プロップが空を飛んだ!関西セブンズフェスティバルで「プロップセブンズ」が開催されました
ラグビーのポジションでプロップといえば、スクラムの最前線で体を張る重量級の力持ち。
そんなプロップが空を飛んだ日を、目撃しました。
4月13日(土)・14日(日)の2日間、鶴見緑地球技場で行われた「サンコーインダストリーpresents2019関西セブンズフェスティバル」。1日めは大学、2日めは社会人・クラブの7人制ラグビートーナメントが開催され、その1日めのインターバルに実施されたのが「プロップセブンズ」です。
説明しよう!セブンズはスピード感が魅力の競技。前後半7分で次々と相手を抜いてトライをどんどんあげていくため、主にバックスの選手が抜擢されます。
力が自慢のプロップにとって、10メートル以上の距離を走ることは稀。
そんな特性を逆手に取り、普段は見ることができないプロップがフィールドを走りまくる姿が観戦できるイベントが「プロップセブンズ」なのです。
関西大学リーグに所属する9大学から各選手2名をメンバー登録。計18名がレッド・ブルーに分かれて前後半5分。あとは通常のセブンスと同じルールで戦います。
「世界初!?」と謳われたこの試合。関西ではまちがいなく初の開催です。日本・世界規模では不明ですが、検索してもヒットしないので世界初と言っても良いのではないでしょうか。
事前告知の段階からSNSで話題騒然。
「スクラムめっちゃ安定しそう」「モール戦法は出るか?」など期待されるなか、当日を迎えます。
もちろんキックで始まる試合。
走る、走る、走る!オフロード、内がえしのパス、走る、走る、走る!スクラムはもちろん抜群の安定感。
プロップセブンズ史上初のトライが決まったのは、前半4分でした。
ブルー2大阪体育大学・永田大輝選手が相手ディフェンスを抜いてゲイン。ゴール直前でタックルを受けると、すかさず後ろから入った16近畿大学・木下直政選手にボールが渡ってトライします。さらに1本追加し、0-10のブルーリードで前半終了。
後半は裏へのキックやダイビングトライなども飛び出し、レッドが1点差まで追い上げます。
試合を決めたのは試合終了間際のレッド8天理大学・山川力優。相手陣22m内のスクラムから持ち出し、自ら走りきってトライをあげます。19-15でレッドの逆転勝利となりました。
異常なほど盛り上がる試合となった「プロップセブンズ」。第2回の開催が期待されます。
なお、本家セブンズ。
大学の部は同志社大学、社会人・クラブの部は中部電力が優勝しました。