2連覇達成!第104回全国高校ラグビー大会優勝は桐蔭学園 大会を週ひが的に振り返る

   

2025年1月7日(火)に幕を閉じた第104回全国高校ラグビー大会は、桐蔭学園(神奈川)が2年連続5度目の優勝。決勝戦では東海大大阪仰星を40-17で破り、その完成度の高さを改めて示しました。

週刊ひがしおおさかでは公式X(旧Twitter)で事前アンケートを実施。


大方の見立て通りの結果になったということなのですが…。

桐蔭学園の圧倒的な強さ

桐蔭学園の強さは後半の集中力。特に準々決勝はその象徴です。

今大会、絶対的優勝候補と目されていたのは大阪桐蔭。シーズン無敗で準々決勝まで駒を進め、桐蔭学園と対戦しました。前半は14-7で大阪桐蔭がリード。しかし後半、桐蔭学園は相手をノートライに抑える粘り強さと集中力で逆転勝利。戦術の精度と圧倒的なパフォーマンスが遺憾なく発揮されました。

決勝では今季2度敗れていた仰星を圧倒し、40-17で勝利。
その中心にいたのはSO丹羽。生野市東生野中学校出身で、単身神奈川県の桐蔭学園へ進学。昨季は怪我で出場を逃すも、今大会では見事な試合運びと正確なキックでチームを牽引します。大学は、同志社大学に進学。週ひが感激です。

大会の成熟を象徴する要素

今大会では、全国高校ラグビーが新たな成熟の段階に入ったことを感じさせる試合が続きました。

100点ゲームの少なさ

チーム力の格差という意味で、指標にされるのは100点ゲームの数。今大会は京都工学院vs聖光学院の112-0のみ。他、点差がひらく試合でも絶望的な差を感じることは少なく、各チームの守備力の向上がうかがえます。

3回戦までの試合がおもしろい

3回戦以前の試合でも、全国大会の成熟を示す内容が見られました。特に2回戦の高鍋対大分東明は、九州勢同士の戦い。ハイレベルな攻防の末26−26の同点で、抽選での決着となりました。他にも飯田vs盛岡工業など接戦も多く、大会の質も向上。ラグビーの技術が、日本全国に行き渡ってきていると感じられます。

京都工学院の復活がもたらした熱狂

9年ぶりに全国大会へ戻ってきた京都工学院(旧 伏見工業)も、大会に大きな価値を与えました。2回戦の中部大春日丘戦では、1万人を超える観客が第3グラウンドに集結。かつての全国常連校そして全国的人気を誇るチームの復活は、さらに盛り上げる要素となりました。

高校ラグビーが迎える成熟の時代


第104回大会は、桐蔭学園の強さが際立つ一方で、全国的な競争力が均衡し、質の向上が明確に表れた大会でした。守備力の向上、地方勢の台頭、外国人留学生の活躍など、全国高校ラグビーは新たな成熟の時代を迎えています。
一方で、競争の成熟は固定化と表裏一体でもあります。人材が集中する。今大会のようなハイレベルな戦いは、日本ラグビーの質向上にとって間違いなくプラスでしょう。

ただ、高校野球や高校サッカーのような社会的熱狂を得るのは難しいかもしれません。
新しい風を感じられることが、多くの人にとっての魅力なのですから。

てことで、今年は↓なシステムを組んでみたので、使ってみてね。

12月27日(金)

大会1日目(1回戦) の事件簿
第1グラウンド
女子東軍12 - 21
(0 - 14)
女子西軍
流通経済大学付属柏高校60 - 7
(31 - 0)
富山第一高校
日本航空高校石川73 - 8
(35 - 3)
鹿児島実業高校
松山聖陵高校19 - 29
(7 - 17)
佐賀工業高校
第2グラウンド
青森山田高校0 - 43
(0 - 38)
山梨学院高校
高鍋高校31 - 5
(12 - 5)
札幌山の手高校
明和県央高校75 - 7
(27 - 7)
遠軽高校
第3グラウンド
高川学園高校29 - 35
(17 - 28)
秋田工業高校
京都工学院高校112 - 0
(55 - 0)
聖光学院高校
報徳学園高校52 - 3
(12 - 3)
仙台育英学園高校

12月28日(土)

大会2日目(1回戦) の事件簿
第1グラウンド
長崎北陽台高校56 - 19
(29 - 0)
城東高校
朝明高校7 - 62
(0 - 26)
光泉カトリック高校
開志国際高校15 - 43
(5 - 17)
昌平高校
尾道高校57 - 0
(29 - 0)
名護高校
第2グラウンド
近畿大学附属和歌山高校29 - 7
(24 - 0)
坂出第一高校
飯田高校24 - 26
(19 - 12)
盛岡工業高校
山形中央高校17 - 21
(7 - 14)
東海大学付属静岡翔洋高校
第3グラウンド
倉敷高校29 - 12
(8 - 7)
九州学院高校
高知中央高校32 - 7
(19 - 0)
若狭東高校
関商工高校88 - 0
(47 - 0)
倉吉東高校

12月30日(月)

大会3日目(2回戦) の事件簿
第1グラウンド
桐蔭学園高校48 - 7
(19 - 7)
流通経済大学付属柏高校
高鍋高校26 - ㉖
(21 - 19)
大分東明高校
東海大学付属大阪仰星高校14 - 10
(0 - 3)
佐賀工業高校
大阪桐蔭高校44 - 12
(20 - 0)
長崎北陽台高校
常翔学園高校81 - 14
(45 - 0)
高知中央高校
尾道高校0 - 23
(0 - 15)
石見智翠館高校
第2グラウンド
山梨学院高校38 - 7
(24 - 7)
秋田工業高校
明和県央高校3 - 59
(3 - 45)
國學院大學栃木高校
倉敷高校65 - 7
(36 - 0)
近畿大学附属和歌山高校
盛岡工業高校0 - 86
(0 - 57)
茗溪学園高校
東海大学付属静岡翔洋高校14 - 24
(14 - 7)
関商工高校
第3グラウンド
國學院大學久我山高校32 - 5
(12 - 5)
日本航空高校石川
中部大学春日丘高校7 - 15
(0 - 0)
京都工学院高校
報徳学園高校28 - 12
(28 - 0)
目黒学院高校
東福岡高校47 - 3
(12 - 3)
光泉カトリック高校
昌平高校8 - 36
(8 - 17)
天理高校

1月1日(水)

大会4日目(3回戦) の事件簿
第1グラウンド
桐蔭学園高校46 - 0
(20 - 0)
山梨学院高校
京都工学院高校5 - 21
(0 - 14)
國學院大學栃木高校
大阪桐蔭高校69 - 0
(45 - 0)
倉敷高校
常翔学園高校17 - 10
(12 - 5)
天理高校
第3グラウンド
國學院大學久我山高校12 - 41
(5 - 24)
大分東明高校
東海大学付属大阪仰星高校31 - 5
(24 - 0)
報徳学園高校
東福岡高校41 - 28
(31 - 7)
茗溪学園高校
関商工高校5 - 95
(0 - 45)
石見智翠館高校

1月3日(金)

大会5日目(準々決勝) の事件簿
第1グラウンド
大分東明高校19 - 24
(19 - 12)
常翔学園高校
東海大学付属大阪仰星高校17 - 12
(17 - 0)
東福岡高校
大阪桐蔭高校14 - 26
(14 - 7)
桐蔭学園高校
國學院大學栃木高校12 - 0
(7 - 0)
石見智翠館高校

1月5日(日)

大会6日目(準決勝) の事件簿
第1グラウンド
U18合同 東軍14 - 27
(0 - 5)
U18合同 西軍
國學院大學栃木高校14 - 25
(14 - 8)
桐蔭学園高校
東海大学付属大阪仰星高校29 - 26
(10 - 5)
常翔学園高校

1月7日(火)

大会7日目(決勝) の事件簿
第1グラウンド
桐蔭学園高校40 - 17
(12 - 0)
東海大学付属大阪仰星高校
スポンサーリンク

編集長 前田

編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:花園近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

スポンサーリンク

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


週ひがの連載

ねじワールドカップ公式サイト
sweets_banner
週ひがラグビーライブ配信プロジェクト
俊徳道ゴールドラッシュ
kaisha_tanbou
nejikore_bana

プロ野球人名辞典

東大阪の今を知るツイート!

スポンサーリンク


スポンサーリンク

LINEオフィシャル

週刊ひがしおおさかのLINEアカウントは、週に1,2回東大阪の情報をお届けします。ぜひ友達登録してください。

週間人気記事

この1週間の人気記事

Last Update 2024.08.29

ページ上部へ戻る