一年で最も花園に人が集まる日、それが1月3日。準々決勝を戦う8チームが、東大阪を熱くしてくれます。間違いなく、東大阪で一番大きなイベント！本日の観客数は、23,780人！！

ということで、週刊ひがしおおさかでは、全試合を戦評と写真付きでレポート！同時に”その日の出来事”と題し、早わかり高校ラグビーガイドをお送りします。

大会5日目(1月3日)の出来事

・東海大仰星、京都成章に辛勝。
・天理、連戦の疲れからディフェンスにもろさが出る。
・石見智翠館が関西学院を圧倒。
・大阪桐蔭、東福岡に一歩及ばず。
・本日の観客は23,780人。

全試合レポート

5日目
京都成章10-17東海大仰星
非常に高いレベルの接戦。前半6分に仰星がトライをあげ、5-0もその後は仰星のアタックを成章がしっかり止める。前半32分、11岡田がディフェンスをすり抜けてゴールライン直前までゲイン。素早くパスアウトしたボールを、15西川がトライし10-5と逆転し、折り返す。仰星は後半8分、モールでトライを奪い10-10の同点にするも、なかなか次のスコアに至らない。トライ目前まで迫るも、両チームよく守りなかなかゴールラインを超えることができない。全国制覇を現実的な目標にする両チームの意地がぶつかりあう。
同点で抽選も見えて来た後半27分、ゴールポスト目前ラックから、仰星6眞野がディフェンスの隙をついてトライを奪い、勝利した。互いによく守りよく攻め、緊迫したナイスゲームだった。

天理12-31桐蔭学園
ノーシードから勝ち上がってきた天理が優勝候補桐蔭学園に挑む。立ち上がり、キックをうまく使って敵陣に攻めた桐蔭学園。密集のFW戦で優位に立つと展開して立て続けに3トライを奪う。なんとか反撃したい天理もスピードを活かして攻めたいが、ミスも伴い前に出られない。後半に入ると天理のアタックがテンポアップ。2トライを奪い反撃するも、巧みな桐蔭学園のゲームコントロールにも阻まれ、及ばなかった。桐蔭学園の堅いディフェンスと強いアタックに、天理は後手後手に回ってしまった。

関西学院8-33石見智翠館
石見智翠館が前半から速くて強いBKを中心に、敵陣で押し気味に試合を進める。対する関西学院はエリアマネジメントと粘りのディフェンスで、トライを許さない。ゲームが動いたのは前半23分。石見智翠館11仁熊がハーフウェイライン付近からディフェンスのギャップを見つけてビッグゲイン。外でフォローする13小幡に渡してトライ。0-5とする。関西学院もすぐに15碓井の個人技でトライを奪い、5-5の同点で前半を終了する。後半に入ると、石見智翠館が圧倒。11仁熊と13小幡を中心にBKが走り回り、トライを重ねた。関西学院は、ディフェンスの粘りが60分続けられなかった。

大阪桐蔭8-15東福岡
前回大会の覇者・東福岡に初のベスト4入りを賭けた大阪桐蔭が挑む。先にトライを奪ったのは大阪桐蔭だった。敵陣22m内で10藤高から左の15楠本へ出したパスを、再び10藤高に返すと東福岡のディフェンスがついて行けず。5-0とする。東福岡は直後にPGを決めて5-3とし、一進一退の攻防が続く。
後半開始すぐ、東福岡が一気にゴール前に迫ると大阪桐蔭も必死にディフェンス。ゴールポスト前での激しい攻防に勝った東福岡9中村が10森に渡すと、一番右14山下へロングパス。トライを奪うと会場がどよめく。この後も東福岡が猛攻をかけるが、大阪桐蔭は粘って前進するチャンスをうかがう。後半20分大阪桐蔭のPGで7点差。1トライ1ゴール差に詰め寄るも、力尽きた。