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金栄釱を支えたノウハウがギュッと詰まったおいしいお肉 ステーキ食堂BECO
「近鉄は、トップレベルのラグビーを教えてくれた場所ですから、僕の原点です」と話すのは、金栄釱(キム・ヨンデ)さん。運動量抱負なFL(フランカー)としてまた個性豊かなヘアスタイルでファンを魅了し、5チームを渡り歩いた稀有なラガーマン。今年の3月までNTTドコモでプレーし、8月に「ステーキ食堂BECO」をオープンされました。現役時代、体づくりのために研究していた「肉の摂り方のノウハウ」を活かし、一念発起しての起業です。
「肉ってヘビーなイメージがあるんですが、赤身はタンパク質です。上手に食べればヘルシーで美味しく食べられるんですよ」と熱く語るヨンデさん。国産の赤身肉を炭火で焼いて提供。多くのお客さんが会計時に「やす!もうちょっと取らなアカンで」と言ってくれるのが今の楽しみなんだとか。
そんなヨンデさんの子供の頃の夢は、東京大学に進学し弁護士になること。大阪市内の中高一貫私立校である上宮中学に進学します。ところが「中学の先輩がかっこ良く見えた」ことからラグビー部に入部。すっかり虜になり、ラグビーに打ち込みたい一心でなんと2年生の時に地元の公立中学に転入してしまったのです。
高校は島根県の江の川高校(現石見智翠館高校)、そして大学は大阪産業大学へ。
「高校でめちゃくちゃ頑張って燃え尽きたんですかね。続けるか迷っていたんですけど、大学でもラグビーをやって『やっぱりこれで食っていこう』と思ったんです」
大学卒業後は近鉄ライナーズに入団。プロ選手として2年在籍します。たった2年でしたが、そう思えないほどファンには強烈な印象を残しました。だから辞めるって知った時はビックリしたし、寂しかったですよ。
「引き止められましたよ。試合にも出してもらえてましたし。でもいろんな経験をして、いろんな人に出会いたかったんです」
退団後オーストラリアでリーグラグビー(13人制)のチームに半年滞在し、その後ホンダで2年半。リコーに2年、そしてNTTドコモに2年在籍していました。こんなにたくさんのチームを渡り歩いた選手もそういません。
「ひとつのところにあまり長く居座るのは好きじゃない、というのはあります。それにプロとしてニーズのあるチームでチャレンジし、ステップアップして高い評価を得たいですから」
むむむ。若手やり手ビジネスマンにインタビューしているみたいです。
話し込んでいると、頼んでおいたメニューが到着。お昼時だったので、ランチメニューでした。
しっかりした柔らかいながらも肉の食感があるステーキ丼。これでシングルです。赤身の肉なので、ダブルトリプルもガンガン行けそう。
勢い余って、ビーフカレーも続けて注文。こちらは打って変わって、柔らかい溶けそうなほどお肉。カレーと肉が見事に絡み合っています。
取材の最後に「この先の目標ってありますか?」と聞いてみると
「早く地元に根付いたお店にして、ラグビー関連の活動も増やしていきたい。 今まで僕を育ててくれたラグビーに恩返しがしたいんです」
と、現状をしっかり分析し当面の目標をすでに設定されていました。ステーキ食堂BECOもヨンデさんも、今度とっても楽しみであります。
店舗データ
ステーキ食堂BECO
住所:大阪府大阪市都島区東野田町1-15-12 1階
TEL:06-7172-9069
公式サイト(facebookページ)
定休日:第2・第4月曜日
営業時間:11:30~14:00(LO13:30) 17:00~23:00
駐車場:なし
文・写真:前田寛文@MaechanYK
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