【主観的見どころ解説】花園近鉄ライナーズvs清水建設江東ブルーシャークス 逆転負けからの再戦、ライナーズのプライドを懸けたリベンジマッチ

   

3月15日、花園近鉄ライナーズは清水建設江東ブルーシャークスとの一戦に挑む。

「勝点5が必須」と挑んだ前節、後半20分のメンバー交代からズルズルと逆転負けを喫し4位でリーグ後半に突入した。

上位との勝点差を考えると相当に厳しいが、可能性は残っている。ただし、残り試合全てがまさに「シーズンが終わるかどうか」の瀬戸際の一戦となりつづける。

ライナーズにはたくさんのファンがついている。

花園近鉄ライナーズとは
日本最高峰のラグビーリーグ「ジャパンラグビーリーグワン」に所属するライナーズは、前シーズンでぶっちぎりの最下位。入替戦にも負け、ディビジョン1(1部)からディビジョン2(2部)に降格した。
1929年創部、日本有数の歴史ある古豪として今の立場に甘んじるわけにはいかない。今シーズンで絶対絶対絶対ディビジョン1に復活を遂げるんだ!

週刊ひがしおおさかがライナーズ特設サイトを作ったよ!

ブルーシャークス戦の意味合い

今季よりディビジョン2に昇格してきたブルーシャークスに、ライナーズファンの多くは「勝てるもの」として挑んだ前節。

FWで遅れをとり、セットプレーで圧倒できず、敵陣に入ってはミスを繰り返した。残ったのは、初めてブルーシャークスに敗戦するという事実。

幸い、リベンジの機会はすぐに与えられた。再び負けるようなことがあっては、この2週間いったい何をやっていたのかという流れになる。順位よりも前に、ライナーズのプライドのために戦う試合である。

スクラムで圧倒できなかった。

ライナーズメンバー

1. 田中 健太
2. 金子 惠一
3. 文 裕徹
4. ミッチェル・ブラウン
5. サナイラ・ワクァ
6. パトリック・タファ
7. 野中 翔平
8. アキラ・イオアネ
9. ウィル・ゲニア
10. ウィル・ハリソン
11. セミシ・マシレワ
12. ステイリン パトリック
13. ティモ・スフィア
14. 木村 朋也
15. 雲山 弘貴
16. 松田 一真
17. 岡本 慎太郎
18. ラタ・タンギマナ
19. 菅原 貴人
20. 宮下 大輝
21. 人羅 奎太郎
22. クウェイド・クーパー
23. 片岡 涼亮

課題が多かった前節から、2週間でどうメンバーを変えてくるか注目されたが、スターティングメンバーは、11マシレワと12ステイリンの2人の変更にとどまる。

リザーブには先週の練習試合で出色の活躍を見せた18ラタと19宮下が名を連ねる。後半大きく失速した2週前と同じ轍を踏まないためにも、リザーブメンバーの奮闘は必須だ。

2週前、もっとも悔しがっていた菅原。

キーマンインタビュー

向井昭吾ヘッドコーチ

向井 昭吾ヘッドコーチ。説明してくれてうれしい。

Q.前回とほぼ同じメンバーで、宮下・ラタが入った
宮下は今年1番伸びてる。野中と代わっても遜色ない。新しい力で変えていかないといけない面もある。
ラタは力がある選手で最初から使いたかったが、けがが多い。

それでも今年はけが人が少ない。就任したときは練習でハーフがウィングに並んでた(笑)。

Q.ホームで負けた相手。修正点は。
パスの出しどころなど、徹底ができてない。

Q.レッドハリケーンズが負けて、2位の可能性が出てきた
とにかく勝つしかない。あとは天に任せる。

6パトリック・タファ

キャプテンも3試合目になる。

Q.2週前に負けた相手と対戦
自分たちのやり方は変えない。前回はミスが多かった。今回はミスを減らす。
キャプテンとして80分出場予定なので、インパクトを与えたい。
後半から出てくるメンバーにも勢いが生まれるように、プレーで引っ張っていきたい。

Q.D1昇格に向けて厳しい状況だが
まだシーズンは終わっていない。諦めずに戦う。
あとがない状況ではあるが、スタンダードを下げずに。

Q.大事になることは?
規律を大事に。
システムを信じて、個人個人でやらない。

19宮下大輝

アイドルから実力派へ。

Q.練習試合での手応え
先週のブルーレブズ戦(練習試合)が評価されて、メンバーに入ることができた。練習試合でできたことを公式戦でも出していきたい。

Q.前回(負けた試合)の試合をどう分析
簡単なミス、チャンスを自分たちのミスで失った。
当たり前のことを当たり前に。そして、システムを守って戦う。

Q.どう貢献していく?
後半から入ってアタック、ディフェンスでインパクトを与えたい。
自分のパフォーマンスを最大限に出し、多くの人に印象に残るプレーをしたい。

18ラタ・タンギマナ

スクラム“も”好き。

Q.公式戦で復帰戦
戻ってこれてうれしい。今週の試合が楽しみ。勝つしかない。

Q.リベンジマッチになるが
清水建設に初めて負けた。すごく悔しい。今週はスクラムやフィジカルで圧倒したい。

Q.スクラムの手応え
今週はめっちゃ良い練習ができて、準備万端。
スクラムも良い感じ。押します。

注目選手

4ミッチェル・ブラウン

容姿から想像できないパッションあふれるプレー。

現在のライナーズを象徴する新戦力。激しく強いプレーをコントロールできれば勝利は近ずく。


5サナイラ・ワクァ

古いファンはドキッとする片手でのキャリー。

エッジで長い手脚を活かしたプレーが光るも、不用意な選択も散見。まずはボールキープを。


11セミシ・マシレワ

最後の最後、必死に守るマシレワ、クーパー、菅原。

久しぶりにスタート。前節はプレー精度が低く、逆転負けの遠因にもなった。今回はいやこれからはずっと白いスネークでいてほしい。

ブルーシャークス戦の見どころ

シーズン序盤の不調から脱したものの、試合ごとの波の大きさがライナーズの課題として残る。安定した戦いができなければ、ブルーシャークスの組織的なディフェンスを崩すのは難しい。

編集長前田的には、雲山のトライした試合で勝てなかったのが悔しい。

前節の敗戦で明らかになったのは、ブルーシャークスのFWの強さ。ライナーズの武器であるスクラムで圧倒しきれず、FW戦が5分以下となったことで試合をコントロールできなかった。ライナーズが勝利するためには、FW戦で少なくともイーブンに持ち込み、システマティックなアタックを徹底することが求められる。

そのためのキーマンとなるのが4ミッチェル・ブラウンと5サナイラ・ワクァ。FW戦の中核で激しいがペナルティの少ない展開に持ち込めるか。80分間、システム通りにプレーし、仲間を信じて戦い抜くことができるかが勝敗を分ける。

規律を守れれば、木村のトライも増えるだろう。

入替戦を目指すライナーズにとって、もう後がない状況。ここで勝ち切り、シーズン終盤の奇跡への道をつなぐことができるか。プライドをかけたリベンジマッチが始まる。

ライナーズのメンバーを考察する動画

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編集長 前田

編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:花園近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

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