しげな表情に。80分間のフル出場でした。

来週はストーバークの故郷、オーストラリア・ブリスベンでレッズ戦。家族も知り合いも多く住み、多くの人がスタジアムに来てくれるでしょう。
そんな日、決まって大活躍するのがマイケル・ストーバーク。
「仕事をこなしてくれる人」ではない、鬼神のようなあの走りを、見せてくれるに違いありません。そしてトライを取ったあと、あのかわいい笑顔で仲間と喜びあうでしょう。

行け、マイキー!
スーパースターになるその日まで。

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mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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コメント

    • ようはっぱ
    • 2020年 2月 16日

    私はテレビで観戦していて、映るたびに「マイキー!!!」と叫んでいました。
    解説の村上さんも「注目選手」と言ってましたね。
    なんだか私が誇らしかったです。
    次は故郷での凱旋試合なんですね。(^_^)
    なんか、すごーい。(T_T)
    当日の活躍が楽しみです。

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