産業技術支援センターって何?モノづくりのまち東大阪のプライドがここに! 前編
- 2020/12/10
- 暮らし, 河内永和駅
- ものづくり, 東大阪市立産業技術支援センター
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こんにちは、ミホロボットです。
「東大阪市立産業技術支援センター」って知っていますか?
私、恥ずかしながら
なんか…モノづくり関連の…市の施設…?
程度しか知りませんでした。
しかし東大阪や近隣市のものづくり企業から頼りにされている存在とのこと。
一体どんな施設なのか、謎を究明しに行ってきました。
元を辿れば国営、府営を経て、平成9年に市の施設として移管されたこのセンター。
もしかして、日本のモノづくりにおいて重要な役割を担っているのでは…?
「市民からの認知度は高くありませんが(笑)中核市でこういった技術支援施設を設置している例は、全国的にあまりありません」と話すのは所長の藤田さんです。
主な施設利用層は東大阪市内の中小製造業やモノづくり企業。一般の方には関係無いかもしれません…と言うとスマホを閉じられそうですが、ちょっと待ってぇぇ。
ここはモノづくりのまちとしてのプライドが凝縮された場所のはず。センターなくしてものづくりを語るべからず、ですよ。たぶん。
「まっ、実際に見ていただいた方が早いので」とさっそく案内してもらいました。
施設内には、30種類以上の機器がそこかしこに。
この分析装置は2019年に導入した最新設備。
「こうした機器を利用するのは、自社購入が難しかったり、新製品の開発や製品に問題が出たときなど一時的に使用したい企業。ベンチャーや中小企業がほとんどです。自分たちで解決できる企業さんはここには来る必要はありませんから」と藤田さん。
ふむ、そこにヒントがある気がする…。
ほかにも「精密万能試験機」や「CNC三次元測定器機」など超専門的な機器がずらり。
新機器の増強もあり、自社の製品検査室のように頻繁に利用する企業が増加し、昨年の機器利用件数は過去最高記録しました。
「専門的とは言うけれど、ここにあるのは基本的なチェックをする程度の機械が多いんです。簡単なチェックで解決ができる場合もありますし、難しい課題でも、次にどのような試験が良いかの目安が付きます。」
次に案内してもらったのは「モノづくり試作工房」。
企画、試作、勉強会など多目的に使用でき、クリエイター、学生や企業が交流する場として昨年リニューアルされました。
広いガレージのような空間で、奥の部屋は人工芝になっています。なんだか柔軟なアイデアが出てきそう…!
「ツライチに機器を並べるだけじゃなくて、+αで何かを得て帰ってもらうことがこのセンターの意義だと思うんです。」と藤田さん。
なるほど、単に機器を置くだけなら誰でもできる。しかし公的な機関だからこそできるのは、未来への投資です。
「勉強会には経営者ではなく、現場の若手の方が来ることが多いですね。人材育成のために使ってもらうことが、次の世代のモノづくりにつながります」。
安価な料金で機器や部屋を開放したり、アドバイザーとしての技術相談員がいたり、勉強会を開いたり…市をあげてモノづくり企業で働く人を支えることが、モノづくりのまちの足腰となり、未来を作っていくのです。
そういう意味だったのか、東大阪市産業技術「支援」センター!
後編は実際に利用している企業に話を聞き、さらなるセンターの謎を紐解いていきます。
■東大阪市立産業技術支援センター
住所:東大阪市高井田中1-5-3
TEL:06-6785-3325
JR河内永和駅から徒歩15分
利用の仕方、利用料金など詳細は公式サイトを参照ください
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