中国地方勢で初の決勝戦進出を狙う尾道と、選抜、セブンズに続き3冠を狙う東福岡の対戦。
先制したのは東福岡。4分ハーフライン左中央ラックから右へBK陣につなぎ、12永冨が中央へトライを挙げる。
しかし尾道は7分、10m左ラインアウトからピールオフし8松島が左中間へトライ。そこから勢いづき、2トライ目を奪取する。
前半で追いつきたい東福岡は反撃に出るも、尾道FW陣の強靭なタックルで素早いパス回しをブロックされる。尾道が繰り出すキックからのチェイスも相まって、なかなか前に進まない状況が続く。
しかし中盤、東福岡10松尾がディフェンスをすり抜け一気に攻め込み相手陣でのプレーに持ち込む。
そこから流れは東福岡へ。26分に25m右中間ラックから左へ、9古賀からパスを受けた10松尾がキック。6古川へ渡し、11岩佐がトライを挙げ12-12に。
同点で前半が終了する。
お互い負けられない後半。
序盤は一進一退の攻防が続いたが、17分、東福岡が10mライン中央ラックから左へBK陣でつなぎ11岩佐が中央トライを奪取する。
勢いに乗った東福岡はその後立て続けに2トライを挙げ、完全に自分たちのペースをつかむ。
一方尾道は東福岡の連続トライに集中力が切れ、前半の勢いがなくなる。
そしてロスタイムの31分、東福岡はゴール直前右中央ラックから右へ6キャプテン古川が右中間に駄目押しのトライを挙げる。12-40で試合が終了。
後半失速したものの激しいディフェンスで相手を苦戦させた尾道と、最後まで自分たちのプレーを貫き通した東福岡。準決勝にふさわしい戦いとなった。
尾道 梅本勝監督のコメント
中国地方の広島県勢初の決勝と言う、重い扉を開きたかったがまだまだ至らなかった。
相手がどうというよりも、自分たちのラグビーをいかにするか。集中力を持って60分戦うことが出来なかった。
相手に普通のラグビーをされると厳しい。精神的スタミナが要求される展開になり、力尽きた。
Q.王者に対し、勝つにはこの方法しかないという戦い(キックからのチェイス)をしたように思えたが。
A.選抜を含めると4大会連続で東福岡と対戦している。相手のことはよくわかっているつもり。例えばキックを蹴り返してこないシチュエーションはわかっているのでプレッシャーをかけて行けた。
Q.後半は東福岡が蹴り返してくるようになったが
A.東福岡がこちらに合わせてきたのは、進歩だと思う。が、普通のラグビーに耐えられる精神的スタミナが限界だった。去年よりは近づけたんじゃないかと思う。
うちは文武両道。子どもたちがこの後の人生にこの日を武器にしてくれたらと願う。
イベントデータ
第94回全国高校ラグビーフットボール大会
期間:12月27日(土)、12月28日(日)、12月30日(火)、1月1日(木)、1月3日(土)、1月5日(月)、1月7日(水)
公式サイト:http://rugby-kansai.or.jp/?page_id=6089
駐車場:あり(帰りにかなり混みます)
文:@mihorobot
写真:@mihorobot
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