納期!価格!特殊形状!顧客のオーダーに応え続ける南光【ねじコレ#6】

   

今回と次回のねじコレは、高井田中学校の先生が週ひが探検隊見習いとしてレポート。今回は森田真吾先生です。

セブンイレブン東大阪稲葉1丁目店を南に入ると、これぞ町工場といった佇まいの事業所が目に飛び込んできます。「株式会社南光」。お話をしてくれたのは、ひょうひょうとした雰囲気と笑顔が印象的な南光崇雄さん。

 株式会社南光はもともと、ネジ屋で働いていた崇雄さんのお父さんが約50年前に独立し「東和製作所」として立ち上げた会社。当初は手作業で様々な製品を作りながら、少しずつ機械を導入していったとのこと。

既視感がある工場の入口。

■どんな人がやってるの?

現在は最新の機械も導入し、昼夜を問わず運転できるように。17年前の法人化を期に「株式会社南光」と社名を変更し今に至っています。崇雄さん自身は「物心ついた頃から工場に遊びに来ていた」とのこと。自然な流れでモノづくりに親しみ、布施工業高校(現布施工科高校)に進学。基礎を学んで株式会社南光の社員になりました。

崇雄さんと「愛機」の2ショット。

■それは何に使われているのかって?
 基本的には、顧客のオーダーに応じたネジを製造することがメイン。時にはサーフボードに。時には農業機械に。時にはパチスロ台に・・・。いろいろな種類のネジや部品はそれぞれが個性的で見ているとなんだかかわいい。

 ただし崇雄さんいわく「ほとんどはどこで何に使われてるかはあんまり分かってない。いちいち何に使っているか考えてたら寝られない」とのこと。うーん、ネジ職人っぽい。


オーダーに応じて、様々な部品を切削する。

■我が社のこの一本
 そんな崇雄さんが忘れられない仕事について話してくれました。約20年前、ジェットバスの吸入口にユーザーの髪の毛が吸い込まれてしまう事故が発生。それに伴う大量のリコールに対応するため、特別な形状のネジを緊急に必要になりました。そんな時、南光(当時は東和製作所)はいち早くその難解な形状を実現し、他社よりも安価で提供し続けます。その甲斐もあり、当初3年かかると考えられていたリコール対応を1年半で収束させることができました。

形状の一つ一つが持つ意味を20年経った今でも事細かに崇雄さんは説明してくれます。

最後に「この会社の10年、20年先をどのように見据えているか?」の問いに
「先は見えへんからねぇー」と笑顔で一言。
目の前の製品にひとつひとつ真摯に向きあう株式会社南光。その姿勢を表しているようでとても頼もしい。

■株式会社南光
住所 東大阪市稲葉2-2-7
TEL 072-962-4119

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mihorobot東大阪探検隊・記者

投稿者プロフィール

生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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