歴史ある地名の多い東大阪の中でもトップクラスの難読地名弥刀。「みと」と読む東大阪市南西にある地域は近鉄大阪線の駅でもあり、比較的知られている地名でしょうか。
戦後の早い時期から宅地化が進み、かつ再開発の波がまだ及んでいない地域ゆえ、築年数の深い住宅が密集し高齢化した街としても知られています。市が空き家対策事業をするのはだいたい弥刀。
そんな弥刀にとんでもないお店ができました。駅から歩けば5分ほど。車で行くとどうやってたどりついたらいいのかちょっとわからない。マンションの1階に突如現れたおしゃれパン屋それが「まじめなパン屋ミホパン」です。
オープンした4月29日以来、毎日いつでもひっきりなしにお客さんが訪れて、一気に人気店にまで駆け上がりました。
「以前は放出で週一回の間借り営業をしていました。人気のパン屋さんの定休日に私が別のパン屋をやってて。めっちゃややこしいことやってました(笑)」
と笑うのは、お店を営む堀内美保さん。なるほどそれでミホパンか。
堀内さんは、これまで店舗経営の経験はなし。10年ほど前からパン屋になりたいと思い調理師専門学校の社会人コースに通いつつ、パン店に勤務します。
間借り営業のミホパンも人気店でした。次の週を心待ちにするファンも現れ、満を辞して自宅の近くにオープンしました。
店内はスタンダードなパン店としては手狭な、最近はやりのおしゃれパン店としては少し大きめ。
並ぶパンの種類も豊富。定番を抑えつつ、少しだけ先進的なパンもある。そしてどれも少し小ぶりで単価も低めで、いろんな種類を買って帰ることができる。
毎日食べる食パンも最高においしくて、でもはやりの高級なそれとは違い主張は控えめ。サンドイッチもフレッシュな野菜を中心に「いつも食べる」って視点で作られ、日常と非日常のちょうど間を歩いている。そんな主張しすぎない魅力的な焼き立てパンたちが厨房から運ばれて、ひっきりなしにやってくるお客さんを出迎えます。
週刊ひがしおおさかも、取材をしながらハイテンションで、色とりどりのパンを前にしてついたくさん購入してしまいました。
普段の生活に、そして地域の隙間にすっぽりはまりちょっとしたメリハリを作ってくれる。そんなお店の出現が、私たちを少し豊かにしてくれます。
まだまだオープンして1ヶ月足らず。どんなお店になっていくのか、しっかり見届けようと思います。
■まじめなパン屋MIHOPAN
住所:東大阪市近江堂1-15-17-103
TEL:06-6724-6305
営業時間:7:30〜18:00
定休日:月曜日・第1日曜日
HP:https://mihopan.shopinfo.jp/
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