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- ライナーズ、入替戦第1ラウンドに22点差をつけて圧勝!しかしまだ仕事は半分
まず一つ!
多くのラグビーファンから「勝つのはD-Rocks」と言われながら、ライナーズは入替戦第一ラウンドを仙台の地で鮮やかに勝利した。
雨が降り、何度も組まれたスクラムに9割ほども勝利(体感です)してディビジョン1残留に向けた大きな一歩を踏み出した。
試合後の記者会見からも、D-Rocksのメンバーが戦前には「勝てる」と思っていたことをうかがえた。
それも無理はない。昇格初年度のライナーズは、ディビジョン1でぶっちぎりの最下位だった。70点以上取られる試合を繰り返し、惨敗と大敗を繰り返してきたからだ。
5つのトライはどれもストーリーのあるものだった。
リードされたライナーズは前半11分、15竹田祐将からのキックパスに、14セミシ・マシレワが応えた。2シーズンに渡り怪我に苦しんだ日本代表にパスを出したのが、BK不足を補うためにシーズン直前に加入したユーティリティBKだったのだ。
14分、アキレス腱断裂から復帰した10クウェイド・クーパーの魔術的ゴロパントにあわせたのは、なんと1田中健太。今シーズンスクラムの柱に成長し、さらにこのフィールドプレー。FLから転向し苦労に苦労を重ねた結果のトライはこの試合のPOM(プレーヤーオブザマッチ)最大の要因だろう。
38分のトライは貴重な追加点になった。スクラムから出たボールを、日本代表13シオサイア・フィフィタをダミーにして11林隆広が縦に走った。ルーキーイヤーの昨年はスピードでファンを驚かせ、怪我から復帰し強くなって頼もしさを纏っている。
前半の流れをそのまま持ち込んだ後半、ここまで苦しんでいたラインアウトからモールでトライを取り切る。今季2つ目となるモール起点のトライはチームを鼓舞し続けるキャプテン7野中翔平が取り切った。もちろんスロワーは、今季限りで引退を決めている2樫本敦。
そして最後は後半24分、3トライ差の勝点ボーナス1を強く手繰り寄せたのは、フィフィタと後半から出場の22ジャクソン・ガーデンバショップ。フィフィタのノールックでのバックフリップパスも流石だ。しかしそれ以上に、開幕直前にクーパーの代役として急遽加入し、7ヶ月間自らをチームに合わせてきた近鉄漢の懸命さが際立った。
5トライ全てにストーリーがあり、12月から始まったリーグが最終盤の5月になって有機的に繋がる。そして、なによりこの成長を象徴するのはスクラムだ。
POMに輝いた田中を始めとしたフロントローのがんばりはもちろん、FW8人でしっかり押してD-Rocksをスクラムで完封。多くのペナルティを奪って終始試合を優位に進められた。
リーグ初戦・柏の葉でのグリーンロケッツ戦では、前半にスクラムを押されまくった。それでもなんとか試合中に修正し、後半は逆にスクラムを押せるように。その改善が、シーズンに渡りずっとなされ、リーグ戦唯一の勝利(スティーラーズ戦)の一因でもあった。
そして、この日。強力なチャレンジャーに対しても「D1の誇り」として誇示することができた。
36-14、ライナーズ5トライに対しD-Rocks2トライ。3トライ差以上の勝利で勝点5をもぎ取った。リーグワンの入れ替え戦はホスト&ビジターで行われ、2戦の合計勝点で昇降格が決まる。
ライナーズに与えれられたアドバンテージは、大きいようで小さい。「負けても23点差以内なら残留」や「圧勝したし次も大丈夫」という気持ちでは、修正した相手にあっさり覆されるだろう。
あらゆることを想定し1戦目と同じく、いやそれ以上に何が何でも勝利を手にしたいと強く思おう。「勝つのは俺たちだ!」と大きく叫び、90年以上のライナーズの棲み家「花園」での2戦目に挑もう。
私達の仕事はまだ、半分しか終わっていないのだ。絶対に緩めるな。勝てると思うな。勝とうとし続けろ。
5月13日12時キックオフ。多くのファンが集まる花園で、今季最後の意地と勝利を示そう。
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