【主観的見どころ解説】花園近鉄ライナーズvs清水建設江東ブルーシャークス 全勝あるのみ!リーグ前半戦最終戦、FWで勝って昇格へ突き進め!

   

3月1日、花園近鉄ライナーズは清水建設江東ブルーシャークスとの一戦に挑む。
前節、キューデンヴォルテクス戦で圧勝を見せたライナーズだが、依然状況は厳しい。現在3位に浮上も、入替戦圏内の上位2チームとは勝点7の差。直接対決で勝点5(ひらたく言うと圧勝)を奪っても、届くことはなく、上位2チームが取りこぼすのを待つ戦いになる。
ライナーズができることは、これから残り8試合圧勝を繰り返して、上位にプレッシャーを与えること。現在3連勝中、チーム状態は最高だ。ここから残り8試合、全てで「とんでもなく強いライナーズ」を見せつけよう。

トライしたアキラ・イオアネを称えるライナーズ。一つになってきた!

花園近鉄ライナーズとは
日本最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビーリーグワン」に所属するライナーズは、前シーズンでぶっちぎりの最下位。入替戦にも負け、ディビジョン1(1部)からディビジョン2(2部)に降格した。
1929年創部、日本有数の歴史ある古豪として今の立場に甘んじるわけにはいかない。今シーズンで絶対絶対絶対ディビジョン1に復活を遂げるんだ!

週刊ひがしおおさかがライナーズ特設サイトを作ったよ!

ブルーシャークス戦の意味合い

今季よりディビジョン2に昇格してきたブルーシャークス。昨季までディビジョン1で過ごしていたライナーズにとって、与し易い相手と言いたいが、そんなに簡単ではない。
まず、同じく今季よりディビジョン2に昇格したレッドドルフィンズに対しライナーズは引き分けている(第2節)。そして、ブルーシャークスはそのレッドドルフィンズに゙勝利し、ここまで2勝4敗。昇格チームとして十分な成績を収めている。
くわえてライナーズは前述の通り、全試合勝点5(3トライ差以上の勝利=圧勝)が必要で、単なる勝利では後退に等しい。
そのプレッシャーのなかで、規律を守って鮮やかな勝利をもぎ取れるのか。

今季から加入の雲山。チームにとっても、最高のマッチングだ。

ライナーズメンバー

1. 田中 健太
2. 金子 惠一
3. 文 裕徹
4. ミッチェル・ブラウン
5. サナイラ・ワクァ
6. パトリック・タファ(C)
7. 野中 翔平
8. アキラ・イオアネ
9. ウィル・ゲニア
10. ウィル・ハリソン
11. 片岡 涼亮
12. 岡村 晃司
13. ティモ・スフィア
14. 木村 朋也
15. 雲山 弘貴
16. 松田 一真
17. 井上 優士
18. 岩上 龍
19. 菅原 貴人
20. セル ホゼ
21. 人羅 奎太郎
22. クウェイド・クーパー
23. セミシ・マシレワ

なんと、ライナーズはリザーブを含めて23人全て前節と同じメンバーで挑む。何年ぶりの出来事かすぐにはわからないくらい、ライナーズにとっては特別なことだ。メンバーを固定して戦えるチームは強い。ようやく長い長いトンネルを抜けた。と思いたい。

菅原をリザーブで使える贅沢さ。

キーマンインタビュー

向井昭吾ヘッドコーチ

練習を見守る向井ヘッドコーチ

Q.良くなった要因は
ペナルティが減った。欲を言えばハンドリングエラーを10以下にしたい。D1でも入替戦にいかないチーム作りをしないと。

Q.前節はタックルも良く刺さっていた
ディフェンスが良くなったのは、アタックの時間が増えたから。ディフェンスの時間が全体の6割を超えると、アタックの時間が全然ない。

Q.ゲニアについて
試合に向かう集中力がすごい。周りを生かすのが上手い。
人羅、河村は他のチームだとスタートに入る力はあるが、やはりゲニアが上だ。

Q.ホストではまだ勝ちがない
勝点5取りたい。ディフェンスで粘って、ターンオーバーからトライを奪うなど。
この試合で一周する。ここからは他のメンバーも試す機会ができると思う。

Q.清水建設戦でキーになることは
最初の入りが大切。相手の10番15番を抑える。

Q.前節と同じメンバー
ヘッドコーチを2年間やって、初めて同じメンバーで組める。メンバーが変わるとゲームのやり方も変わってくる。選手によってタイミングが違ったり。
なるべく同じメンバーで組みたい。昨季はほぼ全員を使った。

Q.アキラもフィットしてきた
アキラが良くなって、ワクァ、タファも活きてきた。

9ウィル・ゲニア

インタビューに応えるウィル・ゲニア。

Q.前節POMを取ったが?
チームのためにどうやって貢献できるかしか考えてない。みんながやってくれたからこそ、だと思っている。

Q.3連勝の要因は?
ゲームプランがシンプルになって、練習の質も上がった。スキル、フィジカリティー、エフォートの部分をみんなが出せるようになり、練習だけでなく、試合にも出せるようになった。
練習をしっかりやって、それを試合に出していく。

Q.Div.1復帰へのモチベーションは?
自分のモチベーションは1番はチームが好きなこと。そしてメンバーも好き。このメンバーでラグビーできることが楽しい。

Q.ホストで勝ててない
簡単にはいかないが、昇格したい。かなりタフだったが、前回の昇格はめちゃくちゃうれしかった。

Q.次の試合のキーになりそうなことは?
野中、タファ、アキラが前に出ること。

6パトリック・タファ

練習の円陣で鼓舞するタファキャプテン。

全体の円陣で「3連勝してきたが、まだホストで勝ってない。今週も良い練習ができたので、それを試合に出そう。」と発言。

注目選手

6野中翔平

ボールに絡みに行く姿が誰よりも似合う野中。

今季よりキャプテンを後輩に譲り、一段とプレーに凄みが出た。ブルーシャークスのFWに対し、どんどん前に出てチーム全体を勢いづけられるだろう。


8アキラ・イオアネ

動けば誰も止められない。アキラがアタックの質をレベルアップさせる。

開幕当初はなかなかパフォーマンスが上がらなかったが、この3戦はさすがの活躍。強いあたりとステップスキルで相手の体力をどんどん削る。後半にリザーブメンバーが出場した際の布石になる。

ブルーシャークス戦の見どころ

ライナーズは先週のキューデンヴォルテクス戦と全く同じメンバーで挑む。これまでの試合で安定した戦いを見せてきたベストメンバーを維持し、3試合連続でペナルティの少ない規律あるプレーを継続できるかが鍵となる。

注目選手にもあげたアキラ・イオアネと野中翔平のパフォーマンスは、試合全体でチームにかかる負荷を変化させる。2人がディフェンスでもアタックでも積極的に前に出ることで、ライナーズのプレーに勢いが生まれる。FWバトルでプレッシャーをかけ続ければ、ブルーシャークスの攻撃を封じる場面も多くなるはずだ。

スクラムは序盤は様子を見ながら組み、前半最終盤あたりでペナルティを奪える展開を作りたい。時間が進むにつれてプレッシャーをかけ、スクラムからの得点機会を狙うのが理想だ。一方で、ラインアウトは風の影響を受ける可能性が高く、完璧を求めるよりも重要な場面で確実に成功させることが求められる。3本程度のロストは想定内とし、試合の流れを大きく左右する場面で確実にキャッチすることが勝負を分ける。

対するブルーシャークスは、10リマ・ソポアンガと15コンラッド・バンワイクが鍵を握る。ソポアンガはゲームメイクの中心であり、プレースキックの精度も高い。バンワイクはカウンターアタックとランでディフェンスを切り裂く能力があり、勢いを持たせると厄介。この2人に自由を与えないためにも、前線でプレッシャーをかけ、ボールキャリアにしっかりタックルを入れることが重要となる。

改善すべき点は、ハンドリングエラーの多さ。これまでの試合では細かいミスが目立ち、チャンスを潰す場面があった。ここを 1桁のミスに抑えることができれば、より完成度の高いライナーズのラグビーを展開できるだろう。まずは前半をクリーンなプレーで終え、試合の主導権を握りたい。

何が起こったかわからなかった、前節のゲニアのインターセプト。

圧勝を繰り返すしか道はない。
一戦一戦を最高のパフォーマンスで。駆け上がれ、ライナーズ。

ライナーズのメンバーを考察する動画

スポンサーリンク

mihorobot

mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

スポンサーリンク

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


週ひがの連載

ねじワールドカップ公式サイト
sweets_banner
週ひがラグビーライブ配信プロジェクト
俊徳道ゴールドラッシュ
kaisha_tanbou
nejikore_bana

プロ野球人名辞典

東大阪の今を知るツイート!

スポンサーリンク


スポンサーリンク

LINEオフィシャル

週刊ひがしおおさかのLINEアカウントは、週に1,2回東大阪の情報をお届けします。ぜひ友達登録してください。

週間人気記事

この1週間の人気記事

Last Update 2024.08.29

ページ上部へ戻る