4月第1週、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
先日、東大阪市の観光に関するシンポジウムにパネリストとして行ってきました。
昨年の夏頃から「あーでもないこーでもない」とお手伝いしていた事業の最終段階でして、東大阪市で今まで観光に携わられていた大御所の皆さんと並んで、えらそうにお話をさせていただいたのです。
今年7月をめどに、行政、旅行会社、インフラ企業、宿泊施設、金融機関などが組織体(これをDMOというらしい)を作って、東大阪を観光で盛り上げていこうということなのです。まだわかりませんが、週刊ひがしおおさかも引き続きお手伝いしていきたいと思っています。
ただ、多くの人は「東大阪で観光って!」と感じるはずです。今まで観光という概念がなかった地域にどうやって産業を起こしていくのか。事業として面白いところではありますが、賛同が得られにくい部分でもあります。
そもそも、東大阪市に観光コンテンツは存在するのか。もちろん答えはNOです。花園ラグビー場はある程度の集客施設ですが、それすら東大阪はコンテンツ化できていません。毎年高校ラグビー大会にのべ10万人を超える人が集まっても、東大阪にはほとんどお金は落ちていません。
今回、東大阪市が目指そうとしている観光の形を先んじて行っている都市が神戸市です。神戸市は「おとな旅・神戸」と題して、まちを散策する観光プログラムを実施しています。
現時点では残念ながら、年度替わりのタイミングでプログラムは実施されていません。が、東大阪市が目指したい形を想像はしていただけると思います。
しかし、前例はあの神戸です。まちとしての魅力も商品価値も、東大阪とは桁が3つくらい違う印象です。すでに観光地として確立していますし、旅行で「神戸に行ってみたい」と思う人はいても「東大阪に行ってみたい」と考える人はいません。
ただ、まったく可能性がないのかというと、そうではないと週刊ひがしおおさかは感じています。サイト開始から8年半、基本的に東大阪のコンテンツを楽しいと言い続けてきた経験上、東大阪にもラグビーをはじめとして魅力のあるコンテンツはたくさんあります。
その一つが、サイトで特集を組んでいる「東大阪スイーツ図鑑」です。東大阪とスイーツは市民でも全く結びつきませんが、PVを稼ぐだけではなく、イベントをやれば盛況。東大阪スイーツマップも未だ入手困難な状況です。
このように、誰かが東大阪市でというよりも、自分の身の回りにあるコンテンツを面白いと感じ、それを「面白い」と発信する。
もちろん、弊社のような地域メディアが情報発信するのは必須です。われわれの大きな役目だと感じています。が、もっと重要なのは普通に暮らす人々が「これおもろい」とSNSなどで声をあげてくれることです。そんな草の根の「これおもろい」が東大阪の観光を作り、東大阪のブランド力を向上させる礎になるのではと、私は思っています。
そんな声をしっかり拾えるように、編集し発信できるように、週刊ひがしおおさかは28年度も頑張っていきます。
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