トップリーグも日本選手権もすべて終わった2月。これからは、世界最高峰レベルのチームがしのぎを削るスーパーラグビーのシーズンだ!
参戦2年めを迎えるヒトコムサンウルブズの開幕戦は、2月25日(土)。ありがたいことに日本での開催です。ぶっちゃけ東大阪とはラグビーくらいしか関係ありませんが、新たな歴史の1ページをこの目で見たい!と、秩父宮ラグビー場まで来ちゃいました。
貧乏な週ひがは車で揺られること7時間、ようやく着いた会場はすでに人人人。

サンウルブズカラーに染まった秩父宮。
サンウルブズのレプリカジャージを着たり、狼のマスクを被ったりするファンで埋めつくされています。オフ中のトップリーガーもあちこちに…。
試合前には開幕セレモニーも開催。
特別ゲストの「MAN WITH A MISSHION」による音楽ライブも行われ、盛り上がりはすでに最高潮!
すでに熱気ムンムンの中、いよいよ試合開始。

赤で埋め尽くされたスタンドは、総数17,553人!
昨年リーグ最下位のサンウルブズに対するは、昨年覇者のハリケーンズです。
不安要素はけが人が多いこと、そしてトップリーグ終了後すぐの参入により、選手の疲れがたまっているかもしれないこと。
しかし、そんな不安を吹き飛ばすかのように、サンウルブズは伊藤、内田、田村など、12人の初キャップを加えて開幕戦に挑みます。しかも、そのうち9人はスタメン入り。
「チャンピオンのチームに対して、これはすごいこと。彼らはとてもいいデビューをしてくれた。」とティアティアHCは胸を張ります。

エドワード・カークキャプテンを筆頭に、いざ参る!
サンウルブズ名物「ファンたちの遠吠え」が響く秩父宮球技場で、13:15キックオフ。
序盤にリードしたのはやはりハリケーンズです。
サンウルブズの人数を使ったタックルをものともせず、オフロードパスやキックを見事に使いガンガン前進。
予想はしていましたが、そうやすやすとボールの主導権を譲ってはくれません。
パワープレーもアンストラクチャーな場面もすべてハリケーンズの思いのまま。5分、ハリケーンズ7サヴェアのトライを皮切りに、連続6本のトライを量産します。

ダブルタックルであろうとも、その足を止めない11ジュリアン・サヴェア。
負けじとサンウルブズもFWで反撃しますが、自身の細かなミスからすかさずボールを奪われてしまいます。パワーでもスピードでも圧倒的なハリケーンズ。もしかしたら100点ゲームになっちゃうかも…。
そんな中、ナイスプレーを見せたのは11福岡。34分、ゴール直前に走り込み、タックルを受けた福岡は15フィルヨーンにギリギリのパスを通すと、押さえ込んでグラウディング。TMO判定の結果、開幕戦初トライをあげます。

福岡からフィルヨーンへ、パスの瞬間。
連続6本を取られた後に、よく粘りました。やっと、やっと決まった開幕戦初トライ!
その後は2本取り返されますが、戦えないことはない。そんな希望を見出し、5-45で前半が終了します。
後半先制トライを決めたのも、ハリケーンズ。前半の勢いそのままに、序盤から攻めに攻め、あっという間に2トライです。
それに加えて光っていたのは鮮やかなパス。ハンドボール並のスピードのパスを軽快につなげていくのです。

この後、見事なオフロードパス。「なんでそんなところに投げられるの!?」と会場をざわつかせる。
100点ゲームは避けたいサンウルブズ。その後も得点を重ねられますが、残り20分を切ったところでペースを掴み始めます。
12カーペンターを筆頭に、好タックルで相手のミスを誘ってボールを奪うと、少しずつ前に。
正確なラインアウトと押し負けないスクラム。蹴れそうな場面があればキックを多用し敵陣へ。
FW、BK各々ができることを出し切ります。
69分、FWの強固な壁に阻まれながらもゴールラインまであと20m、10m。フェーズを何度も重ね、最後は途中出場の20金がタックルを受けながらトライ!10-83。
このトライを機に、サンウルブズはさらに加速し、相手陣でプレーします。

20金、トライの瞬間。やった!ようやく2本めだ!
相手のシンビンによりサンウルブズが有利になると、78分、今度は6ヴィリー・ブリッツがダイナミックなトライでさらに追い上げます。
計3本のトライを生み出したサンウルブズ。
もっと戦いたい、もっとハングリーに得点を重ねよう。まだまだこれから…というところで試合は終了。

インゴールに飛び込む6ヴィリー・ブリッツ。
終わってみれば15-83と大敗でした。
しかし、「最後の20分、やりたいことができ、相手にプレッシャーかけることができた。シンガポールでもハングリー精神を忘れずにいきたい。」と話すのはエドワード・カークキャプテン。
そう、決して完敗というわけではありません。セットピース、キック。3本のトライの中に見えた希望。今季もサンウルブズは、短い準備期間の中でも着実に成長しています。

清々しい負け!
ROUND2は3月4日(土)、シンガポール国立競技場にて、昨年17位のキングスとの対戦。
これは、もしかしたらもしかするかも。
まずは1勝を。新生サンウルブズの活躍に、今後も目が離せません!
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